マミーポコさんの観劇レポート
− 欲望という名の電車 −
新国立劇場(平成12年11月11日)
今日は、ミュージカルネタではないのですが、感動したものですから、書き込
ませていただきます。昨日、「欲望という名の電車」を見てきました。「欲望」
という電車に乗り、「墓場」という電車に乗り換え「極楽」でおりるという冒
頭のシーンから、始まり19時から始まり、終わったのが22時20分というなが
〜〜い芝居でしたが、あっという間に終わり、凄かったのひとことです。
久しぶりに濃〜〜〜い芝居を見せてもらったという感じ!
樋口可南子さんは圧巻でした。彼女の演技に引き込まれていってしまい
虚栄という毒をばら撒く、きわめて魅力的で悲劇的なブランチ
でした。本当に綺麗!演技の巧さに脱帽!
対する内野聖陽さん、エリザベートのときとは、打って変わって
むきむき、マッチョッマンで(かなり、トレーニングしたと思われます・・
やくしゃやのうって感じ!)野卑で乱暴なスタンレーを
そつなく演じてらしたわ!意外とよかったのが、七瀬なつみさん、
可愛い、やさしいステラ役を魅力的に演じてらして、こんなに
芝居の巧い人だったかしらと感心してしまいました。
BGMはジャズでそれがまた、おしゃれで効果的に使われてました。
終盤、神経をやられて、精神のバランスを失っていくブランチを
樋口さんは、凄みを持って演じられて、一気に私たち観客を
引き込んでゆき、ブランチの哀れさに胸を打たれました。
良い芝居をみた〜〜〜!というう感じですぅ。
芝居始まる前に友人をロビーで待っていたら、次から次へ役者さん
が現れて、(夏川結衣、高橋克実、高橋長英etc.)
わ〜〜い!芸能人だぁ!とミーハーしちゃいました。
それにしても、名前知らないけど、テレビでよくお見かけする役者さん
の多かった事、うそ〜〜!とおもって目を皿のようにして、見ておりました。
(之だけでも、行ってよかったというと邪道でしょうか?)
基本的にストレートプレイよりミュージカルの方がすきなのですが、
たまにこういう濃〜い芝居を拝見すると、ストレートの魅力にもはまります。あの膨大なるセリフを覚えた樋口さんに乾杯!
カーテンコールでは、スタンディング・オベーションが凄かったんです。やはり樋口さんの力は大きいと思いました。