ラ・マンチャの男
−日生劇場('2000.4.8)−


この日、日生劇場に足を運んだのは、ちょっと邪心があったから(^^;)でした。。。会場に 行かないと、限定販売CDを購入できないので、発売数も限定だったので、無くならない うちにゲットしようと、土曜で会社もさっさと抜けられたので、あわてて劇場へ 行きました。当日券でB席(2階席の後ろから2列目のど真ん中)を購入して、 まず1階ロビーでパンフレットを購入、2階の売店でCDを無事ゲット〜♪

この作品は、今年にはいってテレビ東京だったかNHK−BSだったかでオンエア されていたのを録画していて、最初の部分だけ観ています。あとはCDで「見果てぬ 夢」を聴いた程度で、初観劇です。ストーリーとしては、用心してないとわからなく なってしまいそうだな、という感想を持ちましたし、女性としては観るにはチョット 辛い場面があります。それに私が好きな作品としてあげている「サンセット大通り」に 出会った時のように、帰路ずっと音楽が頭の中でグルグルしたわけでもなく、 (でも1曲目の”Man of La Mancha”は凄くよく覚えてます)そして 「レ・ミゼラブル」観劇中のように大泣きしたわけでもありません。「コーラスライン」 を観たときのように鳥肌がたったわけでもないし、かといって「ガイズ・アンド・ ドールズ」のようにバリバリのコメディで大笑いしたわででもありません。

が、凄く印象に残ったものがあります。それは舞台セットでした。シンプルだけど 舞台の使い方が非常に面白く、そして印象に残るものでした。映画から想像して あの展開を舞台上でどのように観せるのかとおもいましたが、舞台をそういう 使い方もできるんだな、と感心しました。観劇経験のある方には「今更〜」と 思われるかもしれませんが、私の中では新しい発見でした。

普段オーケストラピットの部分も活用し、奥深く利用し、舞台の上から下までを 広く使用していました。これは私が2階席で観ていたから余計そうみえたのかも しれません。オーケストラは上手・下手に別れていました。演奏する側からすると 舞台の上・下に別れて、しかもずっと観客の目に触れている位置での演奏という のはどうなんでしょう?人目に触れるのはやりがいがあるかもしれないけど、別れて いるのはやりずらそう、、、って素人には思えます。が、でもこの作品の性質上、 この位置になるんでしょうね。舞台の使い方はある意味、とても贅沢です。

まず最初、舞台のセンターに指揮者が立ち、上・下にわかれているオーケストラ の指揮をします。演奏が終わると、本編のはじまりです。気付くと舞台がまるまる 「表の顔」として使われてはいません。なんていったらいいのでしょうか、センター ステージを取り囲むように、舞台のソデがあるというカンジ。そして四方の角に 階段があります。後方は勿論見えませんが、そこからキャストが出入りしていま した。前方の階段では演技をしたり、歌いながら降りていたり、舞台の一部として 使用していました。1階で観るとどこまでみえたのでしょうか。2階からは下まで 全部見えました。またセンターステージの脇は多少の段差がある程度で、オケの いる位置まで同じ高さで、そこは舞台裏、というカンジでした。フルに使用して いない分、なんだか贅沢という気持ちがしました。表現力がなくてごめんなさい。。。 そしてもう一つ目に付くのが、最初と最後に開く、外界への出入り口とそこから の階段です。舞台センター上にその出入り口があり、そこからドン・キホーテと サンチョ・パンサが登場して始まり、そしてそこから外界に出て終わる作品なの ですが、これがやけに印象に残っています。

しかしB席・・・2階席の後ろのほうがこんなに観やすいと思いませんでした。 今まではついつい「1回しか観劇できないなら、S席で」などと思っていたの ですが、でもそのせいで、何度金欠のため、観劇できない作品があったことで しょう。ですから今後は金欠の場合は、2階席で観劇して、「なぜ観劇しなかった のだろう」と後悔しないようにしたいと思いました。

M− 1Man of La Mancha   ドン・キホーテ、サンチョ、馬たち
M− 2It's All the Same  アルドンサと馭者たち
M− 3Dulcinea  ドン・キホーテ
M− 4I'm Only Thinking of Him神父、アントニア、家政婦、カラスコ博士
M− 5I Realy Like Him  サンチョ
M− 6What Does He Want of Me ?  アルドンサ
M− 7Little Bird Little Bird  アンセルモと馭者たち
M− 8Barber's Song  床屋
M− 9Golden Helmet of Mambrinoドン・キホーテ、サンチョ、床屋、馭者たち
M−10To Each His Dulcinea  神父
M−11The Impossible Dream  ドン・キホーテ
M−12The Combat  ドン・キホーテ、アルドンサ、サンチョ、馭者たち
M−13The Dubbing  宿屋の主人、アルドンサ、サンチョ
M−14The Abduction  アルドンサ、馭者たち
M−15Moorish Dance  合唱
M−16Aldonza  アルドンサ
M−17The Knight of the Mirrors
M−18A Little Gossip  サンチョ
M−19Dulcinea  アルドンサ
M−20The Impossible Dream  アルドンサ、ドン・キホーテ
M−21Man of La Mancha  ドン・キホーテ、アルドンサ、サンチョ
M−22The Psalm  神父
M−23The Impossible Dream全員