素敵な音楽と圧倒的な迫力の主役



最初雑誌でロスの公演情報とかみた時は、タイトルが「Sunset Boulevard」ということで 西海岸というイメージがわき、能天気に明るい話なのかしらん、とか思いました。 でもあとで、レンタルビデオでモノクロの映画を観て、昔のアメリカの良き時代に 制作された映画の中に、お洒落さと、映画の転機と時代の転機に巻き込まれたという 設定の主役の演技に引き込まれました。

この映画で特に印象に残るのが台詞、ノーマがパラマウントを訪問した時の ホグアイとの掛け合いとその時のノーマの心境、そしてラストシーンです。 ラストシーンで正気を失っているノーマに最後までスターを演じさせるマックス。 そのマックスが「カメラ!アクション!!」とノーマにキューを出し、そして周囲にいた 記者や警官達までもが、その過去の大スターに慈悲をかけ身動きせずいる中、ノーマがサロメを 演じながら豪邸の階段を降りてくるシーンは、とても心に残る場面です。

その舞台をやっと観たのが1996年12月。ノーマ・デズモンドにはエレイン・ページ、 そしてジョー・ギリスにアラン・キャンベル、マックスにジョージ・ハーン。 前から5列目の席でした。

最初のプールの場面はどういう演出なのかな、と思っていたのですが、幕があくと おもわず「なるほど」と心の中でつぶやきました。最初は映画と比べて観ていたのですが、 そのうちそんなことよりも、目の前で演じられている作品への気持ちが大きくなり、 そしてなんといってもエレイン・ページのノーマの演技やアラン・キャンベルの 迫力のある歌声、豪邸、豪邸の中で一人のノーマに対してアパートでの若者達の 大晦日のパーティの対比、ジョーの変化、パラマウントでの出来事(特にホグ・アイ とのやりとりの場面)、、、最後の階段を降りてくるノーマ。。。何もかも 素敵でした。そして何より、音楽が印象深いものでした。劇場を出た後も、頭の中を グルグルと何曲も浮かんできて離れないという状況でした。翌日早速CDを 購入したのはいうまでもありません。

思うのですが、心に残る作品というのは、必ず素敵な音楽(曲)をもっていますね。