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正しいサイズのチャイルドシートを購入する前に、チャイルドシートの装着に一番ふさわしい場所である車の後部座席をよく観察してください。後部座席のどの位置にシートベルトがついていますか?後部座席の座部表面は平らですか?それとも深い起伏がありますか?また後部座席にどのくらいスペースがあるかを実際に測ってください。以上を点検した上で、お店に行き、あなたの車の後部座席に合い、あなたが購入したいチャイルドシートを見つけてください。見つかったら、その購入したいチャイルドシートがあなたの車の後部座席に合うかどうかを確認してください。チャイルドシートの底面部があなたの車の後部座席の座部表面に合うかどうかを必ずチェックしてください。どんなにあなたのチャイルドシートが良いものであっても、あなたがそれを正しく装着できなければ、まるで価値がないものになってしまうのです。 私が実際に良く見かけるのは、お店で若い母親が子どもをチャイルドシートに乗せて、そのチャイルドシートに子どもが座れるかを試している様子です。さて、どうでしょうか?チャイルドシートはそもそも年齢、体重、身長を基本にして子どもに合うように設計されています。ですから、表示されているデータ内の子どもであれば、座れるのはほぼ間違いないでしょう。それよりも重要なことは、そのチャイルドシートがあなたの車に合うかどうかを確認することなのです。気がついていただきたいことは、車の後部座席がいろいろな形をしていることです。全部の車が同じではありません。ついているシートベルトもタイプがいろいろです。(シートベルトのタイプについては“正しい装着”にて後述)後部座席の起伏も違います。車によっては本当にチャイルドシートの装着が難しいものもあります。一番良いのは、購入前にお店の責任者の方にお願いして、あなたの車にそのチャイルドシートが装着できるかどうかを実際に試してみることです。装着できない商品を売るような無責任なことはお店もしないでしょうから、必ずOKしてくれるはずです。 以上を理解すれば、たとえ一番高い値段のチャイルドシートであっても、あなたの車の後部座席にきちんと合い、しかもあなたが安全に正しく装着できなければ、もっとも安全だという保証はないとおわかりになるでしょう。要するに、高ければ高いほど、それだけ安全性が高いという相互関係はまったくないのです。逆に、高ければ高いほどチャイルドシートは巨大化、重量化される傾向にあります。あなたが巨大なチャイルドシートを万一、正しく装着できなかったとしたら、緩んだチャイルドシートそれ自体が大変に大きな危険物となります。子どものみならず衝突時には他の同乗者にまで危険が及ぶでしょう。最近、チャイルドシートをご自分で実際に持ち上げてみましたか?チャイルドシートはあなたの子どもより重いかもしれません。ですから、購入前にどうぞ考えてください。チャイルドシートメーカーがあなたに売り込んでいる機能すべてが本当に子どもを守るために必要なものなのか?またあなたの子どもを守るために必要なチャイルドシートの基本機能は何なのか?安全であること、軽量であること、装着しやすい設計であることが、あなたの子どもを最大限に保護するために何よりもの味方なのです。 また購入前には必ず製造メーカーのマニュアルとあなたの車のマニュアルを読み、追加情報を得るようにしてください。もし読んでも理解できないようであれば、そのチャイルドシートは購入すべきでありません。理解できなければ、正しく装着することは不可能なのです。時として、あなたはチャイルドシートにベルトクリップをつける必要があるかもしれません。このベルトクリップとは何でしょうか?これはELR式シートベルトにチャイルドシートを装着する場合に、あなたが思っているよりも必ずといっていいほど出てくる常識的な言葉です。ELR式シートベルトとは何でしょうか?これも一番よく見かけるシートベルトのタイプです。おそらく、あなたはベルトクリップという言葉もELR式シートベルトという言葉もこれまでに一度も聞いたことがないかもしれません。ですから、あなたがそれらを必要なものと知り、内容を知るには、製造メーカーのマニュアルを読まなければなりません。これらの言葉についても“正しい装着”の項目で後述します。 チャイルドシートのタイプ
小児用チャイルドシート:12ヵ月以上
多くのコンバーティブルシートは9kgまで赤ちゃんを後向きに座らせ、ベビーシートとして使用します。子どもが成長して9kg以上になったら、または少なくとも12ヵ月になったら、コンバーティブルシートを今度は前向きの位置に変えます。しかしここでもう一度くりかえしますが、子どもにとってはチャイルドシートが合っているかぎりは、後向きに座らせるのが一番よいのです。子どもを前向きにさせる前に、必ず子どもの首がすっかりすわって、まっすぐに腰掛けて座らせる時期がきたかどうかを必ず確認してください。多くの親たちは子どもの早い成長を望んでいるので、子どもが成長した印として後向きから前向きに、なんとか早くに変えたがるのです。しかし、どうか急がないでください。後向きの方が安全なのですから。 子どもが前向きの位置に座れるかどうかを見分けるには、子どもの耳がチャイルドシートの背もたれよりも高い位置になったかどうか、または子どもの肩がチャイルドシートのハーネスストラップの一番上にあるスロットよりも高い位置になったかどうかなどが目安になります。もしもいずれかの状態が見られるようでしたら、または体重が20kg以上になりましたら、ジュニア用のブースターシートに移す時期がきたことになります。多くの最新のチャイルドシートは20kg以上の体重の子どもにも対応するかもしれませんので、メーカーのマニュアルを必ず読んでください。 ジュニア用ブースターシート:14才以上または20kg以上の子供用シート
ブースターシートにもいろいろな種類があります。座席にハーネスストラップが組み込まれている背もたれのついているものもありますし、ただ座席の部分だけになっているものもあります。ハーネスストラップ付きの背もたれのあるシートの場合、メーカーの指示にしたがってできるかぎり、組み込まれているハーネスストラップを使用してください。それはブースターシートになる前に使用していた前向きのチャイルドシートと同様にということです。子どもにとって組み込まれたハーネスストラップが窮屈になったときには、大人用のシートベルトを使って子どもを固定してください。 あなたにとって重要なもの:一番安全なチャイルドシート 世界中で一番安全なシートというものはありません。親であるあなたが、どのように購入し、どのようにシートを装着するかで安全性が決まるのです。あなたは自分の子どもの年齢、体重、身長に合う正しいシートを購入しましたか?あなたは自分の車の座席に合ったチャイルドシートを購入しましたか?そして一番重要なのは、あなたはチャイルドシートを正しく装着しましたか?ということです。アメリカでは、85%の親たちがチャイルドシートを正しく装着していないという統計があります。それは、装着が緩すぎて、安全でないチャイルドシートで自分たちの子供を危険にさらしているのです。20年以上の経験があるアメリカですら、この正しい装着をするという重要な問題を抱えているのです。ましてや日本ではまだチャイルドシートの歴史がないのですから、この問題はアメリカよりももっと大きな問題になるでしょう。子供にとって一番安全なチャイルドシートとは、あなたの車に安全にしっかりと装着されているチャイルドシートに他ならないのです。お金をたくさんつぎこんだかどうかではないのです。世間の親たちが子どもを守るにはお金なんて問題ではないということをたまに耳にしますが、その通りです。お金が問題なのではないのです。問題は安全性なのです。高いチャイルドシートを買って間違った装着をするよりは、安いチャイルドシートを買って正しく装着するほうがずっと良いのです。 日本のチャイルドシート安全基準:錯覚するべからず 多くの人々が安全基準について、そしてJISなどの規格に合格したチャイルドシートが良いかどうかなど発言しています。あなたがJIS規格のチャイルドシートを購入すれば、子どもがチャイルドシートに守られて安全だというのなら、これは間違った確証です。もう一度強調しておきます。チャイルドシートは正しく装着することで安全性が決まります。日本のチャイルドシートはヨーロッパやアメリカのものと比べると一般的にとても重くできています。チャイルドシートを正しく装着しなければ、緩んで重いチャイルドシートは衝突それ自体と同じくらい危険なものになります。最近、運輸省がアメリカやヨーロッパ諸国で製造されたチャイルドシートであっても、各国の安全基準に合格しているものにかぎり、日本での使用を認めたようです。私はアメリカ製でも、ヨーロッパ(特にイギリスやドイツ)製でも、オーストラリア製でも、チャイルドシートは安全だと考えます。ある意味では日本製よりも安全だとも考えます。最大の違いは?といえば、価格です。海外のチャイルドシートメーカーの多くがその特徴として取り上げているのは、日本のチャイルドシートメーカーは高く、重くなるように製造しているということです。たいてい海外のメーカーはより軽量に、装着しやすく、より簡単なチャイルドシートにするように、安全性と価格に焦点をあてて、贅沢な装備は取り外しています。アメリカではベビーシートは日本で¥20,000なのに対して¥6,000くらいです。私はアメリカでは¥6,000で販売されている、あるアメリカ製のベビーシートが日本では¥20,000以上で売られていたのを見て大変に驚きました。どういうことでしょうか?私には理解できません。 チャイルドシートは贅沢品ではありません。チャイルドシートは車の中のあなたの子どもを守るために必要な、言ってれば生活必需品なのです。子どもの安全を手に入れるために、法外な金額を支払うものであってはならないはずです。アメリカでは、たいていのチャイルドシートは日本のチャイルドシートの半額以下です。ある機会に、アメリカのチャイルドシートメーカーに日本で\100,000もするチャイルドシートがあると話したら、驚き、ショックを受けていました。そのような法外な価格の、しかも重すぎるチャイルドシートを買うのは、私の常識をはるかに越えており、正気とは思えません。もう一度私が強調したいことを言っておきます。あなたが最初に考えなくてはならないことは、安全性です。軽量ですか?装着がしやすいものですか?自分の車に合いますか?そしてあなたの予算にあわせた最もお買得なチャイルドシートを購入してください。それはグッチやベルサーチではないのです。単純にチャイルドシート以外の何物でもないのですから。 |