リサイクルの問題
おさがりをあげたり、もらったりする

消費者へのサービスとしてのビジネスで、チャイルドシートのレンタルがあります。レンタルは安全なのでしょうか?基本的には安全なはずです。ただし”チャイルドシートの安全性や機能チェックがしっかり管理されていれば”という条件つきです。どのように、誰に、どのくらいの頻度で使われていたかなどの使用暦がわかっていることが重要です。おもなチェックポイントをあげてみます。

  1. 事故暦:チャイルドシートは衝突にあったことがありますか?衝突にあったチャイルドシートは使用できません。チャイルドシートの素材の大半が衝突時に疲労し、ゆがんでいるはずです。またシートベルトはのびてしまうので、捨てなければなりません。次ぎに起こる衝突には耐えられないでしょう。高いところから落とすような衝撃でも安心はできません。
  2. 付属品:チャイルドシートは完全に機能する状態か?これまでに使用していた人たちが、加工していないかなどシートを注意深く点検してください。すべての純正部品と機能、そして取扱説明書がついているかの確認も必要です。ない場合は、必ずメーカーから取寄せてください。あるいは、メーカーが認定するそれに変わるものを取寄せてください。
  3. 使用暦(使用年数):チャイルドシートは製造からどのくらいたっていますか?アメリカでは、シートは4年間毎日使用すると、素材に疲労がみられ、一般的にそれ以上は使用するべきではないといわれています。ですから、チャイルドシートが製造からどのくらいたっているかまたどのように使用されてきたかを知っておく必要があります。

以上3つの質問に対する回答がはっきりしていれば、リサイクルならびにレンタルの対象としてまずは使用可能と考えられます。しかし、この簡単な3つの回答が出ないものであれば、そのチャイルドシートは管理面で問題があるでしょう。見た目にきれいかどうかということは安全性には直接的に関係ないものです。見た目での判断は危険です。安全性を考えた場合、上の3点は絶対に確認が必要です。

同じ理由で、あなたは使用暦のわからない中古のチャイルドシートを買うことは安全ではなりません。あなたが、上の3つの答えを見つけられないのであれば、その中古のチャイルドシートは買うべきではありません。家族とか親しい友人・知人の間でチャイルドシートを使い回すことはよいと思います。少なくとも、そのシートがこれまでに誰にどのように使われてきたのか、チャイルドシートの使用暦についてあなたに話せる人がいるでしょうから。

リサイクルはどのような製品にとっても、よいアイディアです。しかし、チャイルドシートの基本的概念は安全性です。あなたがご自分の大切なお子様を守るために使用するものです。チャイルドシートの歴史を知り得ないかぎりは、リサイクルあるいはレンタルをするべきでありません。

なお、ご自分のチャイルドシートが事故にあったり、あるいは古くなったりして捨てる場合は、必ず使用できないように壊してください。万一拾われて、誰かに使われる、あるいは販売されるようなことがあっては危険です。アメリカではリコール製品とわかったものはすべて解体分解します。(左上の写真参照)ぜひみなさんも心掛けてください。

日本では法制化実施後、各都道府県自治体が挙ってチャイルドシートのレンタル事業や助成金制度を導入しており、利用なさっている方も多いと思います。果たしてチャイルドシートとそれをつける車への適合性を確認した上でレンタルしている自治体はあるのでしょうか?それ以上に正しい装着のアドバイスをしている自治体はあるのでしょうか?おそらく多くの場合、責任を回避するために装着についてはノータッチなのではないでしょうか?(もしも適合性または各車への装着アドバイスをしている自治体があるようでしたらぜひご連絡ください。)万一チャイルドシートと車の相性が悪く、正しい装着が不可能な場合には、どうやっても正しい装着はできません。何度も繰り返しますが、何のためにチャイルドシートをつけるのでしょうか?法律だからですか?1点減点だからですか?ちがいます。かけがえのない子どもを守るためです。チャイルドシートと車の相性があることをよく覚えておいてください。大半の自治体では一企業の一種類のチャイルドシートを貸し出ししているようです。貸し出す側にも充分な知識が必要ですが、それを理由にできないのが現実です。実際に万一の場合に被害者となるのは子どもたちです。ぜひお父さん・お母さんも賢くなって正しいものを選び、正しく装着してください。