リコールについて

用例:アメリカでリコールシステムはチャイルドシートの安全に欠かせないものです。NHTSAのホームページをご覧になると、チャイルドシートがたくさんリコールされていることに驚くでしょう。NHTSAリコールリストの中にあるチャイルドシートのリコールはNHTSAによって試験されており、衝撃テストで欠陥が見つけられたものです。欠陥商品であっても、メーカーから取寄せた正しい商品で修理できる場合もありますし、または回収・交換しなければならないものもあります。リストがあれば、消費者は他の日用品同様に、チャイルドシートの欠陥の可能性に気付くことができるでしょう。しばらくチャイルドシートを使用したら、構造や機能を点検してみましょう。万一何か気になる点があったら、メーカーに連絡をとって確認してください。メーカーからの回答に不満があれば、国民生活センターなどの然るべき所に、連絡をとるべきでしょう。

No アメリカにおけるチャイルドシートの主なリコール内容:
1 バックルの欠陥:子供でも簡単にとりはずせるほど緩い構造のもの
2 バックルの欠陥:衝撃で簡単にはずれてしまうもの
3 バックルの欠陥:衝突後、はずしにくくなるもの
4 バックルの欠陥:はまり具合が悪く、ロックできないもの
5 バックルの欠陥:デザイン上、はまりにくいもの
6 シート本体:亀裂がみられるもの
7 シート本体:材質が不適切なもの、可燃性の高い素材、有毒性の素材のものなど
8 シート本体:もろい素材のもの、子供が口にいれてしまう素材のもの
9 シート本体:クッション性が不充分なもの
10 前に付くシールド部分:本体との接合部分に亀裂がみられるもの
11 前に付くシールド部分:大変にゆるく、衝突時に持ちあがってしまうもの
12 前に付くシールド部分:衝突時に壊れてしまうもの
13 使用説明書:装着説明が不充分なもの
14 使用説明書:装着手順が不正確なもの

リコールのいくつかはチャイルドシートが市場に出てからしばらくしないと表面化してこないのが常です。消費者が苦情を出さなければ、リコールは出てこないのです。ですから、たとえ新しいモデルであろうとも、あなたがチャイルドシートを買った時点では、シートにあなたの子供の安全に影響のある問題があるかはしばらくの間、わからないかもしれません。上に挙げている項目を見てわかるように、リコールの理由はたくさんあります。メジャーなものもあり、マイナーなものもありますが、全部がシートの安全性に関わるものです。日本のチャイルドシートに関していえば、一般的に大変に重く、安全性に関係のない多くの機能が搭載されているものもあります。ですから、あなたのチャイルドシートに亀裂がないか、壊れていないか、スムーズに機能していない部分はないかを点検してください。これらは衝突時にその欠陥が大きな危険を引き起こす可能性のある前兆といえます。

方針として、チャイルドシートに関する日本の新しい法律はおそらくリコールについての詳細を規定し、またどのようにリコールされるべきかを規定するべきでしょう。アメリカは情報公開の方法をとっています。たとえば、日本の運輸省がアメリカのNHTSAを見習って、チャイルドシートのリコールリストを公開するべきでしょう。NHTSAはFMVSSとして知られるアメリカの安全基準を不合格した商品をリストアップしています。リコールリストを見れば、会社名、テストされたモデル名、リコール理由、修復・改善可能か否かがわかります。日本のシステムも、日本政府によって実施されたチャイルドシートの衝撃テストの結果に関する情報を公開するべきでしょう。安全性に関わるものですから、日本政府として新しいモデルが出たら、それをサンプリングとしてテストし、情報公開するのが当然といえます。製品の性質上、この情報公開方針は必要でしょう。安全でないチャイルドシートはできるだけ早くに発見し、メーカーに修理や交換をさせなければなりません。現在日本では、車自体のリコール体制は存在しますが、チャイルドシートのリコール体制はありません。しかし欠陥商品はどの製品にもありうることです。日用品であり、安全性を追求するべきチャイルドシートにも、欠陥商品が絶対にないと言いきれるものではありません。ですから、早い時期にチャイルドシートのリコール体制を整備することが望まれます。われわれが実施するセーフティチェックにも、リコールリストがあることが望まれます。

安全性の保証:チャイルドシートについては、安全性の保証はそのシートの寿命まで有効であるべきです。また保証はチャイルドシートに付いているはずですから、最初に購入した持ち主だけに制限されるべきものではありません。保証を限定することは、中古のチャイルドシートが売買、交換されるようなフリーマーケットにおいて、チャイルドシートの安全性を制約することとなります。チャイルドシートメーカーは、製品の寿命まではどのような損傷にも責任をとるべきであり、だれが製品を所有していようともその保証は有効でなければなりません。しかし、メーカーは保証期限(使用期限)を限定しなければなりません。古くなったり、使いすぎになったチャイルドシートを市場から排除するためにも、保証期限(使用期限)を明確にすることが重要です。製造年月日および製品使用期限を誰にでもわかる場所に明記することが望まれます。

新しいチャイルドシートが市場に紹介されたところで、どのモデルも完璧に安全であるという保障はないのです。たとえ、衝撃テストに合格していても、他の安全基準に通っていても、あくまでもダミー人形を使ったものであって、消費者に実際に使われるまでは、実際に事故が起こってみないことには、欠陥はわからないことが多いのです。時には、たったひとりの消費者の苦情から、リコール運動が始ることもあります。ですから、リコールに敏感であるべきなのです。個人個人がリコール運動を始める力を持っているのですから。自分の子供を守るのは他の誰でもなく、親なのです。安全性を確保するためには妥協は禁物です。あなたが声をあげることによって、ほかの子供たちを守ることにもなるのです。

下記については(2001/5/5)現在までに日本のメーカーで自主回収(多くは無償交換)・改修の形がとられたものです。該当商品をお持ちの方は必ず詳細・内容をご確認の上、各社に直接連絡して対処してください。

@(株)リッチェル(0077-78-2957)  http://www.richell.co.jp ジュニアシートST,ジュニアシートDX
  
Aリーマン(株)(0120-015-078)
http://www.leaman.co.jp クイックスピンVIP,クイックスピンSP,パクチャースピンEX,パクチャースピンアルファ,セディーレCXスピン,ブラウンファームスピン  

Bタカタ(株)(0120-70-5441)
http://www.takata.co.jp ガーディアンボルスター,ボルスターR   

Cピジョン(株)(03-3252-4188)
http://www.pigeon.co.jp ピジョン・コンコルド・バブー   

D不二精器 「シートベストW2」 

Eアップリカ葛西(株)(0120-422-571)
http://www.aprica.co.jp マシュマロサブ

付記:アメリカ製品で日本にも多く輸入されており、ハンドル付きのベビーシートについては注意が必要です。NHTSAのWEB-SITEをご覧いただくとわかるように、ハンドルについてはリコール製品になっているものが多いので、もしアメリカ製のハンドルつきベビーシートをお持ちの方は一度NHTSAのWEB-SITE(http://www.nhtsa.dot.gov)でリコール該当ではないかをご確認なさることをおすすめします。万一リコール製品である場合には、輸入元/販売元などに必ず連絡して対処してください。