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アメリカではチャイルドシート安全法案が制定されてから20年も経っているにもかかわらず、いまだにチャイルドシートの装着が大きな問題になっています。Safekidsの資料によると、チャイルドシート安全チェックを実施したチャイルドシートのうち少なくとも85%が装着エラーをしています。私が説明する前に、まずは主にどのようなエラーがあるのかを見てみましょう。そしてあなたにもいえる共通の問題であることに気づいてください。
(1997年7月から1998年11月までに実施した17500件のチャイルドシート安全チェックからのデータです) ご覧のとおり、装着エラーの多くが大変に基本的な間違いであることがおわかりになるでしょう。最もよくあるエラーは、チャイルドシートが車に合っていないとか、または親がシートベルトの仕組みを理解していないために起こるものです。これらは、要するに手抜き装着といえるものです。 チャイルドシートに最適な場所は 車の中で、一番安全な場所は後部座席の真ん中で、次に後部左側と右側の座席だといわれています。しかし後部座席の真中にチャイルドシートを置く場所がないといって心配する必要はありません。小さいお車だと、後部座席の中央にはシートベルトがありません。たとえ真中にシートベルトがついていたとしても、座部が狭すぎたり、起伏があったりであなたはチャイルドシートを安全な状態で装着できないかもしれません。万一、前述のどの座席にもあなたの車には適当な場所が見当たらないとしたら、助手席にチャイルドシートを装着することになります。しかしエアバックシステムがある助手席には、絶対に後向きのベビーシートを装着しないでください。助手席以外に選択肢がない場合には、エアバック付きの助手席に前向きのチャイルドシートは装着することができます。その場合、必ず助手席の座席をできるかぎり後ろに下げてください。チャイルドシートメーカーの指示書や車についているマニュアルを必ず読んでください。車のマニュアルが曖昧ではっきりわからない場合にはディーラーに、またはチャイルドシートの指示書では曖昧である場合にはチャイルドシートメーカーに連絡をし、助手席に前向きのチャイルドシートを装着しても安全かどうかを確かめてください。たいていチャイルドシートメーカーは助手席に装着する場合に必要な付加的な情報をあなたにくれるでしょう。チャイルドシートの位置を決定したら、座席の状態を観察して測ってみましょう。チャイルドシートを固定する座席はどのくらいの広さがあるか?深さはどのくらいか?平らであるか?それとも起伏があるか?後部座席と助手席の間はどのくらいの広さがあるか?大変基本的なことですが、あなたがこれらを知らなければ、まちがったチャイルドシートを買うことになってしまうでしょう。 シートベルトシステムを知る ここで少し技術的な話しをします。チャイルドシートを正しく装着するために知っておく必要があります。車に搭載されているシートベルトのいくつかのタイプについてです。どのタイプのベルトが自分の車に使われているかを見極めるのはとても簡単です。ベルトのタイプがなぜ重要かといいますと、理由は実にわかりやすいのです。:あなたはチャイルドシートを装着する場合に、万一の事故に備えて、子どもを一番安全な位置に固定するよう心がけなければならないということです。簡単に聞こえるかもしれません。これは、あなたが事故直前の理想的な状態にチャイルドシートを装着しなければならないという意味なのです。チャイルドシートは安全に固定されていなければならないのです。反対に、チャイルドシートの固定が緩ければ、衝突時にチャイルドシートのハーネスが突然ロックされるよりも早い瞬間に、子どもの頭と体は飛びはね、チャイルドシート自体はひっくり返ります。また、あなたが重いチャイルドシートを使っているのなら、緩い状態のシートはベルトストラップを引き裂き、あたたの子ども共々、あっという間に飛ぶはねるでしょう。この場合、危険なのは子どもだけでなく、車の同乗者も危険にさらされます。子どものチャイルドシートを固くしっかりと縛り付けることは、とても大切なことなのです。どのくらい固くでしょうか?車のシートベルトでチャイルドシートを固定したあたりの近くかすぐ上のチャイルドシート本体を両手でつかんでください。そしてチャイルドシートをゆすってください。2.5cm(1インチ)も動くようであれば、緩すぎます。しっかり固定されていれば車が揺れるでしょう。ぜひ心に留めてください。あなたはそのチャイルドシートを事故直前の一番よい状態に固定しなければなりません。 さてもう一度シートベルトに戻りましょう。あなたはチャイルドシートをしっかりと固定しなくてはなりませんが、あなたの車のシートベルトを使って固定しなくてはならないということはもうおわかりだと思います。よく使用されている3つの基本的なシートベルトのタイプをご紹介します。 ALR (自動ロック式リトラクター) このタイプのシートベルトは一番簡単にチャイルドシートを装着できます。ALR式ベルトかどうか判断するには、このようにしてください。できるだけめいっぱいにシートベルトを引っ張り出してください。それから数センチだけ戻し、もう一度ゆっくりと引っ張ってください。この時点でロックして、シートベルトが引っ張れないようであれば、ALR式です。 ALR式がチャイルドシート装着にとっては一番理想的なシートです。その理由はシートベルトをリトラクターに押しこめばベルトが締まるからです。ベルトをリトラクターに押しこめば、押しこむほど、チャイルドシートはしっかりと固定されていくでしょう。 ELR(緊急ロック式リトラクター) このタイプのシートベルトは昨今では一番よく使用されています。ELR式ベルトかどうかを判断するには、このようにしてください。まずはできるだけめいっぱいにシートベルトを引っ張り出してください。それから数センチだけ戻し、もう一度ゆっくりと引っ張ってください。ロックせずに、シートベルトが引っ張れるようでしたら、ELR式です。このシートベルトはわれわれの動きをシート上で拘束しないので、大人には大変便利です。シートベルトがロックしないので、地図に手をのばしたり、床に落ちたものを拾い上げたり自在にできます。シートベルトは急ブレーキや実際の衝突時といった緊急時にのみロックします。しかしながら、これはあなたがチャイルドシートを安全に固定しようとする場合にはとても手間がかかります。なぜでしょうか?それはシートベルトが戻ったり、ロックしないので、シートベルト自体をしっかりと固定できないからです。前述の通り、あなたはチャイルドシートを事故直前の理想的な状態に固定しなければなりません。シートベルトがロックしなければ、不意の衝突時に備えて、どのようにしてチャイルドシートが前にひっくり返らないようしっかりと固定するのでしょうか?結論から申しますと、ベルトロッキングクリップを利用すればよいのです。すべてのチャイルドシートメーカーはチャイルドシートの説明書にどうやってクリップを付けるかという項目を設けているでしょう。驚くことはありません。なぜならば多くのチャイルドシートがベルトロッキングクリップを使用しなければならないからです。チャイルドシートによってはロッキングクリップがすでに搭載されているものもあります。あなたは、自分の車はELR式シートベルトであり、そのシートベルトにはベルトロッキングクリップが必要だと知っていれば便利です。 スウィッチ式(ALR/ELR)ロッキングリトラクター
注意:ELR式ベルトをスウィッチ式ALR/ELRベルトと勘違いする人が大勢います。ELR式ベルトはあなたがシートベルトをすばやく引っ張るとロックする構造になっています。(理由は、車が急ブレーキをかけて、あなたの体がシートベルトに向って動いた時と同じような状況をあなたが作り出したからなのです)ですから、ベルトのタイプをチェックする時には、シートベルトをゆっくりと引き出すことがポイントになります。 ラッチの種類
実車への装着 さて、話を核心に進めましょう。装着という作業は力を使わずには行えません。できるかぎりの力で押したり、引っ張ったりしなければなりません。座席のシートにがっちりとチャイルドシートを固定しなければならないからです。メーカーの装着指示書に従って正しい順序で車のシートベルトをチャイルドシートに通し、ベルトをバックルに差し込まなければなりません。シートベルトはねじれたり、曲がったりしていないかを確認してください。さて、チャイルドシートに膝をついてぎゅっと押し付けてください。さらに、チャイルドシートをできるかぎり固く縛るように、頭と肩も押し付けてください。この作業は簡単でありません。全身の筋力を使るほど、かなり力を入れて行わなければしっかりと固定することはできません。打ち身や擦り傷や筋肉痛になるかもしれません。押しつけたり、引っ張ったりした結果、チャイルドシートがどのくらいしっかりと固定されているかを知るにはどうしたらよいのでしょうか?車のシートベルトでチャイルドシートを固定したあたりの近くかすぐ上のチャイルドシート本体を両手でつかんでください。それからチャイルドシートをゆすってください。2.5cm以上動くようであれば、緩すぎます。2.5cm以上動かしても揺れなくなるまで、何度も何度もやり直してください。しっかりと固定されていれば、車が揺れるでしょう。万一、きつく締めつけられないとしたら、衝突時にチャイルドシートが衝撃でひっくり返り、あなたが守ろうとしている子どもを危険にさらすことになります。何度か繰り返してやってみれば、慣れてきます。打ち身や擦り傷や筋肉痛もなくなるでしょう。揺する点検は、チャイルドシートを装着する度に必ず行ってください。くれぐれも緩みがないよう点検してください。これは絶対に守らなければならない原則です。実際の装着に必要なのはどれだけ力を使うかであり、理屈や理論ではないことをもう一度くりかえしておきます。 注意:チャイルドシートを車の座席に装着するときには、いつでも必ずメーカーの装着説明書をまずはじめに読んでください。苦労して装着したあげくに、ベルトの通し方が間違っていると発見するかもしれません。ですからまずは注意深く説明書を呼んでください。特にメーカーの説明書がチャイルドシートをきっちりと固定させるにはどうすればよいかを説明しているかを読みとってください。ELR式シートベルトであれば、たぶんベルトロッキングクリップを使用することになるでしょう。クリップをどの位置にどのように付けるかを説明書で確認してください。経験からお話しますと、初めから正しい位置にクリップをつけることはできないでしょう。できたとしたら、奇跡です。正しい位置にクリップをつけられるまで、とにかく何度も位置を変えてみなければならないでしょう。正しい位置かどうかをみるにはどうすればよいでしょうか?揺する点検をして緩みを点検してください。正しい位置が決まったら、シートベルトにクリップの位置をマジックなどで印をつけておくと良いでしょう。チャイルドシートを装着する度にクリップを使うことになるのですから、印があると便利です。 チャイルドシートをきつく固定するためのヒント 時として、あなたがどうやってもチャイルドシートをきつく固定できないこともあります。狭い後部座席にチャイルドシートを装着しようと20分も30分も試みたあげくに、どうしても緩くて、そのチャイルドシートは自分の車には合わないことを発見した時には、とても欲求不満を覚えるこでしょう。車によっては、座席がチャイルドシート用に作られているものばかりではないということを認識してください。シートベルトによってはベルトが出ている位置が後部座席の前方に寄りすぎていて、チャイルドシートをきつく締めることが不可能なものもあります。あるいは、後部座席が狭すぎたり小さすぎたりして、どうやってもチャイルドシートを安定させることができないこともあります。いつでも作業の前に、必ずメーカーの説明書を読んでください。自己流の結論を下すことは絶対に避けてください。たとえあなたが優秀なメカニックであっても、大工さんであっても自分の知識でぴったりすると考えるように手を加えたりすることは絶対にしないでください。チャイルドシートはあなたの子どもを守るために設計されています。あなたがチャイルドシートに手を加えたり、削ったりすると、チャイルドシート自体の衝撃に対しての抗力が変化してしまう恐れがあります。必ずメーカーの説明書に従ってください。 しかし一般的に、メーカーが許可している場合にのみ、チャイルドシートの安定性や締め付けを強化するために手を加えることができます。タオルや毛布を丸めて、チャイルドシートの下に入れると、しっかりときつく安定させることができます。すべらないようにチャイルドシートの下にゴム製のマットを敷くこともできます。また車によっては、テザーストラップ(つなぎとめるストラップ)が付けられるものもあります。(ただしチャイルドシートがテザーストラップ仕様の場合のみ)後部座席が安全でない場合、助手席に装着してみてください。注意1.純正のマットが用意されている場合にはメーカーの指定する純正マットを使用するべきです。注意2.エアーバック付きの車の助手席に装着することは絶対に避けてください。常に物理的な寸法を、考慮してください。小さい車の場合、大きすぎるチャイルドシートでは何の役にもたちません。後部座席にチャイルドシートを装着してみて、大きすぎる場合、あなたの運転位置に悪影響を与えかねませんし、大変に危険です。 |