奔王の動き(天竺大将棋)
奔王(ほんおう・ほんのう)→奔鷲(ほんじゅう)
↑ |
→ |
↑ | ||||||||
↑ | ↑ | |||||||||
← | ← | 奔王 | → | → | ← | ← | 奔鷲 | → | → | |
↓ | ↓ | |||||||||
↓ | ↓ |
・奔王は八方向へどこまでも走ります。
・走る場合、敵味方を問わず駒を飛び越すことはできません。また敵の駒を取ると、行動終了となります。
・成ると奔鷲です。斜め方向の動きは成る前と同様ですが、前後左右へは駒を飛び越しながら走ることができるようになります。
成り駒、奔鷲の動きは上のように知られているのですが、駒の格を考えると実はこの動きができません。
※駒の格
1.王将・太子
2.大将
3.副将
4.飛将・角将
5.その他の駒
・格下の駒は飛び越せるし、飛び越した駒をまとめて取ることもできる
・同格の駒は飛び越せない。走って行って取ることはできるが、取ると行動終了となる。
・格上の駒は飛び越せない。走って行って取ることもできない。取るには隣接していることが必要
この駒の格によれば、奔鷲は「5.その他の駒」となります。つまり同格または格上の駒しか存在しないため、飛び越すことがそもそも不可能な訳です。
そうしたことから、奔鷲の動きはもう一つの説である次のようになると思われます。
↑ | ||||
↑ | ||||
← | ← | 奔鷲 | → | → |
↓ | ||||
↓ |
・図だけ見ると奔王と同じですが、奔鷲は奔王の動きを二回続けてできます。つまり奔王は、成ることによって動きが倍になるのです。
・一回だけでやめてもかまいません。
・一回目と二回目の合わせて二回、敵の駒を取ることができます。
・敵味方を問わず、駒を飛び越すことはできません。