合氣道 五十嵐道場
創立35周年記念

 

祝 辞

合気道道主
植芝 守央


合氣道五十嵐道場創立三十五周年おめでとうございます。合氣道五十嵐道場が三十五周年という節目の年を迎えられましたのは、五十嵐和男師範をはじめ多くの方々のご尽力と、会員の皆様の合気道に対する情熱と日頃の精進の賜物と確信しております。
五十嵐和男師範は明治大学に入学と同時に、当時小林保雄師範が担当師範であった合気道部に入部され、本部道場においても植芝吉祥丸二代道主の指導を受けられました。大学を卒業後、一旦は就職をされましたが、更なる合気道の探求のため退職され、小林道場にて指導員として研鑽を深められた後、三十五年前神奈川県橋本に御自身の道場を設立されました。現在では、橋本の道場を中心に八王子・梅ヶ丘・本厚木にあります四道場で地域に根ざし合気道を指導なさっています。また、海外においてもカナダ、アメリカ、北欧、オーストラリア、ロシアなどとの海外交流も盛んに行うなど、国内外で幅広く活躍されていらっしゃいます。
現在、合気道は国内外一三〇の国と地域で開祖植芝盛平翁の技と哲理が理解され、多くの愛好者が稽古に励んでいらっしゃいます。この広がりを見る時、国内における合気道の正しい普及振興を、より一層大切にしなければならないと感じます。
合気道の歴史と共に、長い歴史を持つ道場が数多くなってきておりますが、合氣道五十嵐道場のように地道に歴史を重ねた道場が合気道の広がりを陰ながら支えて下さっていると確信しております。今後も、開祖植芝盛平翁の合気道の精神「和合の心」「日々の稽古」を、植芝吉祥丸二代道主を初めとする先達の方々同様、次世代へとつないで行っていただきたいと思います。
創立三十五周年を機に、合氣道五十嵐道場の会員の方々が、五十嵐和男師範を中心に相互の絆を一層深められ、ますます発展されます事を心より願ってやみません。

 

祝 辞

合気道小林道場
総師範 小林 保雄


五十嵐道場35周年・道歴55年誠におめでとう御座います。
合気道小林道場は「一人でも多くの人に合気道を!」をモットーにしています。五十嵐師範はこの事に理解をしてくれ、合気道の普及・発展に日夜努力されています。合気道小林道場は、心強い仲間として感謝しています。
五十嵐師範は縁あって、私が創設した明治大学体育会合気道部に入部しました。卒業後は、合気道小林道場の内弟子として住込み修行すると共に、合気道の普及に専念してくれました。国内は八王子道場、元住吉道場、日野道場等々です。海外では先ず台湾、そしてスウェーデン・フィンランドに合気道の環を広げてくれました。
そしてこの間、神奈川県橋本に五十嵐道場を建設し35年です。国内にも合気道の仲間を増やしています。と同時に、五十嵐師範は五十嵐道場に何時いるのかと噂されるほど世界中を飛び回って活躍されています。
しかし創立35年、これを機会に地元橋本の五十嵐道場を中心に指導され、世界中の合気道修行者が集まる修行の場にして頂きたいと思います。
何時までも健康に留意してご活躍下さい。

 


有難う合氣道55年・有難う道場35年・有難う明治大学

合氣道五十嵐道場
道場長 五十嵐 和男


この度、合気道道主植芝守央先生、合気道小林道場総師範小林保雄先生を始め諸先生、諸先輩方の長年にわたります温かいご指導・ご支援を賜り、合気道五十嵐道場は創立35周年を迎えることができました。また、昭和39年(1964年)4月、明治大学に入学、小林保雄先生が監督としてご指導される合気道部に入部し稽古を始めてより55年になります。更に、昭和48年(1973年)に小林道場内弟子となり、プロの指導者を目指してより45周年。昭和53年(1978年)に台湾、北欧で始まった海外指導も40周年を迎えました。
これも偏に、丈夫な身体に生み育ててくれた亡き両親、そして今も好き勝手な合気道人生を楽しむ私を、優しく見守ってくれる家族があってのことと思います。そして現在の「合気道という人生」を与えてくださった、小林保雄先生ご夫妻には、本当に感謝の言葉しか見つかりません。ご自宅の小平道場に2年半、所沢道場に半年。3年にわたる内弟子生活は、私にとって最高の思い出であり財産であります。その間に公私にわたってご指導・ご教示いただいた事が、今の私の全てと言っても過言ではありません。今までの人生を振返ってみると、明治大学に入学したこと、合気道部に入部したこと、合気道部の監督が小林保雄先生であったこと。この1つが欠けても、今の私、そして五十嵐道場が無かったことになります。この出会いの素晴らしさに感謝しかありません。
昨年の春までは、記念行事は40周年まで全く考えていませんでした。しかし、国内外の道友から「五十嵐先生は、もう70歳を過ぎて高齢だから35周年もやりましょう」と、励ましともいえるお言葉をいただきました。この有難いお言葉を受け、35周年記念の開催を決めました。
2月初旬に合気道道主植芝守央先生に、この記念誌の巻頭のお言葉をお願いに行った時に、いただいたお言葉が心に残っています。35周年を行うに至ったお話を道主にお話しすると、『五十嵐さん、そうですよ! 各地の道場・団体で頑張って指導していらっしゃる先生方は、10年と言わず5年ごとに周年行事をすることが大切です。10年では、地域も稽古する人にも大きな変化があります。その変化に対応するには、10年ごとに大きな会を、5年ごとに小さな会を行うことは道場の維持・発展には大切な事です。合気会では5年ごとの記念行事の開催は無理ですが、10年ごとに合気道本部道場創建記念は開催予定です。そして、私が80歳を迎える2032年に開催予定の「合気道本部道場創建100周年」を道主として迎えたいと思っています。今の五十嵐さんなら40周年、50周年も大丈夫ですよ!』と、強いお言葉をいただきました。
五十嵐道場の40周年は2023年に、50周年は2033年です。40周年は77歳。50周年は87歳で、「合気道本部道場創建100周年」の翌年です。
五十嵐道場10周年の折には、二代道主植芝吉祥丸先生に「五十嵐君、合気道の面白さが分かるのは60歳、70歳になってからですよ!」とお声を掛けていただきました。今、70歳を過ぎ、ますます合気道が好きになっています。また今回、現道主からは「五十嵐さんなら、50周年も大丈夫ですよ!」と温かいお言葉をいただきました。有難うございました。
5月26日(土)日本武道館で開催された「全日本合気道演武大会」で演武された多田宏先生の演武は、とても90歳には思えません。私にとりまして、あと18年、先が長いです! また、恩師・小林保雄先生は81歳、そして、群馬の荒井俊幸先生は82歳です。なかなか越えることのできない大きな壁です。
35周年記念行事を開催するに当たり、「五十嵐さん、頑張っているね。すごいよ! よくやるね!」と、多くの方々に言っていただきます。私にとりましては、頑張っているつもりはあまりありません。もちろん稽古するのが嫌な時もあります。また、2階の住まいから一階にある道場に行くのさえも嫌な時も多くあります。
立つ立場は大きく違いますが、道主・植芝先生は、4月に出版された「合気道・稽古と心」の誌上に、「私も人間ですから、一度も嫌だと思ったことはありません、などとウソを言うつもりはありませんが・・・」と、お書きになっています。有難うございます。
私にしても、不思議なもので、畳の上に立つと、そんなことをすっかり忘れている自分がいます。55年間、続けてくることが出来たのも、単純に「合気道が好き」ということに尽きると思います。また、35年にわたって五十嵐道場があるのも、通って下さる会員の皆様がいらっしゃるからです。感謝申し上げます。
私も、これからは5年後の五十嵐道場創立40周年ではなく、2033年に87歳で迎える創立50周年を目指し、ますます元気に精進してまいります。
先生方、先輩方、道友の方々、そして五十嵐道場会員の皆様に、まだまだ迷惑をおかけします。最も被害を受けるのは、家内の「まち子」であり、家族であると思います。「男のロマンは、女のがまん」は、小林保雄先生の奥様・保子さまの名言です。不滅の言葉です。今後ともよろしくお願いいたします。
誠に有難うございます。感謝、感謝の気持ちで一杯です。

 

五十嵐道場創立35周年記念行事報告

 

1.5月26日(土)
日本武道館で開催された「全日本合気道演武大会」は、35周年を記念して、合気道本部道場のご厚意により「合氣道五十嵐道場」「五十嵐道場国際部」の2面をいただき、中央白畳の上で、国内33名、海外78名が元気いっぱい演武しました。海外からの参加者にとりまして、日本武道館の「全日本合気道演武大会」での演武、そして合気道本部道場で稽古することが最高の場と言えます。

2.5月27日(日)
午後4時から、東京町田市のベストウエスタン・レンブラントホテル[翡翠の間]で開催された「合氣道五十嵐道場創立35周年・道歴55年記念祝賀会」は、合気道道主植芝守央先生、恩師小林保雄先生ご夫妻始め、国内から195名、海外から14か国118名がご出席くださいました。
乾杯は、明治大学合気道部OBの追分拓哉先生(前福島県合気道連盟会長)ご寄贈の4斗樽の鏡開きで始まりました。会半ばの相武明神太鼓・鼓志團による壮大な和太鼓の演奏で会場一杯が熱気に包まれました。そして明治大学合気道部・川岸駿介主将の元気あふれるエールによって明大校歌が、小林先生、五十嵐道場長を囲み55名の合気道部OB・OGが壇上に集まり斉唱されました。
また、同ホテル[珊瑚の間]で行われた2次会にも80名以上が参加し楽しい祝賀会となりました。

3.5月28日(月)
午後6時から明治大学和泉校舎体育館大道場で、五十嵐道場長指導の明大合気道部との合同稽古を行いました。稽古には、同部監督荒井清師範、コーチ住谷幸夫師範も参加、合気道部現役31名、海外からの参加者77名が200畳の道場で交流稽古をしました。

4.5月31日(木)
10時30分〜11時30分、合気道本部道場3階大道場で、本部道場長植芝充央若先生ご指導による「35周年記念特別講習会」を開催いたしました。国内から12名、海外から110名が参加し、若先生の指導を受けました。若先生は、入り身・転換・大きな体捌き・呼吸法の4つの基本を種々の技、攻撃の中で分かりやすく説明、また稽古中は道場内の各所で参加者を受けに使いながら「時には優しく・時には厳しく」ご指導くださいました。
講習会後は、本部道場近くのイタリアンレストランで、各国の責任者30名が若先生を囲み昼食会を行いました。

5.6月2日(土)・3日(日)
山梨県山中湖村[至誠荘]において、特別講師として合気会師範菅原繁先生をお招きして「35周年記念合宿」を開催しました。合宿には、国内から95名、海外から13か国98名が参加しました。指導講師は、仙台の白川勝敏師範、東京の荒井清師範、木下悦子師範、岐阜の田中英生師範、神奈川の諏訪雅俊師範、坂西昇一師範、海外を代表してスウェーデンのウルバン師範、そして五十嵐道場からは五十嵐道場長、入江真弘指導員がそれぞれ特徴ある指導を宿舎内の3道場で14回にわたり活気ある指導を行いました。
初日の2日夕方に行われた懇親会には、道主から頂戴した日本酒、各国から贈られた多くのウオッカ・ウイスキー、そしてビールで乾杯。夜遅くまで、言葉・人種の垣根を越えて楽しい時間を過ごしました。
翌3日は快晴! 早朝に山中湖畔をランニング・散策をしました。澄み切った早朝の青空、富士山が綺麗に輝いて見えました。そして湖畔に映る逆さ富士の見事さと湖畔を泳ぐ白鳥とのコラボレーションに参加者一同が驚嘆の声をあげました。
合宿終了後のミーティングでは、次回の記念行事での再会を誓い解散となりました。菅原師範を始め指導講師の先生方、そして国内外からの参加者の皆様、本当に有難うございました。


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