Trekking Reports 〜山歩きの記録

2004.6.19(土) ひと足早く夏山シーズン突入【木曽駒ヶ岳 中央アルプス】

三ノ沢岳から駒ヶ岳・中岳・宝剣岳を望む

このところ車が使えなくなってから週末の山行計画に苦心しており、
今回は南アに行こうかなぁと交通手段を検討していると、高速バスが意外と安くて速いことを発見。
それなら未踏の山のほうがと思い直し、駒ヶ根行きのバスを予約して前夜泊で木曽駒に向かうことにした。

駒ヶ根駅7時始発のバスに乗ってしらびそ平へ向かい、8時始発のロープウェイで千畳敷に到着すると、
朝日に照らされた千畳敷カールと宝剣岳の素晴らしい景観が真正面に。
その上、心配していた天気も全く問題なしの快晴で濃紺の青空が、さらに景観を引き立てていた。

ひととおり写真撮影を楽しんだ後、準備を調えて乗越浄土へ向けて出発。
徐々に傾斜が増してくるカールの斜面を登っていくが、期待していた花はさほどでもなく、
半ば以上登ったところで、ようやくハクサンイチゲやミヤマキンバイ、チシマアマナあたりが現れてきたが、
やはり花の季節にはまだ早かったようだ。


千畳敷カールと宝剣岳

乗越浄土に上がると、二軒の山小屋と本日の目的地、木曽駒ヶ岳が中岳の向こうに現れた。
また反対側には南アルプスの峰々が勢揃いし、その向こうには富士山が頭を覗かせていた。
乗越浄土から宝剣山荘の裏を通って、まずは中岳への登りにかかる。
振り返ると秀麗な三角錐の三ノ沢岳が思ったよりかなり遠くに見える。
あわよくばあそこまで行きたいと思っていたが、こりゃ無理かなぁと早くも諦めムード。

中岳の山頂付近にはキバナシャクナゲやミネズオウ、チングルマなどが咲いており、
ここでもカメラを取り出して小さな花に苦戦しつつ撮影タイム。
中岳からは登った分だけ下り、鞍部に建つ頂上小屋の横を抜けると再度登り返す。
岩屑が多い急斜面を足を取られそうになりながらの150mの登りで、木曽駒ヶ岳山頂に到着。
鳥居まである大きめの祠が建つ山頂は結構広いが、予報がイマイチだったからか時期的にまだ早いせいか先客は数人。
そして印象的なのは西に見える御嶽山が意外な近さで迫り、雲をまとった姿は大迫力だった。
ロープウェイが動いていたら、この日はあっちに登っていたかもしれないんだなぁと思いつつ、
重たい思いをしてわざわざ持ってきた望遠レンズをカメラに装着した。


中岳から乗越浄土と宝剣岳を望む

ここで10時半。三ノ沢分岐に12時に着ければ三ノ沢岳まで行けるかもと思い、
撮影もそこそこに荷物をたたんで、先ほど来た道を引き返して、まずは宝剣岳へと向かった。
宝剣岳へのルートは要所要所にクサリが設置された岩場となる。
エアリアマップでは赤点線の上、危険マークまで付いているが、
グリップの利く花崗岩のおかげもあって、難易度的にはそれほど高い方ではない。
これなら赤実線、危険マークなしの槍や穂高の方がよっぽど大変だなぁと思いつつ登っていくと、
あっさりと宝剣岳山頂に到着。
岩が積み重なった山頂は非常に狭く、後続がどんどんやってくるので、あまりゆっくりせずに先へと進むことに。
宝剣岳から三ノ沢分岐までも同じく岩場で、宝剣岳までより多少レベルは高くなる。
とは言っても多少の高度感に目をつぶれば、危険といえる箇所は少なく、
岩場に多少慣れている人なら、ほとんど問題にならない程度だった。


宝剣岳山頂から千畳敷カールを見下ろす

そして三ノ沢岳への分岐に到着。時間は12時過ぎ。
あらためて時間を計算すると、ここに3時半すぎに戻ってこれればバスの時間までに帰ることができそう。
コースタイムでは往復3時間20分なので、なんとか間に合いそうだけど、問題は体力だなぁ。
と悩みつつ、ここでランチタイムにすることにした。
そして決断。ザックをここにデポし、貴重品や必要なものをウェストバックに移し、
2時を過ぎたら引き返すことにして、空身での往復を決行することにした。

最初は砂状のなだらかで広々とした斜面を下っていくと、途中から所々に階段が設置された急斜面となる。
途中で岩場があったり、ハイマツが登山口に覆い被さってヤブ状態になっていたりして、なかなかの難路である。
また途中には何度も登り返しがあり、丹沢の蛭ヶ岳〜檜洞丸間を彷彿させる。
こりゃちと厳しいなぁと後悔しつつも、まだリミットの2時には時間があるので、黙々と機械的に歩を進めて行く。
その内、下からガスが巻き上がり、ついには宝剣岳も見えないほど真っ白に。
期待していた花もイマイチだし、展望まで無くなっちゃうと悲しいなぁと思いながらも、
すでに鞍部の最低点を過ぎていたので、今さら引き返せるかと、三ノ沢岳へ向けて200mの登り返しにかかった。


ミヤマキンバイと三ノ沢岳

三ノ沢岳山頂に到着する頃には幸いにも再びガスは晴れ、木曽駒から続く稜線のパノラマが目の前に広がった。
ただし期待の花は、やはりイマイチ。こりゃ時期を替えてまた来なきゃいけないかなぁ。
そしてリミットの2時より5分早く山頂を出発。
なんとか間に合いそうだと思いつつ途中のアップダウンを越えていると、あ、足が吊った...(^^;
それでも、痛い足を引きずりつつなんとか3時半過ぎに分岐に到着。
休憩もそこそこに千畳敷に向けて下山を開始した。
極楽平から千畳敷へと下る道は階段が多く、よく整備された道で、
リミットも迫っていたので、ヒョイヒョイと下っていくと、あっというまにロープウェイ駅前に到着。
シャツを着替えて、冷たい飲み物を買ってひと息ついているうちにロープウェイの出発時間となり、
ロープウェイ〜路線バス〜高速バス〜電車と乗り継いで帰路についた。

これまで高速バスは夜行しか利用したことがなかったので、
バスを使うと翌日睡眠不足だから辛いという悪い印象しかなかったのですが、
今回のように前夜泊として昼行便で移動してみると、前日の夜にはちょっとした観光気分を味わえるし、
当然グッスリ眠れるし、さらに交通費も比較的リーズナブルなので(新宿〜駒ヶ根往復\7,000弱)、
これなら車が無くても夏山に行けると、私的には大発見でした。
ま、金曜午後から休みにしての計画なので、これからもうまく休みが取れるかどうかにかかっているわけですが。
でもしばらく車無しでやっていくのもありかなぁと思ったり思わなかったり。さぁどうしたものかなぁ。

この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
ロープウェイ千畳敷駅 8:30…乗越浄土 9:20…木曽駒ヶ岳 10:15-10:45…宝剣岳 11:25-11:35…
三ノ沢岳分岐 12:05-12:30…三ノ沢岳 13:50-13:55…三ノ沢岳分岐 15:30…ロープウェイ千畳敷駅 16:00

Top Page
-----------
Features
-----------
Back Numbers
-----------
Trekking Reports
DateArea
-----------
BBS
-----------
Profile
-----------
Links
-----------







このホームページはInternet Explore6.Xで最適化しています

ご意見、ご感想をお待ちしております。
dame-chan@mail.goo.ne.jp