Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.12.7(日) 裏妙義にチャレンジ!【丁須ノ頭 妙義】

御岳から丁須ノ頭方面を望む

妙義山。標高は1000を僅かに超える程度で麓まで民家が建ち並ぶそれは里山と呼ぶべき存在にもかかわらず、
その風貌は北アルプスの剣岳もかくやと思えるほどの峻険な岩山であり、
山頂へ続く赤実線の一般ルートはひとつもない、まさに上級者のみに登山を許された山である。

関東に来て3年。ずっと気になってはいたものの二の足を踏んでいたこの山域に、ようやく挑戦する気になり、
低徘携帯伝言板で同行者を募ったところ、前日の夜ギリギリになって亜美さんから色好い返事を戴くことができ、
裏妙義挑戦がついに実現することになった。

信越線の終点、横川の駅前で落ち合って、麻苧(あさお)の滝自然公園からスタート。
しばらくは整備された遊歩道を登り、滝見橋を過ぎるといきなりクサリ場。
小さな滝の脇を登るようにクサリが設置され、いきなりの濡れた岩登りに二人とも面食らった。
やはり噂に聞く妙義山だなぁ。

その後も木に掴まりながらの急坂や険しい谷の源頭部をクサリを頼りにトラバースしたりしながらも、
黄色いペンキの印に導かれながら登っていくと、やがてザンゲ岩に到着。
崖から飛び出した岩の上からの展望は素晴らしく、先ほど亜美さんと落ち合った横川駅と電車車庫、
それにループ状に設置されたレールが真下に見えた。
遠くには妙義と共に上毛三山と呼ばれる榛名山や赤城山がそのすそ野を広げ、
表妙義の急峻な岩峰群がすぐ目の前にそびえ大迫力だ。
ただこの日は天気は良いものの風が強く、露岩の上に立つと、強風が吹くたびに肝まで冷えた。


ザンゲ岩から碓氷川と横川集落を望む

ザンゲ岩からしばらくは雑木林のプロムナードコースが続くが、そのうちどんどん尾根が痩せてきて、
クサリや木の根を掴んでの急坂登りや、岩壁のへつり、それにザレて滑りやすい急斜面など、
さすがは妙義といえる難所が続く。

やがて石の祠のある小ピークに到着。 ここが御岳だとしばし休憩。表妙義やすでに冠雪した浅間山の展望を楽しんだ後、
崖を下って登り返すと、標識にかすれかけた文字で御岳山頂...う〜ん騙された。(^^;

御岳から小さなアップダウンをへて丁須ノ頭との最低コルに到着。
そこから踏み跡を辿っていくと、稜線から外れて谷へと続いていた。
最初は頭上に聳える岩場をトラバースするコースなんだと疑わずにそのまま下りかけたが、
途中で飛び降りでもしない限り下れないような崖(つまり下りると登り返せない)になり、
ここで嫌な予感がして、後続の亜美さんに他にルートが無いか調べてもらい、
私も不安定な場所で木に掴まりながら地図を取り出して確認。
やっぱり稜線から外れるようにはなっていないなぁと思っていると、
亜美さんから「クサリ場があった!」との声。
慌てて引き返すと、垂直にも思える岩壁にクサリが垂らされていた。
どうやら足元にばかり気を取られていてふたりとも気づかなかったらしい。
それにしてもあの谷底へと続く踏み跡、かなりしっかりしたものだったが、
あれはバリエーションルートなのか、それとも大勢が道を外しているのか。
この山域では道を外してタダで済む所の方が少ないわけで、
あの踏み跡をつけた人々がその後どうなったか知りたいような知りたくないような。


クサリ場

あやうく遭難しかけたが、なんとか危機を脱出。(大袈裟?)
ただ、このクサリ場も手がかり足がかりが少ない上、結構滑りやすいので、
なかなか苦労しながらなんとか登ると、ここから地図にナイフリッジと書かれた岩のヤセ尾根へと入った。

ま、ナイフリッジとは言っても周囲に雑木が多く、それほど高度感を感じるほどではないが、
足を踏み外したら、雑木ぐらいじゃ支えてくれそうもないので、慎重に進む。
すると、またもやクサリ場登場。地図に「振られやすく危険」とあり、
このコース唯一危険マークの付けられたクサリ場である。
クサリだけにしがみつくと振られて危険なので、片手で岩を掴んでバランスをとりながらの登り。
ここがナイフリッジ上だと考えると足がすくみそうになるので、ただ足場と手がかりに集中して登っていく。


丁須の頭からの展望(左:妙義湖方面 右:烏帽子岩方面)

登り切ると素晴らしい展望のご褒美。特に冠雪した浅間山と岩だらけの表妙義が印象的だ。
この難所を過ぎると丁須ノ頭直下まではそれほどの難所は無い。
だが丁須ノ頭への登りでは、またもやクサリ場を登ってへつっての難所。
そして最後にクサリ2本で大岩に登ると、丁須ノ頭山頂に到着した。
ここからさらにクサリ2本で丁の字の形をした石の上に立てるようだが、
地図に「登るな」と書いてあるので、1本目のクサリだけ登って、
2人で精一杯という狭さの丁の字の直下までで自重した。


丁須岩

下山は鍵沢コース。クサリを頼りに急な谷の源頭部を下っていく。
いったいいつまで続くんだというほどのクサリ場を延々と下り続けると、
やがて傾斜は比較的(これでも十分急だけど)緩やかになる。
ただ今度は谷に水が流れ始め、スリップとの戦いとなる。
登りの御獄稜線コースはここよりも厳しかったのは確かだが、
あっちは展望というご褒美があったのに、こっちはただただ怖いだけ。

さらに閉口したのは、尋常ではない落ち葉の量。
落ち葉を踏みしめというよりかき分けながら、ラッセル状態で進んでいくと、
元がガレ場なので時々足場が無くなり膝上までズボッ!こりゃ本当にラッセルだあ。


鍵沢コースは何段ものクサリ場からスタート

それでも植林帯に入る頃にはまともな道になり、なかなか標高が下がらないのにヤキモキしながら歩いていくと、
お約束のように最後の最後で崖のような急坂を下り、ようやく麻苧の滝自然公園の端に下り立った。

地図には難易度が高く上級者向きと書かれているが、上級者とはどういう人のことをいうの?私って上級者なの?
ということが判らず、気になりながらも今まで登らなかった妙義山に亜美さんの協力を得て、
なんとか登ることができました。 元々撤退覚悟での挑戦ではあったのですが、幸いにも撤退を考えるような場面は無く、
亜美さんにも楽しんでいただけたようなので、とりあえず良かった良かった。
さぁ次は表妙義!...なのかなぁ...(^^;


【コースタイム】
麻苧の滝自然公園 8:25…ザンゲ岩 9:05…御岳 10:30-10:55…丁須の頭 12:05-12:55…麻苧の滝自然公園 14:55

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