Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.10.25(土)〜26(日) ブナ林の黄葉と焼きリンゴにつられて【檜洞丸 丹沢】

檜洞丸から雲海に浮かぶ富士山と南アルプス

青ヶ岳山荘で焼きリンゴをやるよ、というつむぎさんのお誘いにつられて、
関東に出張中のかいさんと共に檜洞丸へと向かうことになった。
コースはユーシンロッジから日向尾根〜臼ヶ岳〜青ヶ岳山荘。日向尾根のブナの黄葉も目的のひとつである。

千葉でかいさんを拾って玄倉へ向かい、玄倉商店前でこの日ユーシンロッジに宿泊予定の
坂元さんとT先生、Nさんと合流して玄倉林道へ、途中のゲート前で私の車をデポして
Nさんの車に乗せてもらって、やや色づき始めた玄倉林道の紅葉を眺めながらユーシンロッジへと入った。

途中で写真を撮りながらゆっくり行くので先行しますと、ユーシンロッジで支度中の坂元さんたちに言い残して、
かいさんと共にユーシンロッジの裏の登山口(ちょっと判りにくいです)から尾根へと上がった。
日向尾根はこれまで2度歩いたが、登るのは初めて。やや怪しい記憶を頼りに登っていくと、
やがて急登が終わり、傾斜がなだらかになるころには周囲の木々が色づき始めた。
そして小ピークでザックを下ろし、後続の坂元さんたちを待つついでにカメラ片手に黄葉の森を徘徊。
天気がイマイチなので、これはという写真は撮れなかったが、
黄葉自身はなかなかでそれなりに満足したころ、坂元さんたちが到着。
5人になったところで、臼ヶ岳へ向けて出発した。


色づく日向尾根

ま、出発と言っても、かいさんと私はカメラ片手のぶらぶら歩き。
先行するT先生、Nさんとの間が自然と開いてしまう。
と、そのうち先行の2人が全く見えなくなってしまった。
それでもしばらくは気にせずに歩いていると、なぜか熊木沢側から人の声が聞こえてきた。
どうやらT先生たちが道を外したらしい。慌てて坂元さんが斜面を駆け下りて2人を迎えに行き事なきをえた。
やはり赤点線の迷いやすいルート。気を抜かずに行かなければ。

ブナの巨木が林立する鞍部を過ぎると臼ヶ岳への急登となる。
息を切らせながら登っていくと、やがてガスの中に突入。
そして傾斜がなだらかになり、左手に獣避けネットが現れるとまもなく臼ヶ岳山頂に到着する。
本来なら蛭ヶ岳の展望が素晴らしいのだが、残念ながらこの日は真っ白で展望ゼロ。

我々以外誰もいない山頂のベンチにおもいおもい陣取って昼食の準備。
Nさん持参のおかずを戴いたりしながらの賑やかな昼食を終え、不要になったからと捨て掛けた
坂元さん持参の水をすかさず横取り。水場に寄らなくて済んだ。(^^)vラッキー
おかげでズッシリ重くなったザックを背負って、縦走路を檜洞丸へ向けて出発した。


子鹿と遭遇

急な下り坂を下り始めたところで、登山道脇のヤブからこちらを見つめる子鹿と遭遇。
全く逃げようとしないので、しばらくお見合い。いやぁ、可愛い〜っ!
そのうち子鹿の方が飽きたのか、逃げるふうでもなくゆっくりと立ち去っていった。
そしてさらに急坂を下っていくと、今度は女性の2人組と遭遇。
この日、西丹沢自然教室から登ってきたと聞いて、健脚ですね〜っ!と感心。さすが丹沢はレベルが高い。

下りきったところが神ノ川乗越。ここから坂元さんたち3人はユーシン沢沿いに下り、
途中で日向尾根に上がってユーシンロッジへ下山予定なので、青ヶ岳山荘泊予定の我々2人とはここでお別れ。
峠の標識前に並んで5人で集合写真を撮ってから、坂元さんたちは「つむぎさんたちにヨロシク」と
言葉を残して稜線から外れて沢を下っていった。
(その後、坂元さんたちは日向尾根で道を外し危うく遭難しかけたとか..やはり丹沢は侮れん。)

神ノ川乗越を過ぎるとこまかいアップダウンを経て、今年の3月、雪の檜洞丸に登ったときに下山で通った
源蔵尾根との分岐を過ぎ、2年前の8月、檜洞沢を沢登りした時に稜線に飛び出した所の金山谷乗越を過ぎると、
檜洞丸への最後の急登となる。これまでの疲労もあってひ〜ひ〜言いながら登っていき、
やや傾斜がなだらかになったところで振り返ると、丹沢主脈にガスが被いかぶさったダイナミックな光景が
広がっていた。しかしカメラを構えようとしたところでさっき見えていた稜線はすぐにガスに隠されてしまい、
しばらく待ったものの、なかなかガスは消えず、泣く泣く諦めて先へと進むことに。
でもさっきまでガスの中だったのに一瞬とは言えガスが切れたということは、天気は回復傾向なのかも。


丹沢主脈縦走路を歩く

青ヶ岳山荘に到着すると、つむぎさんたちはすでに到着しており、つむぎさんとTさんは小屋番の方々のお手伝い。
そしてSさんとそのお友達2人は、この日最大の目的(?)の焼きリンゴ作りの真っ最中だった。
ザックを置いて、しばらく掘りごたつにもぐり込んだが、みんなが働いている中でぼ〜っとしているのも
なんだったので、かいさんを誘って檜洞丸山頂へと向かうことにした。
まだうっすらガスのかかった中を歩くこと5分で檜洞丸山頂に到着。
山頂には単独の男性が1人のみ。なんとこの人、西丹沢から檜洞丸に登り蛭ヶ岳を往復してきたとのこと。
やっぱり丹沢はレベルが高いなぁ。って、高すぎじゃ!

さて山頂に登ってきたからには気になるのは富士山。山頂の西側へと歩いていくと...お〜っ!富士山だ〜っ!
空はどんより曇っているものの、その雲の下、眼下に広がる雲海の上に富士山がポッカリと浮かんでいた。
しばらく雑木林の中で木々の隙間を探して山頂をうろうろしていたが、イマイチクリアな富士山が見えず、
とりあえず大室山方面へ少し下ってみると、崩壊地のところで視界がひらけた。
富士山だけじゃなく南アルプスまで広がる大パノラマだ。
特に関西在住で富士山を見る機会が少ないかいさんは非常に嬉しそう。
で、天気がイマイチだからとあまりフィルムを持ってこなかったにも関わらず
どんどんシャッターを切ったため、フィルムが底をついてしまったとのこと。
その上、もう一つ持ってきていたコンパクトデジカメも電池がへたり気味...ありゃりゃあ。


夜の富士と焼きリンゴ

展望を満喫して青ヶ岳山荘に戻ると、ちょうどリンゴが入ったダッチオーブンに火をかけたところ。
話でもしながらのんびり待っていると、山小屋に良い香りが広がり始めた。
で、できあがった焼きリンゴに舌鼓。ちょっと焼きすぎ感はあったものの甘酸っぱくておいし〜っ。
その後、夕食にビール片手にすき焼きを食べ、のんびりしていると、外に出ていた人が
「街の灯りが見える」と教えてくれたので、またもやカメラ片手に山頂へと。
真っ暗な中ヘッドランプの明かりを頼りに先ほどの富士山のビューポイントまで行き、
かいさんの三脚を借りて、富士山を長時間露光。う〜ん、なかなかいい感じに撮れた。(^-^)v
その後、小屋の裏から宮ヶ瀬湖方面の街の灯りを眺めてから小屋に戻った。

翌朝、天気は快晴。一番最後に起き出して下に降りると、ご来光狙いで三度山頂に向かっていたかいさんが満足
げな様子で戻ってきた。聞くと、一緒に山頂に登っていた同宿の男性からフィルムをわけてもらったとのこと。
快晴の下で輝く黄葉と富士山の写真を取り損なわずにすんでよかったですね。>かいさん
この日のルートもみんなバラバラ。つむぎさんとTさんは大室山を越えて道志へ下ると、
まだ朝食中の我々を置いて、さっさと出発。で、Sさんたち3人は犬越路から西丹沢自然教室へ下り、
私とかいさんは石棚山から西丹沢県民の森へと下ることになった。


翌朝は素晴らしい快晴だった

支度に時間がかかっているSさんたちを置いて先に出発。
ただ快晴の下での富士山が見たいと、またもや富士山のビューポイントに寄り道をしていると
Sさんたちが追いついてきた。で、あらためて挨拶して別れた。

檜洞丸名物のブナの木々の間に渡された木道を歩いていくと、
見事に色づいた黄色のブナや赤のヤシオツツジに目を奪われ、
ついつい立ち止まってカメラを構えるので全然ペースが上がらない。
ま、この日は下りるだけだし、コースも短いのでのんびり行きましょう。


石棚山付近の黄葉

大したアップダウンもない極楽の尾根道はちょうど盛りの黄葉に彩られた上、
葉を落とした木々の間からは冠雪した富士山がのぞき、最高のシチュエーション。う〜ん、最高!
ただ、この極楽ルートは石棚山を過ぎるといきなり終幕となる。
一般コースとは思えないほどのガレて荒れ気味の嫌な急坂下りが延々と続き、
ガレ場が終わると急坂のままで今度は黄葉とは無縁の植林帯に突入。
標高差500m以上を一気に下ったところで、西丹沢県民の森、紅葉の尾根道の終端にたどり着いた。
この県民の森、森は森でも植林の森だなぁ。なんて軽口を叩きながら、
なぜか誰もいない森林公園の中を下ると、やがて舗装された林道に飛び出した。

始めからここに下ると決めていれば、ここに車をデポしておくこともできたのだが、
同角〜大石山〜ユーシンロッジ〜玄倉林道と下ることも考えていたので、まぁ仕方がない。
1時間弱の苦手な舗装路下りの苦行を経て、12時ちょっと前に車をデポした玄倉林道のゲート前に到着した。

青ヶ岳山荘での焼きリンゴにすき焼き、日向尾根と檜洞丸という丹沢で一二を争うブナ林の黄葉、
それに富士山と南アルプスの大展望と見どころいっぱいの素晴らしい2日間。
ユーシンロッジまで送って下さった坂元さん達と、焼きリンゴを作ってくださったつむぎさん達に大感謝。
皆さん、本当にお世話になりました。


【コースタイム】
ユーシンロッジ 9:00…1196p付近 10:10-10:40…臼ヶ岳 12:30-13:05…金山谷乗越 14:15…
青ヶ岳山荘 15:05-(泊)-8:00…石棚山分岐 9:15…西丹沢県民の森(入口) 11:05…玄倉林道ゲート前 11:55

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