Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.5.17(土)〜18(日) 関西低徘メンバー丹沢乱入オフ【鍋割山、塔ノ岳 丹沢】

鍋割山荘前で集合写真

なんか目覚ましが鳴ってるなぁムニャムニャ...あ〜っ!寝坊したぁ!!
この日、関西在住の低徘メンバーを丹沢に迎えてのオフを予定していたが、
いきなり2時間近く寝坊し、大慌てで支度して自宅を飛び出した。
予定では新松田に集合後、寄までバスで移動し、後沢を登って後沢乗越経由で鍋割山へと登ることに
なっていたが、集合時間にはとても間に合わないので、メンバーに連絡して先行してもらい、
私は反対側の二股までタクシーで入って、後沢乗越での合流を目指すことにした。

二股手前の表丹沢県民の森付近でタクシーを降りると、小雨がぱらつくあいにくの天気。
ま、カッパを着込むほどでではないだろうと、傘を差して林道を歩いてまずは二股へと向かった。
さすがに5月も半ばになると、このあたりの花は軒並み終了状態で、実になったマムシグサさえある。
だが鮮やかな黄色のヒメレンゲが唯一の救い。さっそく写真を撮ろうとしたが、こうなると傘は邪魔。
カッパを着込んでさらなる被写体を探すも、カッパを着た途端に花が無くなるのはどういうことよ。
とはいえ後沢乗越でメンバーを待たせるわけにもいかないので、花探しも程々にペースアップ。
林道終点にある、鍋割山荘の「水ボッカボランティア求む」にも急いでいるのでゴメンナサイして、
ときおり樹雨がドバーッと降ってくる中、オーバーペース気味に登っていった。


こんな天気だというのに皆さん物好きねぇ(二股付近)

途中、20人ほどの団体さんに追いつくと、気を利かせてくれて道を譲ってくれたものだから、
こちらも気を使ってさらにペースアップ。
まだ歩き始めたばかりなのに、ゼーゼー言いながら乗越への最後の斜面を登っていると、
上の方に見覚えのある男性が声をかけてきた。あ、まきたさんだ!お久しぶりっす。(^^)/
すると乗越で待ってくれていたメンバー総勢7人が声を揃えて、「だ〜めちゃ〜ん!!」をいをい(^^;
後沢を登ってきたメンバーは新松田からバスを使わず、まきたさんの車に乗って寄大橋まで行ったため、
1時間の時間短縮となり、結局私より5分ほど先に乗越に着いたということだった。
(私が寝坊して1人減ったおかげでまきたさんの車に全員が乗れたわけで、なんだか複雑...)

メンバーは年末以来久々にお会いする幸さん、呉春さんや3ヶ月ぶりのMartyさんとまきたさん、
そしてGWで会ったばかりのもぐもぐさんと毎度のつむぎさんと、1ヶ月前の生藤山でご一緒したNさん
の総勢8名。内、Martyさんとまきたさんは土曜日のみの日帰りで、残りはユーシン泊まりの予定である。
全員揃ったところで(って、私1人が揃ってなかっただけだけど..(^^;)簡単に挨拶を済ませ、
もう何度も通った鍋割山への尾根道を登り始めた。


ガスの中鍋割山へ向かう

うっすらとガスがかかった状態では展望は当然皆無。そして花もマムシグサ以外には全く...
と、先行メンバーがホウチャクソウ発見。先週鳴神山で見たの背丈ほどもある大きなものとは正反対の、
たった一輪だけ花を付けたごく小さなものだが、確かにホウチャクソウの特徴は備えている。
そして今度はもぐもぐさんがギンリョウソウ発見!
ジメジメした樹林帯に生えることが多いギンリョウソウが、まさか尾根道で見つかるとはビックリだ。
そして標高を上げていくと、トウゴクミツバツツジが見られるようになるが、花はこれで打ち止め。
前回間違った後沢の正しいルートの様子などを聞きながら登っていくと、ガスに煙る鍋割山荘に到着した。
それにしてもここには何度も登ったがいっつもガス。ここから富士山を見られたのは1回だけだなぁ。

小屋に入ると、先行していたMartyさん達がすでに鍋焼きうどんの注文を済ませて場所も確保済み。
ほどなく出てきた鍋焼きうどんは、これを食べに来たと言っても過言ではない関西メンバーも大満足。
一人前でもかなりの量の鍋焼きうどんを、注文した6人はペロリと平らげた。
日帰りメンバーもユーシン泊まりメンバーもあとは下るだけなので、時間的にはかなり余裕アリ。
ということで、のんびりと歓談して1時間ほど滞在したのち、小屋前で集合写真を撮って下山を開始した。
下山はまずは全員揃って鍋割峠方面へと下り、赤ペンキが目印の鍋割北尾根入口で日帰り組とはお別れ。
急坂の滑りやすい下りから始まる尾根道に入った。


新緑眩しい鍋割北尾根を下る

尾根に入った途端に圧倒的なブナの新緑の大歓迎だ。
これまですっかり悪役のガスもこうなるとむしろ幻想的な効果を加えてくれる。
で、上ばかり眺めながら歩いていたものだから、ルートを示すテープのチェックがおろそかになり、
本来は右手を巻くように進まなきゃいけないところを直進してしまった。メンボクナイ。m(__)m
コシバ沢が突き上げる鞍部に到着し後続が到着するのを待っていると、「あーっ!イチリンソウだ」との声。
慌てて引き返すと、確かにイチリンソウに似た花がたくさん咲いていた。
ただイチリンソウにしてはかなり小さく葉の形も微妙に違う。
それに決定的な違いはトウゴクサバノオやミツバオウレンのように花弁の中に黄色い密腺があること。
とりあえずこの場は宿題ということにして、隣に咲いていたヤマウツボ共々写真に収めた。

鞍部からちょこっと登るとオガラ沢コースとの分岐。
かなり険しいと聞いているオガラ沢コースは当然のようにパスして、尾根コースへと針路を取る。
相変わらずのブナの新緑の中どんどん下ってゆき、途中尾根を離れて沢へと下ると、玄倉林道はすぐそこ。
ガレた沢やその左岸を歩き、鉄製の簡易な堰堤をまくとオガラ沢出合に到着。
しばしの休憩の後、道端に咲くヤマハタザオやミミガタテンナンショウ、ツルキンバイなどを眺めながら、
ユーシンロッジへ向けて林道を歩いていった。

ユーシンロッジに到着すると、子供達が駆け回っており、いつもとは違って非常に賑やか。
予約が50人ほど入っているとは聞いていたが、どうやら子供達と引率者の団体だったようだ。
この日のユーシンロッジは小屋番のおばちゃんの体調が悪くて、食事の提供は無しだったので、
つむぎさんがアルファー米ばら寿司を用意してくれており、わいわい言いながらみんなで食事の支度。
食後はいつものように部屋で宴会し、ユーシン名物のお風呂で暖まった後、
9時には全員グッスリ寝てしまった。


ユーシンロッジ

2日目の予定は尊仏ノ土平から塔ノ岳に登って表尾根をヤビツ峠へと下るロングコースなので、
ちょっと早めの6時過ぎにユーシンロッジを出発。前日歩いてきた林道を引き返していく。
天気は前日より多少マシなようだが、1000mより上はかなり濃いガスに覆われており、
塔ノ岳からの富士山の展望は絶望的。ま、降られなきゃ御の字と考えるしかなさそうだ。

前日下りてきた鍋割山北尾根コースの取り付きを過ぎると、やがて広々としたガレ沢が現れる。
遠い昔には林業を営む集落が栄え、塔ノ岳の尊仏山荘への荷揚げ基地だった尊仏ノ土平である。
この時は堰堤の工事中だったらしく、重機や資材があちこちに置かれているが、
この日は日曜日でお休みのようで、誰もいない。そう言えば前日、鍋割北尾根を下っている時に、
もの凄い音が聞こえてきていたが、どうやらここの工事の音だったようだ。

ユーシンロッジからずーっと歩いてきた林道をここで外れ、ガレ沢を対岸へと渡ると、
玄倉国有林の看板があり、これが塔ノ岳への登山口の目印である。
杉植林で林下にはマツカゼソウ(花は無し)が群生する中、大きく蛇行しながら登っていくと、
やがて尾根上に出る。ここからは塔ノ岳まで一本尾根の急登である。
ここはユーシンロッジを利用しないと非常に使いにくいコース(尊仏ノ土平からは林道を3時間歩いて
玄倉まで行くしかない)のはずなのに、階段や道標などで過剰なほど整備されており、非常に不思議だ。
ま、普通整備された道は大勢の人が歩くので荒れがちだが、さすがにここは歩く人が少ないようで、
道はふかふか、ブナの新緑も相まって、とても心地よいプロムナードとなっていた。


尊仏ノ土平から塔へ向かうコースもブナの新緑輝く

ただ季節的なものかいつもこんなものなのかは判らないが、残念なことに花が無い。
そうなるとついついペースアップしてしまい、ふと気づくと後ろがついてこない。
休憩がてら途中で待ったりしていたが、道は明瞭だから先行しても良いとのお許しが出たので、
水場で待つことにして、とりあえず後続は気にせずに自分のペースで登っていくことにした。

それにしても花がないなぁと愚痴りながら登っていると、おっ!ヤマウツボ発見!でもこれは花かぁ。(笑)
とは言え、とりあえず写真を構えていると、Nさんが追いついてきた。さっすが健脚。
で、その後はNさんにあおられ気味に登っていくことになった。(笑)
相変わらず比較的急な坂を登っていくと、足下にシロヤシオの花びらが落ちていた。
おっ!と、慌てて上を見上げるとかなり高いところにシロヤシオが咲いていた。
ただガスのかかった状態では肉眼でも非常に判りにくく、写真には写りそうもなく撮影は断念。
実は後でかなり近くにもシロヤシオがあったという話を聞いて地団駄を踏む羽目になったのだが。

階段の脇にワチガイソウの小さな花が見られるようになると、まもなく水場に到着。
先客は一斗のポリ容器に水を補給中の男性が1人。
やがて背負子にポリ容器を括り付けて塔ノ岳に向けて登っていった。小屋の関係者だったのかなぁ。
とりあえず後続が到着するのを待たなきゃいけないので、テーブル兼ベンチにザックを置いて、
塔ノ岳の水に舌鼓。うん、なかなか美味い。
また、これまで花が無かったのを補うかのように、ワチガイソウやイワボタンが咲き乱れており、
前日、鍋割山から下山中に見たイチリンソウに似た白い花(後日、ハコネシロカネソウと判明)も、
あちらこちらで無数に咲いていた。
そうこうしている内に下の方から声が聞こえ始め、やがて全員が水場に到着した。


塔ノ岳直下の水場

前日の疲れからかイマイチペースが上がらず心配していたが、
1人賑やかなもぐもぐさんを除いて一様に顔色は優れない様子。
帰りの電車の時間が決まっている関西メンバーの足を引っ張るのを憂慮したつむぎさんが、
1人大倉尾根から下山すると言ったことをきっかけに、他のメンバーとも話し合った結果、
天気が悪いから無理に表尾根に行く必要もないと、今回は表尾根を諦めることとなった。
ま、大倉尾根も丹沢名物だしね。楽しいかどうかは別にして。(笑)

水場を後に塔ノ岳に向けて最後の登りにかかる。やはりよく整備された道で階段も多い。
道端にはかなり大きくなったバイケイソウが点在し、木々の向こうには..おっ!鹿だ!
静かに後続が追いつくのを待って、メンバーに鹿の存在を告げた。
そしてさらに登っていくと、ありゃ、もう山頂じゃないか。
で、さっきの鹿は人によく慣れており、山頂で子供達と戯れていた。コッソリ覗いてた私って。(笑)

塔ノ岳山頂はこんな天気だというのに結構な人出。
でも漏れ聞こえる話から、ユーシンロッジで同宿となった団体一行ということが判明。
ま、9時過ぎじゃあ、大倉から登ってくるには早い時間だしなぁ。
富士山が見えるはずの方向を向いて腰掛け、コーヒーを入れてしばしティータイム。
いつのまにか団体は下山し、一気に静かになった山頂でしばらくのんびりと時間を過ごした。


木陰からコッソリと鹿を覗き見

塔ノ岳を後にし、大倉尾根を下り始めると、下からはどんどんとハイカーが登ってくる。
さすが丹沢一人通りの多いコースだ。
関西からきた面々はいきなりの階段に早くも嫌になっている様子。でもこれからが長いんだよなぁ。
いったん下りきって、鍋割山へのコースとの分岐、金冷しを過ぎ、大倉尾根唯一の危険箇所
(といっても大したことはないが)である、崩落した崖のあるヤセ吊り尾根を通過すると、
やがて花立山に到着。草原にお花畑でもないかと期待したが、残念ながら大外れ。
道端にはタチツボスミレの残り花とツルキンバイがあるものの、他にこれと言った花は見つからず、
結局、大倉尾根で見た花は上記以外にはナツトウダイ、ウマノアシガタ、ツクバネウツギぐらい。
ま、期待していたわけじゃないけど、ちょっと寂しいなぁ。

花立山荘で小休止の後、大倉尾根最大の傾斜を誇る堀山の家への急降下が始まる。
階段で整備されているが、小石が浮いていてうっかりすると...っと、うわあ!!
率先して私がひっくり返ってしまった。とっさについた左手の平が痛い...(;_;)
その後は慎重に下ってゆき堀山の家を通過。かき氷の暖簾に後ろ髪を引かれながら、
多少なだらかになったコースをさらに下ってゆく。
駒止小屋から始まる急坂もなんとかクリアし、富士見小屋への分岐を直進すると大倉はもうすぐ。
そして大倉まで目と鼻の先となったところで、キュウリグサとコナスビ発見。
あとは民家の脇に咲くムラサキサギゴケなどを見ながら舗装路を下り大倉バス停まで歩いていった。


丹沢名物、通称バカ尾根を下る

大倉バス停にあるドングリハウス前で靴の泥を落としたりして、しばらく休憩。
その後タクシーを呼んでみんなでスーパー銭湯へ移動しお風呂でのんびり。
さらに遅めの昼食にビールで乾杯の後、バスで秦野駅へ移動して解散した。

天気がイマイチで関西メンバーに見せたかった塔ノ岳からの富士山の展望は大きく当てが外れましたが、
まぁほとんど降られることがなかったので、とりあえずは良しとしますかねぇ。
初日は静かなマイナーコース、二日目は超人気のメジャーコースという趣向でしたが、
丹沢フルコースを楽しんでいただけたかな。
ただ予定の表尾根には行けなかったので、次の機会にはリベンジしましょう。>丹沢乱入な皆さん

この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
表丹沢県民の森 9:15…二股 9:40…後沢乗越 10:25…鍋割山 11:35-12:35…オガラ沢出合 14:05…
ユーシンロッジ 15:06-(泊)-6:15…尊仏ノ土平 7:10…塔ノ岳 9:15-10:05…大倉バス停 12:55

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