Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.4.27(日) 山ふたつのとんでもコースで鈴鹿最深部を堪能【御在所岳、雨乞岳 鈴鹿】

雨乞岳での集合写真

関西への帰省の途中、鈴鹿あたりでオフをしませんか?と低徘MLに投稿すると、
水谷さんから反応をいただき、雨乞岳に行くことになった。
参加者は関西から水谷さん、もぐもぐさん、貴公子さん、ヒロさん、佐竹さん。
東海からは長山さんご夫妻、内田さん、飯塚さん、河原さんご夫妻で、私を含めて総勢12人。
集合場所への距離の関係から、東海組は武平峠7時出発で御在所経由で雨乞へと向かい、
関西組は武平峠8時出発で御在所をパス。沢谷からコクイ谷を通って、コクイ谷出合で東海組と合流する。
そして、四日市で前泊の私は東海組に加わることにして、7時前に武平峠に到着した。

武平峠の駐車場に到着したが、メンバーは誰も来ておらず、しばらく待っていると、
長山さん、河原さん、飯塚さんの車が順次到着。
挨拶もそこそこに支度を整え、まずは武平峠を目指してトンネル方面へと歩き始めた。


アカヤシオ咲く尾根道を登る

トンネル手前のガードレールの切れ目に設置された武平峠を示す道標に従って山道へと入る。
さっそくのアカヤシオの歓迎を受けたり、道端に咲くショウジョウバカマをのぞき込んだりしている内、
周辺の案内図が設置された武平峠に到着した。
直下には鈴鹿ハイウェイを見下ろすことができるが、それ以外の展望はガスのせいでサッパリ。
だがガスの向こうにうっすらと浮かぶアカヤシオとタムシバの彩りも幻想的だ。
武平峠からの稜線は意外と急坂続きで、アルペンムード満点の岩場も多い。
ガスで展望が得られないが、逆にガスのせいで3000mの高峰に来たようにも感じられる。
そして関西組出発時間である8時が過ぎたので、試しに無線でヒロさんを呼んでみたが、まったく反応無し。
あちらは谷筋だから電波が届きにくいのだろうか。

アカヤシオやショウジョウバカマに嬉々としてカメラを向けながら登っていくと、やがて林道に飛び出した。
これまでの山道とガラッと雰囲気が異なり公園のようだ。
なんとなく六甲や金剛山のような印象を受けながら山頂へ向けて歩いていき、長い階段を登っていくと、
山頂を示す大きな山名標識の設置された御在所岳山頂に到着した。
ここには一等三角点と書かれた標識も設置され、その文字が山名の文字よりも大きく、
一生懸命「一等三角点」をアピールしているようで、そのアンバランスさが可笑しい。


御在所岳山頂

集合写真を撮った後、東屋でしばし休憩。再度、無線でヒロさんを呼んでみるも反応無し。
と、たまたま近くの経ヶ峰に登られていたしまださんにつながりしばらくおしゃべり。
そうしているうちにようやくヒロさんともつながり、
関西組の現在地や合流地点への到着予定時刻などの情報を交換した。
それによるとどうやら関西組のほうがだいぶ早く合流地点のコクイ谷出合に着きそうだ。
こりゃのんびりしているわけにはいかないと、長山さんたちのところに戻ると、
当初、体力的な不安から御在所までで武平峠へと引き返す予定にしていた、
河原さんの旦那さんと長山さんの奥さんが、これからも同行することに話がまとまっていたようだ。

当面の目標である国見峠へは一旦登ってきた階段を下り、途中から舗装の巻き道に入る。
歓談しながら歩いていると、道端にリンドウ発見!
山頂直下にもタテヤマリンドウと書かれた立て札のある草地があって、蕾も見つけていたのだが、
日当たりが良いからか、ここではあちこちで鮮やかな青紫の花が開いていた。
ただタテヤマリンドウの開花時期にはまだ1ヶ月以上早いので、私的にはちょっと納得いかない。
帰ってから図鑑で確認したが、特徴はハルリンドウそのものであり、立て札が間違っているか、
タテヤマリンドウの群生地に一足早くハルリンドウが花を付けたかのどちらかではないだろうか。


朝陽台から一ノ谷を見下ろす

アゼリアという山上レストラン前を通過し、さらに国見峠へ向かおうとしたとき、
ミズバショウ群生の標識があり、長山さんがそちらへ向かうのを見て、私と内田さんが後を追った。
ミズバショウは咲いてはいたが、ほとんど終わりかけといった印象。
なんとか綺麗な株を探して写真を撮り、先行した4人を追いかけたが、なかなか追いつかない。
ケルンのあるところで道が分かれており、当然のように舗装路を登っていくと、
ベンチなどのある朝陽台に到着。ここで国見峠方面を尋ねるとこっちじゃないとの答え。
慌てて引き返して今度はケルンの分岐から富士見岩方面へと向かったが、ここも違ったようだ。
ただ展望は最高!ついつい迷子になっていることを忘れて写真撮影に勤しむ3人だった。

結局、三度ケルンの分岐に引き返し、舗装路脇の細い階段を下っていくのが正解。
走るように下っていくと、ようやく国見峠手前で先行の4人に追いついた。
先行した4人も我々がついてこないものだから、間違ったんじゃないかと不安だったようだ。
ま、合流できて良かった良かった。A(^^;フゥ


いきなり笹藪突入!

国見峠は十字路の交差点。御在所から直進すると国見岳に登り、右折すると湯の本温泉へ下る。
そして我々が向かう左側へは...あれ、道標には矢印はあるものの「至」のひと言だけで記述無し。
う〜む、これはもしかして難路の前兆か!?
そして、しばらく明瞭な踏み跡を辿っていくと、いきなり笹藪登場。
道は川になってて石がゴロゴロ。おわぁ!やっぱり難路だ!
しかし、笹藪はすぐに無くなり、綺麗な沢沿いの快適なコースとなった。
ただ何度か渡渉を繰り返すので、特にローカットの方々は水に入られずに苦労されている様子。
花は少なく、かろうじてフモトスミレを見かける程度。
この頃から頻繁に関西組のヒロさんから無線が入るようになり、頻繁に情報交換しながら歩いていると、
こちらが根ノ平分岐に到着する前に合流予定のコクイ谷分岐に到着してしまったらしく、
昼食を済ませて、すでに宴会状態になっているようだ。

根ノ平分岐を過ぎ、テントサイトのある広場で危うく道を外しそうになりながらも、
コクイ谷出合方面へと向かうと、突然道端にはヤマシャクナゲの群生が現れた。
ただ時期が2週間ほど早かったようで、ようやく数個の蕾が見つかる程度。
でもエンレイソウやボタンネコノメは咲いていたので、それらをカメラに収めながら歩くと、
遠くから話し声が聞こえ始め、ついに関西組のメンバーと出会うことができた。


新緑の鈴鹿最深部を行く

簡単に自己紹介を兼ねて挨拶を交わし、小休止の後杉峠に向けて出発した。
いきなり渡渉し、狭い道幅の沢沿いの道を進むと所々で道が崩れている。
やはりこのあたりは難所であることは間違いないようだ。
そしてもう一度愛知川を渡ると、今度は山肌の高巻き道を進むようになる。
木々の間から雨乞岳が覗くようになるが、その高さには唖然とさせられる。
あれを越えないと駐車場には戻れないんだよなぁ...

やがて石垣の跡が頻繁に現れるようになる。ガイドマップによると鉱山飯場跡となっており、
かなり広範囲に渡って人が暮らしていた跡が広がっている。
当然のように平坦地が多いのでキャンプするにはいいかも。ただアプローチが大変だけど。
そして飯場跡を過ぎ、気持ちよい新緑の雑木林をジグザグに登っていくと、ようやく杉峠に到着した。
ここには名前の由来と思われる杉の大木があるが、ほとんど瀕死の状態であまりに痛々しい状態だ。
しばらく休憩した後、雨乞岳に向けて最後の急坂を登り始めた。
背の低いササの茂る急坂をジグザグに登っていくと、背後には鈴鹿の山々の大パノラマが広がる。
特につい先ほど山頂にいた御在所岳のあまりの遠さに、よく歩いてきたものだと感慨深い。
急坂を過ぎると雨乞岳の肩に到着。なぁんだ山頂じゃないのかとガッカリしていると、
前の方で人だかりができていた。近づくとリンドウだ!それも鮮やかなブルーのすごい美人!
思わず疲れも忘れて急遽、撮影会開催となった。


杉峠から御在所を振り返る

さらに雨乞岳へと登っていくと、やがて背丈より高いクマザサのヤブ道となった。
踏み跡はしっかりしているものの道端のササが覆い被さって、歩きづらいことこの上ない。
その上、所々で道が掘れており、歩きにくさに輪をかける。
山頂はまだかと必至になってヤブをこぎ続け、小さな池の脇を通るとようやく山頂に到着した。
展望は東雨乞岳を中心とした西側の180度。かすみ気味でかろうじて御池が確認できるほどだが、
東雨乞岳へと続くたおやかなササの稜線が非常に美しい。
ゆっくりしたいところだが、この時点ですでに14時過ぎ。
これからの帰路も長いので、集合写真を撮って、東雨乞岳へと向けて早々に出発した。

雨乞岳から東雨乞岳への稜線も笹藪だが雨乞岳山頂付近のヤブほど酷くはなく、
開放感満点の展望のおかげで本当に気持ちがいい。
途中で、稲ヶ谷へと下るルートとの分岐を通過し、時折リンドウの咲く道をなだらかに登っていくと、
360度の展望が楽しめる東雨乞岳山頂に到着した。
ここからはこの日歩いてきたルートの大半を望むことができるので、
これまでのルートを思い浮かべながら眺めると、感激もいっそう増すというものだ。

ただここから見る御在所岳もやっぱり遠い。
駐車場はあの麓なのだからまだまだいっぱい歩かなきゃいけないわけで、
そうなると現在の時刻14:30って、まずいんじゃ..ということで、休憩も早々に下山を開始した。


東雨乞への稜線を歩く

東雨乞岳を出発すると、またもや笹藪との格闘スタート!
今度の笹藪は大きく掘れた登山道の上を屋根のように覆っており、腰をかがめてササの下を通過する。
するとササに隠れた木が突然目の前に現れて、頭をゴンッ!
何度かそんなことを繰り返しているうちにようやく笹藪帯を抜け、七人山のコルに到着した。

休憩がてら後続が追いつくのを待って、全員が揃ったところで出発。
今度は渓谷沿いの多少うす暗い道を下るようになる。
しばらく下るとヤマルリソウなどの花がチラホラと現れはじめ、
変わったネコノメソウだなぁとのぞき込むと、あ〜っ!ハナネコノメだ!
小さな花に悪戦苦闘しながらシャッターを押していると、後ろから長山さんが駆け下りてきた。
聞くと、いいずかさんが転んで軽い脳震とう。他にも2人がバテ気味でペースが上がらないので、
関西のメンバーは先に下山して下さいとのこと。
先頭を歩く関西組リーダーの水谷さんを呼び止めて、どうしようか相談した結果、
この先に危険な箇所があるので、やはり一緒に下山することにして、
バテ気味の人の荷物は分担することにしようということになり、しばし後続を待った。


ササのトンネル

分担するはずが、荷物をバラバラにするのもどうかと、結局持ったのは水谷さんと長山さんのみ。
特に水谷さんはザックをふたつ抱えてもまったくペースが落ちず、さすがのパワーに総員唖然。
あいかわらずの快ペースで下っていく水谷さんに空身となったお二人も今度は快調に着いていく。
最初からこうしておけばよかったね〜なんて話ながら下っていくと、
道端一面はイワウチワのお花畑となった。
関西組の話では、朝通ったコクイ谷のほうがさらに凄かったとのことだが、
これでも十分すぎるほどの大群生に、ついつい立ち止まってはカメラを向けた。

沢谷峠で最後の休憩を行い、何度か水場を超えていくと、最初の危険箇所が現れる。
足場の少ない崖で下りるところも狭いので、ちょっと怖い。
そして、その先には崩れた登山道があり、こちらは怪しい踏み跡を踏んで崖を超える。
そして、最後に植林の林の中を歩くと、いきなり武平トンネル西側の車道に飛び出した。

関西組の車はこのトンネル西側の駐車場に停めているので、ここでお別れ。
再会を期して(といっても、大半は翌々日に夜久野で再会予定)別れ、
東海組+私はトンネルを通って東側の駐車場まで歩き、
ここで東海の面々と別れて、あらためて帰省の途に着いた。

山ふたつ登るという、思いがけない充実した山行となりましたが、なんとか脱落者もなく無事完走。
こんなはずじゃなかったという方もいらっしゃいましたが、
私的には滅多にいけない鈴鹿最深部を堪能できて、大満足でした。
東海&関西の皆さん、お世話になりました。またまた帰省の折にはお付き合い下さいね。

この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
武平トンネル前 7:00…御在所岳 8:25-8:35…国見峠 9:25…地獄谷分岐 10:05…
コクイ谷出合 11:00…下重谷出合付近 11:55-12:35…杉峠 13:10-13:20…
雨乞岳 14:00-14:10…東雨乞岳 14:30…武平トンネル前 17:40

なお、この時ご一緒した、長山さん、内田さん、水谷さん、貴公子さんは、
ご自身のホームページでこの時のレポートをアップされています。ぜひ併せてご覧下さい。

長山さんのホームページ「カメラ片手の山歩き」
内田さんのホームページ「のんびり山歩き」
水谷さんのホームページ「関西の山々」
貴公子さんのホームページ「浮雲流水の記」
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