Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.4.7(月) お手軽にして最高のお花見コースを歩く【樋曽山 新潟】

オオミスミソウ(今回の写真は「お花の写真集」といった趣向でお届けします)

五ヶ峠には休憩小屋とトイレが設置され駐車場も広く20台は停められそうだ。
6分ほど埋まった駐車場に車を停めて、五ヶ峠を出発した。
角田山とは反対方向へと進む踏み跡の入口には一輪のキクザキイチゲがお出迎え。
いきなりのお花畑を期待していたが、ただその後しばらくはうす暗い林が続き、
ネコノメソウやほとんど花を落としたアオキが見つかる程度。
時折カタクリが見つかるが光量不足かうなだれていた。
足下は程良く水分を含んで粘土状になっており滑りやすいが、
人が少ないからか、昨日の角田山のようにぬかるみにはなっていないのでマシか。

途中で出会った単独の男性に「このあたりは花が少ないですね」と話しかけると、
この先の尾根に出なきゃ駄目だよとの答え。どうやらこのあたりの常連さんのようだ。
そしてその言葉通り、うす暗い林を抜けて尾根に上がった途端に一面お花畑が現れた。
嬉しくて思わずザックを放り出して撮影モードに入った私を尻目に、
その常連の男性は先へと進んでいく。
ひとしきり写真を撮り終えて先へと進むと、先ほどの男性に再会した。
三脚を片づけている男性に「いい花はありましたか?」と尋ねると、
一瞬の間があってから「良いところに招待しますよ」と脇道へと促した。
そしてその脇道へと入りちょっと歩くと、
カタクリにキクザキイチゲにミスミソウが広い尾根一面を埋め尽くしていた。


咲き乱れる花・花・花

談笑しながらひと通り周回し、もうしばらく写していくという男性と別れて、
コースへと引き返した。この男性との会話では「関東の群生地は柵越しだから」
という私の言葉に「こっちもそうすべきだ」と返答。
角田山の花がどんどん減っているという状況を聞いていたので、
柵を嫌がる人々(私を含む)とは違う花中心の考え方が印象に残った。

コースに復帰すると先ほどの尾根ほどではないが道の両側はカタクリだらけ。
それにミスミソウもいっぱい咲いているが、まだ時間が早いからか
完全に開いているキクザキイチゲは皆無(先ほどの尾根でも同様)。
まぁ今回はピストンだから帰りには開花したキクザキイチゲが見られるだろうと、
あまり気にせずに先へと進む。

そろそろカタクリに飽きてきた頃にイカリソウ発見。
関東のものに比べて大振りで黒い筋がクッキリしたオオタチツボスミレも雑草のように咲いており、
なんとも贅沢の極みだ。途中、カタクリを一生懸命見ている男性と出会い、
「カタクリの白花ってのもあるそうだね」と男性。
「昨日角田山で2株見ましたよ」と答え、「いいですねぇ」なんて話していると、
その男性が「おっ!これはもしかして!」と驚きの声を上げた。
なんと目と鼻の先に噂の白花のカタクリが咲いていたのだ。
結局、この日見つけた白花はこの一株のみ。噂をすれば影って奴か?


アップ!

樋曽山へのコースは地形図にも中途半端に点線があるだけだし、
ガイドブックにも出ていない(私が知らないだけかも)ので、
判りにくいコースなのだろうと、コンパスをいつでも取り出せるようにして歩いていたのだが、
明瞭な踏み跡(というか道)がついており、コンパスを取り出す必要は全くなし。
一箇所、261ピークへと続く支尾根に間違って入り込みやすいという分岐も、
通行止めを示す枯れ木で封鎖してあり、間違いにくくなっていた。
ただ昨日や先ほどの経験から、この山域は人が入らない所にこそ見所があると学習していたので、
あえてこの支尾根に入ってみれば良いことがあるんじゃないか
という疑念がふつふつと。とりあえず帰りに寄ってみることにして、まずは樋曽山へと向かった。

樋曽山までは比較的距離はあるもののほとんどアップダウンのない散歩道。
それでも山頂直下には急な階段があり、ムラサキケマンやエンレイソウを見ながら階段を登りきると
どこが山頂か判らない平坦な所に山頂を示す標識があった。
あるのは標識と三角点のみ。ベンチなどは無く座れそうなところはなかったので、
立ったままおにぎりを食べていると、一緒に白花カタクリを見つけた男性が到着。
一緒に話をしながらしばらく山頂で過ごした。

下り始めると、登りの時にはほとんど閉じていたキクザキイチゲが予定通り開いていた。
実はこれを待つために山頂でしばらく待っていたのだ。
ただせっかく開いたキクザキイチゲだがほとんどに虫が付いており、
虫食いやシミのない綺麗な花はほとんど見つからない。
それでも無数に咲いている花をチェックしていくとまずまずの美人もおり、
そのたびにカメラのシャッターを押した。


キクザキイチゲ(左)とカタクリ(右)

そして例の分岐に到着。往路に後回しにした261ピークへと向かってみることに。
最初は花は少なく、ハズレだったかと思いながら、もうちょっとと歩いていくと、
前の方から話し声が聞こえ始め、やがて男性1人女性2人の3人組に追いついた。
こりゃラッキーと「この先に何があるんですか?」と訳の分からない質問をすると、
ミスミソウの群生地があるとのことで、予感的中!
やがて到着した261ピーク付近はカタクリとキクザキイチゲのお花畑となっていた。
そして斜面をちょっと下りるとミスミソウもいっぱい。
ひとしきり楽しんだ後、昼食の準備を始めた3人組を残して分岐へと引き返した。

どんどん登ってくる人とすれ違いながら下っていく。
角田山ほどではないが、これだけ人が入っているとは想像以上だ。
これではどんどん花は減っちゃうだろうなぁ。ゴミも落ちてたし盗掘の後も...
途中、再度秘密のお花畑(といってもこの時は数人が入ってたけど)に立ち寄り、
朝は開いていなかったキクザキイチゲの様子を確認してから、
朝とは一転、駐車場では足らず林道も路駐で溢れた五ヶ峠へと戻った。

正直、前日の角田山でもこれ以上ないほどの大感激だったのに、こっちはそれ以上。
たぶん角田山もメジャーになる前は同じような状況だったのだろう。
となると、やはり我々ハイカーの花への影響が大きく、
特に私のようにHPで紹介することの影響を考えると、気が重くなった。
ということで、この2日間の新潟レポートへのコース地図の掲載は行いませんので、
ご理解賜りますよう、よろしくお願いします。

この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
五ヶ峠 8:40…樋曽山 10:50…261ピーク 11:55…五ヶ峠 12:50

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