Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.3.2(日) スプリング・エフェメラルを求めて【四阿屋山 秩父】

フクジュソウ(左)とセツブンソウ(右)

ついに花の季節到来!ということで今年の花の追っかけ山行第一弾として、
秩父の四阿屋山のフクジュソウとセツブンソウを見に行くことにした。
携帯伝言板に書き込むと、いろんな方が興味を持ってくださったんだけど、
結局、最近ちょっと山から離れていた亜美さんと二人で行くことになった。

フクジュソウにしてもセツブンソウにしてもちょうど見頃だろうから、
集合場所の道の駅「両神温泉薬師の湯」の駐車場が満車だとまずいので早めの集合時間を設定。
でも7時に着いたときには、さすがにまだガラガラだった。
亜美さんの到着を待って、四阿屋山に向けて出発。
まずは車道を北へ戻って、薬師堂から林道へと入る。
尾根コースに作られた東屋を見上げながら林道を進むと、
山道と書かれた沢へ下りていくルートとの分岐が現れた。
なにか注意書きもあったようだがあまり気にせず川の方へと下っていくと、
コースが有刺鉄線と電気柵で遮られていた。
あれぇ?と思って引き返して注意書きをちゃんと見直すと、
猪による食害をさけるためにしょうぶ園は通行止めにしているから
林道を通って迂回するようにと書かれていた。


スタートは日帰り温泉のある道の駅「両神温泉薬師の湯」

仕方なく再度しばらく林道を歩くと、再び山道へ入るルートとの分岐が現れる。
今度は大丈夫だろうと林道から離れると、山道は尾根へと登っていた。
やっと山登りらしくなった道を登っていくと、所々で柵に囲まれた場所が現れる。
おっ、ここにもフクジュソウがあるのか?と思って、目を皿のようにして探すも、
冬枯れの笹ばかりで、フクジュソウがありそうな感じはまったくしない。
もしかしてフクジュソウにはまだ早かったのか?という嫌な予感が。
そう感じると、時折吹く突風やどんより曇った空があまりに寒々しく感じる。
とりあえず登っていくと、やがて再度林道と合流し山居広場の駐車場に到着した。
ここで駐車場の整理をされていた係りのおじさんに、
「フクジュソウは咲いていますか?」と話しかけると、咲いているよとの答え。
ついでにフクジュソウ群生地へのコースを尋ね、教えてもらったとおりに林道を進み、
途中から福寿草園を示す道標に従って、尾根上に上がった。

出迎えてくれたのはかぐわしいロウバイの香りだった。
林から出ると、斜面はロウバイとフクジュソウの黄色で染められていた。
残念ながら柵で囲まれ、なかなか近づくことはできないが、
植生保護を考えると仕方がないところ。
それでも柵の近くで咲いている形の良いフクジュソウを見つけては、
精一杯腕を伸ばしてアップの写真に収めていった。


山居福寿草園地

一旦、林道まで下って東屋前を通り、このフクジュソウは人の手で植えた物
という解説にガッカリしながら今度は四阿屋山に向けて登り始める。
すると、いきなりすごい急な階段となる。段差が微妙に高く、結構しんどいが、
久々とはいえさすが健脚の亜美さん。前を行くおじさんを追い抜いて、どんどん登っていく。
やがて、再度フクジュソウの自生地に到着。
現地の案内図にカエデとフクジュソウの広場とある自生地は、
下の自生地と比べてやや花は少なく、まだ整備途上といった印象だ。
この最上部からは展望が開け、話しかけてきたおじさんと一緒に
武甲山を中心とした奥武蔵の山々を同定して楽しんだ。

カエデとフクジュソウの広場から植林の中の急登を登ると、
両神神社奥社と書かれた祠が現れ、そこからいったん下って登り返すところが、
クサリ場となっている。日陰の上しっかり踏み固められた雪が凍結し、
特にアイゼンを付けていない下りの人が苦戦しているために渋滞気味。
それほど滑りやすいというほどじゃないが、
なれていない人にとっては高度感もあってかなり怖いかもしれない。


山頂は両神山の絶好の展望台

クサリ場を過ぎると南へと続く尾根の途中に上がり、
そこからクサリはあるものの今度は凍結のない急坂を登ると、
10人も立てば身動きできなくなっちゃうほど狭い山頂に到着した。
山頂には三角点と小さな石の祠があり、西側の展望が開けて両神山のギザギザの稜線が至近だ。

下山はセツブンソウの群生地へと立ち寄ることから、南尾根を直進し、
エアリアマップにつつじ新道と書かれた赤点線ルートを選択。
大丈夫かなぁと言う亜美さんに、あんまり人が歩いていない上、
南向きの尾根だから凍結は無いので大丈夫と答えて、
初級者立入禁止とでっかく書かれた標識の脇を抜けて、
先ほどまでの混雑したコースとは一変、誰もいないコースへと入った。


クサリ場が連続するつつじ新道

このコースへ入ると、いきなり高度感のあるヤセ尾根となり、その後はクサリ場の連続となる。
予想通り凍結が無かったが、それでも苦労するクサリ場もあり、なかなか楽しませてくれる。
とくにこういったコースの好きな亜美さんは楽しそうに先頭を行く。
やがて長いクサリ場をへて、ようやく終わったかと思ったら、
ちょっとしたなだらかな尾根道を経て第2ラウンドスタート。
この第2ラウンドの最後に、今回最大の難関、足場のない垂直のクサリ場が現れ、
途中で握力が無くなりながらも、クサリのおかげでなんとか下りきり、
あとは竹林の中を下っていくと、大堤バス停そばの県道に飛び出した。

駐車場の道の駅はここから北東へと歩くのだが、この日第2の目的である、
セツブンソウの群生地へは反対側へと行く必要がある。
車道を歩いていると、同じようにザックを背負ったお仲間が多く歩いており、
また脇を乗用車や観光バスが走っていく。
こりゃ結構混雑しているだろうなぁと思いながら進むと、
やがて多くの車が止まり、大勢がたむろしているところに到着。
どうやらこれがセツブンソウ群生地のようだ。
と、入口に立つ小屋に入園料の文字が...え〜っ、お金取るのぉ。
ま、保護管理のための協力金と言われたら払わないわけにはいかない。
300円支払って、思ったよりもかなり広い園内へと入った。


節分草園

入った途端に大勢の写真家が屈み込んでおり、
その先を見ると柵の向こうにかわいらしいセツブンソウがたくさん咲いていた。
園内をぐるっと回って見ると、日当たりの良いところでは無数の花で、
斜面が白く染められているが、まだ雪が残って全く見かけないところもあり、
まだまだ楽しめそうだ。

気が済むまで写真を撮ったあと、どんどん混雑してくる群生地を出発、
長い舗装路を歩いて、駐車地の道の駅まで帰った。
朝、あれほどガラガラだった駐車場は、停めるところが全くないほどの車で埋まり、
観光バスも3台停まっていた。こりゃ山はすごい人だろうなぁと話ながら、帰り支度をすませ、
途中、地蔵寺の手前にある観音茶屋のお蕎麦に舌鼓を打ってから帰路についた。

たかだか700m強の山だが、目的の花はもちろん、
展望にクサリ場にと非常に満足度の高い山行となった。
お蕎麦も美味しかったし、花が咲いている内に皆さんも是非足をお運び下さい。

この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
道の駅「両神温泉薬師の湯」 7:55…山居広場駐車場 8:30…山居福寿草園地 8:45-9:00…
四阿屋山山頂 9:40-9:50…つつじ新道登山口 10:45…節分草園 10:55-11:35…道の駅 12:15


コースマップ(クリックで拡大:87k)

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