Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.2.23(日) 静かな雑木林の稜線からマイナールートを下る【檜岳 丹沢】

雨山山頂での集合写真

2/22のレポートからのつづき

食事の準備ができたよ〜という宮本さんにたたき起こされ、寝ぼけまなこで朝食(アジの干物)
を平らげ、だらだらと支度を整えて、ユーシンロッジを出発したのは8時ちょうど。
なんだかんだと歓談ながら、玄倉林道をだらだらと下っていると、
よほど体調がいいのか、ひとりMartyさんが先行し瞬く間に見えなくなってしまった。
やがて雨山峠への入口に到着。と、えーっ!Martyさんがいなーい!!
Martyさんはここが初めてだから、分かり難いこの取り付きに気づかず、
通り過ぎちゃったに違いないと、全員の顔色から血の気が引いた。
ちょっと先の方まで進んで声を張り上げて呼んで見るもまったく反応無し。
こりゃやばいと、私はザックを放り出して駆けだした。
山神峠への入口までくると先が右側に大きくカーブしており、かなり先まで見渡せるのに、
Martyさんの姿は全く見えない。さらに先まで追いかけるか迷ったが、
これだけ走って追いつかないのはおかしいと思い、仕方なく引き返すことにした。

雨山峠への入口まで戻ったが、あいかわらずMartyさんの姿は無し。
やはり気づかずに玄倉へと歩いて行ってしまったのだろうか。
そして、後からついてこないことに気づいて、今にも引き返してこられるんじゃないかと思うと、
なかなか出発しづらいものがあり、何度も名前を呼んでみたが、
いつまでもこうしているわけにはいかない。
雨山峠方面に先行している可能性もあるからという坂元さんの判断で、雨山峠へ向けて出発した。


沢沿いの道を雨山峠へ向かう

雨山峠へは雨山沢沿いのコースで工事現場のような鉄製の階段や橋が設置され、
美しい渓谷にはあまりマッチしていない。こっちのほうが安上がりなのだろうか。
ま、このおかげで危険な箇所は全くなく、快調に進んでいると、前の方で歓声が上がった。
あーっ!Martyさん、いたーっ!!
Martyさんの話では、入口でしばらく待っていたがなかなか来ないので、
問題ないだろうと先行したとのことだったが、
分岐やピークなど迷いやすいポイントでは後続を待つというグループ登山でのルールの重要さを
身をもって体験した一件となった。

さて気を取り直して出発。
途中、美味しいと評判の水場があるのだが、この日は完全に枯れており、
こんなことは初めてだと坂元さん。
ユーシンロッジの小屋番のおじさんも、最近雨が少なく沢の水量が少ないと言われていたが、
たしかに水量豊富なこの水場が枯れるほど深刻なようだ。


雨山峠に到着

雨山峠は関東に来てすぐの頃に利和さん主催のオフで鍋割山に向かって以来二度目。
こんなに狭いところだったかなぁと思いながら小休止し、
今度は前回とは反対方向に向かって、まずは急な階段を登り始めた。
かなりの急斜面に息も上がるが、振り返ると蛭ヶ岳や檜洞丸の丹沢の主だった山や、
昨日登ったばかりの鍋割山が冬枯れの木々の間から見渡せ、なんとも気持ちがいい。
ついつい立ち止まっては山座同定しているうちに、
あ〜、Martyさんまた先に行っちゃったぁ。(笑)

気持ちのいい雑木林の尾根道をひたすら登ると、やがて雨山山頂に到着。
ここは相模平野の展望が素晴らしく、雨が心配されるほどの天気にも関わらず、
相模湾が視界に大きく広がっていた。
展望を楽しみながら小休止し、集合写真を撮ってから、次の檜岳へ向けて出発。
急で滑りやすい階段を下り、鞍部からものすごく大きく見える檜岳にため息をつきながら、
再度、下った分だけ登り返すと、広々とした檜岳山頂に到着した。
樹林帯の静かな山頂は、雨山とは反対に北側の展望が開け(葉が茂ると駄目かも?)、
霧氷で真っ白な蛭ヶ岳から檜洞丸へかけての稜線がよく見えた。


檜岳山頂

さて、檜岳を過ぎると、ちょっと進んだところでバリエーションルートに入る。
左側を意識しながら進んでいくと、ちょっとした踏み跡があり、
ここかなと坂元さんが偵察に行ったものの地形的にも違うので、あらためて直進。
するといつのまにか秦野峠へと向かう稜線とは外れてしまっていることに気づいた。
どうやらここが寄大橋へと続く尾根道の取り付きのようだ。
ということは逆に秦野峠へと向かうつもりが、こっちに迷い込むという可能性の方が高そう。
確かにエアリアマップにも注意書きが記載されていた。

ここからしばらくなだらかな尾根道が続いた後、いきなり急斜面が現れる。
その斜面をやや右手に進んでいくとヤセ尾根に下り立ち、
そこから標高差350mの黒土で滑りやすい急坂下りのスタートとなる。
ルートにはテープやビニール紐があちこちに付けられており、
薄いものの踏み跡もあるので迷う心配はない。まあ、一直線に下りるだけだからなぁ。
で、急坂は相変わらずだが、途中から右手に鹿柵が設置された植林の縁を進むようになり、
木に掴まり黒土に滑りながら下り続け、足がガクガクになったころ、
花を付けた数本のミツマタのある鞍部にようやく到着した。
この辺は作業道が縦横に走っており、うっかりすると全然違うところに引き込まれそうだ。
前日の失敗もあるので、今回は慎重に地図を確認。
地図をじっくりと観察して頭の中に地形のイメージを作り、
先の地形を予想して、実際の地形と比較しながら慎重に進んでいく。
途中、テープにつられて支尾根に引き込まれそうになったが、
先頭を行く宮本さんが、方向がおかしいことに気づき、コンパスを取り出して現在地を確認。
トラバース道を見つけて正しいルートへと復帰した。
このあたりの踏み跡は尾根のちょっと下に付けられているため、
うっかりすると支尾根で簡単に方向を見失ってしまうのだ。


急坂の植林を下る

エアリアマップでは途中で今歩いている尾根から支尾根に移るようになっており、
ここがこのコースのポイントになるだろうと、
標高と地形に注意して歩いていると、再度鹿柵が現れた。
踏み跡やテープはまっすぐ下る方向についているが、
鹿柵の縁を回り込むように進む踏み跡もあり、途中で鹿柵のゲートをくぐる。
こちらにもテープが付けられていたが、こちらのテープはかなり古いようだ。
なんでここで迷っているんだと言いたげなメンバーに、
地図ではここは直進せずに右へと進むようになっていると告げ、
坂元さんと一緒に右側のルートを偵察。
幸いにも見晴らしがいいので地図と地形を見比べ、
地図にあるルートが右側のルートであることを確認した。
ただ直進方向のほうが明朗なテープや踏み跡がついているのは確か。
昔は右へのルートだったが、今では直進ルートのほうがよく歩かれているという可能性もある。
ま、どっちでも下れるだろうけど、どっちにするか決めかねたので、
選択をリーダーの坂元さんに一任。結局、地図のコースに従うことにした。

ゲートをくぐると、かすかな踏み跡は枯れたカヤトに覆われており、
柔らかな土もあってちょっと歩きにくく、間違ったかとやや不安になる。
だが、支尾根に乗った途端に明朗な登山道が現れた。
そしてその道に従って、正面にある小ピークを左手に巻いていくと、
やがて図ったように(図ったんだけど)寄大橋から秦野峠へと続く林道の途中に飛び出した。
やったー!と地図を読み切れたことに大感激!こりゃヤブ山にはまりそうな予感が...
そしてあとは5分ほど林道を下ると寄大橋そばの駐車場に到着した。


秦野峠へと続く林道に飛び出す

ただ気になるのは駐車場にすぐそばにあった遊歩道の入口。
もしかしたら迷った分岐を直進していればここに出れたのだろうか。
こりゃ近い内に確認しにこなくては。


【コースタイム】
ユーシンロッジ 8:00…雨山峠入口 8:15-8:30…雨山峠 9:10…
雨山 9:50-10:00…檜岳 10:30-10:40…寄大橋 12:30


コースマップ(クリックで拡大:128k)

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