Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.2.22(土) 遭難寸前!?悪戦苦闘の後沢【鍋割山 丹沢】

全員揃って集合写真

この週末は関西へと戻られる宮本さんの壮行オフを丹沢で開催することとなった。
ユーシンロッジに宿泊したいという宮本さんの希望で、土曜日は寄大橋からスタート。
後沢乗越の西側に突き上げる後沢を詰めるバリエーションルートで鍋割山に登り、
鍋割北尾根を下ってユーシンロッジへ向かい、
日曜日はユーシンロッジで検討した結果、雨山峠から檜岳(ヒノキダッカ)に登り、
エアリアマップにある黒点線ルートをたどって寄大橋付近に下りることになった。

当初はバスで寄に向かうつもりだったが、日曜日の天気が崩れるという予報だったので、
日曜日のロングコースは諦め、寄に戻ってくることにしたので、車で出発。
バスで到着した他のメンバーを拾って、寄大橋へと向かった。
幸いにも空いていた橋の先にある駐車場に車を停めて支度をすませ、
寄大橋を渡り、車止めゲートを抜けて林道を歩いていく。
特に道標等はないが、右手の木製の堰堤が後沢への取り付きの目印となる。
堰堤の脇は階段状になっていて、それ以降も頻繁に現れる木橋は結構しっかりしており、
バリエーションルートの割にはしっかりと整備された道が続く。
こりゃ一般ルートと変わらないなぁと言いながら登っていくと、
コースは沢から離れて植林の急な斜面をジグザグに登り始めた。
ただの巻き道かと思って登っていったが、どんどん沢から離れていくので、
これはおかしいということになり、坂元さんの判断で引き返すことになった。
結局、登り始めたところまで引き返すと、沢沿いに直進方向に薄い踏み跡があり、
その先の鹿柵に人が通れる程度の隙間が設けられていた。
間違えたコースを登るとどこにたどり着くか不明だが、
地図から想像すると栗ノ木洞東の尾根経由で栗ノ木洞へと向かうのだろうか。


途中までは良く整備された沢沿いの登山道が続く

あらためて沢を登り始めると、これまでの良く整備された登山道から一変、
大小の石がごろつき、どこを歩いたらいいのか迷うようなルートとなる。
あの良く整備された道は栗ノ木洞へと向かうためのものだったのかなぁと思いながらも、
途中で整備された道が無くなることは判っていたので、
特に気にせずに進んでいくと、やがて大きな出合に到着。
標高からも位置からもガイドブックにあって、エアリアマップでもそれと判る二股だろう。
ここを右へ進めば栗ノ木洞へ向かい左側へ進めば後沢乗越へと向かうはずだ。
また左側の方が広く歩きやすそうなので、全員一致で左を選択した。

しばらくは先ほどと同様のガレて水の無い沢歩きが続き、
右手に滝(か堰堤)を望みながら進んでいくと正面にでっかい岩壁が現れた。
上の方にはテープが付けられ、踏み跡らしき物もあるのでこれだろうと判断。
ついにこのコースの本領が現れたかと、崖下でちょっと休憩した後、
まずは坂元さんがスイスイと登っていった。
そして負けじと私が続いたが、見るのとやるのとでは大違い。
足場は崩れる、つかんだ岩はもげる、木は折れるで悪戦苦闘。
それでも比較的しっかりした木の根を頼りにようやく最初の難所を越えたとき、
下でものすごい音と悲鳴!滑落だ!!
振り向くとでっかい岩と共にまきたさんが数メートル下に叩きつけられていた。
すぐに立ち上がられたので、大きな怪我はないとホッとしたら、脱臼したとまきたさん。
えーっ!と一同ビックリしていると、既に登っていた坂元さんが駆け下り、
慣れた手つきでまきたさんの外れた肩をはめた。
さすがお医者さん!そしてしばらく休憩し様子を見たが、まきたさん曰く、
脱臼が癖になっているので痛みはそれほどなく、登れるということなので先に進むことに。
ただ、腕に力が入らない様子で、その後の崖登りでかなり苦労をされていたようだ。


いったい傾斜は何度あるんだ?

最初の難所でいきなりの大アクシデントだったが、その後も難所続き。
崩れやすい足場やもげる岩はあいかわらずで、
なぜかすいすい登っていく坂元さん以外のメンバーは悪戦苦闘の連続だ。
それでもようやく多少なだらかになり、ほっとひと息ついていたら、
今度は急な尾根が現れた。沢は左右に別れており左側の沢は登れそうだったが、
ガレた沢より、立木にしがみつける尾根の方がいいだろうということで、尾根に取り付く。
この尾根も急な上、崩れやすく、難所であることには変わりはないが、
先ほどの難所のように4つ足で登らなきゃいけないほどではないので、
後沢乗越はもうすぐだと励まし合いながら登っていった。
そして鍋割山へと続く稜線が間近に見え、かすかに一般登山者の声が聞こえ始めると、
その稜線直下にかなり急な崖が壁のようにそびえているのが見えた。
でもここまできて引き返すわけにはいかない、と言うか引き返すのは無理なので、
崖下まで進んで坂元さんがチャレンジ!
当然あっさりクリアして稜線まで偵察し、登山道に合流することを確認した。
その後を宮本さん、まきたさん、Martyさんが続き、
私もその後を追いかけようと右足を踏み出したとき、左足の足場がいきなり崩れ落ちた。
あわてて右足で耐えようとしたが、その右足の足場も崩れ、
あっというまに気がついたらうつぶせ状態で急坂を滑り落ちていた。
あっちゃ〜、かっこわる〜と思っていたら滑るスピードが一瞬加速、
こりゃ洒落にならんかもと背筋が涼しくなったときにようやく止まった。
滑落したのは5、6mだったが、幸いにも大きな怪我はなく、
全身泥だらけになっただけですんだ。


まだまだ気は抜けない

その後、滑落したところから別ルートを通って最後の難所をなんとかクリア。
稜線に上がると後沢乗越よりかなり鍋割山側に登ったところだった。
予定では後沢乗越の近くに出るはずだったので、どこかで道を外したのは間違いない。
ただ記憶をたどってもそんなところは思いつかず、課題が残った格好になってしまった。

実は鍋割山頂でテラさんと落ち合う予定になっており、その時間は12:00〜12:30。
このときすでに12:30を過ぎていたので、携帯で電話して見るも繋がらず。
たぶんここを下ってこられるだろうということを期待して鍋割へと向かうと、
山頂まであと少しというところで、予定通り?テラさんとばったり出会った。
しばらく狭い山道を占領して歓談し、出会えたことの記念に集合写真を撮影後、
テラさんと別れて鍋割山頂へと向かって最後の登りにかかった。


ようやく鍋焼きうどん..じゃなくて鍋割山荘に到着

鍋割山山頂はガスの中で展望はなし。ま、期待もしていなかったが、ちょっと残念。
小屋の前では2グループが歓談していたが、小屋の中は空いており、
テーブルを囲んで、大変だった後沢の登りを回顧をしながら、
おなじみ、鍋割山荘の鍋焼きうどんをすすった。
食後もしばらく歓談していたが、つむぎさんがトイレに立ったのを契機にして、
出発の準備を始め、ほとんど人気の無くなった山頂をあとに下山を開始した。

下山はこの日の宿泊予定のユーシンロッジに向かうために鍋割山北尾根を下る。
鍋割峠方面へちょっと下り、ユーシンを示す赤ペンキを目印に階段道から外れ、
ただでさえ滑りやすいのに、さらに一部凍結した急斜面を注意しながら下る。
なんとか下りきり、小ピークを登り返すとオガラ沢コースとの分岐となる。
坂元さんは当然として、この日のメンバーの宮本さんとつむぎさんは通ったことがあるが、
相当の難路ということなので、ひとり行きたそうにしている坂元さんの意見は
丁重に無視して当然のように尾根コースを選択した。
途中、ガスのかかった塔ノ岳と丹沢山、そして尊仏ノ土平の見晴らしがよい展望地を過ぎ、
尾根の先端のピーク手前の鞍部を左へと逸れるて沢に下りる。
その沢を下って堰堤を2つ越えると林道に出る。
そして最後に50分ほどの林道歩きでユーシンロッジに到着した。


雪の残る急斜面を下る

この日のユーシンロッジの利用者は我々6名のみ。
いつものように持ち込んだお酒とつまみで宴会したり、
気持ちのいいお風呂で汗を流したりして居心地の良い小屋の一夜を満喫し、
10時過ぎには全員グッスリ寝てしまった。

2/23のレポートにつづく


【コースタイム】
寄大橋 9:00…後沢取り付き 9:15…二股? 10:15…後沢乗越上 12:10-12:30…
鍋割山 13:05-13:55…オガラ沢出合 15:15…ユーシンロッジ 16:00


コースマップ(クリックで拡大:128k)

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