Trekking Reports 〜山歩きの記録

2003.2.1(土) 久々の奥武蔵は好展望の縦走コース【大霧山、笠山 奥武蔵】

大霧山山頂からの展望(クリックで拡大:81k)


特に完登を目指すという意気込みがあるわけじゃないのだが、
行き先に迷ったときはヤマケイの「関東百名山」を目安にしてみようかと思いつき、
さっそく、その中からあまり行く機会が無かった奥武蔵の大霧山と笠山を選択。
これをつないで一度に歩いてみようと計画した。
エアリアのコースタイムでは7時間ほどのロングコースだが、1000mに満たない低山だし大丈夫かな。

思いがけず関越道の渋滞にはまって登山口の経塚に到着したのは8時半すぎ。
長慶寺前の駐車場(5台程度駐車可、この日の利用は私のみ)に車を停めて、まずは旧定峰峠へ向かう。
地図にはないがしばらく舗装された林道を歩き、
途中、大きく右カーブするところで手書きの道標に従って山道へと入る。
植林の中のうす暗い道だが、舗装路は日陰や橋で激しく凍結しているので、こちら方が楽に歩ける。
また今でも生活道路として利用されているのか、とてもよく整備されており、
無理すれば軽トラでも上がれるほどの広さだ。
山腹に付けられた道はそれほど急になることなく、
やがて定峰峠(新しい方)へと通じる舗装林道に合流した。
ここからしばらくは舗装路を進むが、やはりガチガチに凍結しており、
路肩の雪溜まりをラッセルする羽目になったりと、なんだか虚しいものが...
しばらく進むと、舗装路の右側のコンクリート壁を登るスロープ状の道が現れ、
これまた手書きの道標に従ってそれを登り、再度植林の中へと入ると、
ものの数分で旧定峰峠に到着した。


ガチガチに凍結した林道と合流

峠からは北へ進むと大霧山で南へ進むと定峰峠を越えて白石峠に通じる。
この日は白石峠から堂平山を経て笠山へと縦走する予定だが、
まずは第一の目的である大霧山へピストンするため北へ進路をとる。
ロングコースだけに引き返さなきゃいけない道、それも急坂続きときては、
やっぱ大霧山はパスしようかという誘惑にかられるが、
まだまだ元気な午前中なので、とりあえず黙々と凍結した急坂を登り始める。

急坂を登り切るとベンチのある小ピークに到着。
そこからはなだらかな稜線を進んでいくと、いきなり視界がひらけた。
地図に放牧場とあるところだ。
大雪原で特にこれから向かう笠山や堂平山の展望が素晴らしい。
なお、この牧場とコースの間には有刺鉄線が張られているので進入不可。
牛とかいたら楽しそうだけど、春には本当に放牧されているのかな?


積雪した放牧場から笠山(左)と堂平山(右)を望む

牧場脇を過ぎたところで、完全に凍結した下りの急坂登場。
アイゼン無しでチャレンジして見たが、とても無事ではすみそうも無かったので、
泣く泣く引き返してアイゼン装着。
おかげでこの急坂はあっさりクリアできたが、大霧山への登り返しに雪や凍結はなく、
急な上ガレているので、岩にアイゼンを引っかけたりして、逆に危険。
でもドロドロになったアイゼンを外す気にもならず、
そのまま登ると、やがて大霧山に到着した。

実はあまり期待していなかったのだが、大霧山山頂は西から北にかけて開けており、
近くの武甲山から両神山にかけての山々と秩父の町並み、
それに北には榛名や赤城などが雄大なすそ野を広げ、広大な関東平野が広がる様はまさに圧巻。
本来ならこれに加えて真っ白な浅間山が見えるとのことだが、
このときは残念ながらガスの中だった。
先客の3人と山座同定や雑談をしながらしばらく時間を過ごし、
本当はもう少しゆっくり楽しみたいところだがまだまだ先は長いので、
後ろ髪を引かれる思いで山頂を後に、来た道を引き返した。


好展望の大霧山山頂

旧定峰峠を過ぎると小さなアップダウンが連続するも歩きやすい尾根道が続く。
相変わらず植林が多いが、時折現れる冬枯れの雑木林からは周囲の山々や
これまで歩いてきた稜線を望むことができるので悪くはない。
積雪というか残雪は北面で現れ南面で消えるの繰り返し。
ただ凍結箇所は無いのでアイゼンが邪魔でしょうがないのが辛いところ。
でもこういう時は、たいがい外した途端に必要になるからなぁ。

旧定峰峠から30分ほどで新(?)定峰峠に到着。
さすがに売店は閉まっていたが駐車場には車が1台上がってきている所を見ると、
林道はきちんと除雪されているようだ。
ここでトイレを拝借してから白石峠への登山口を探して地図を確認。
尾根に上がる階段に近づくと白石峠を示す道標があったので、
それに従って雪に埋もれかかった階段を登った。
ここからしばらくは急坂続き。とくに真ん中に手すりの付いた階段が急な上長く、
積雪で階段が不明瞭になっていることもあってなかなかしんどい。
手すりにつかまりながら身体を持ち上げてようやくピークを越えた。


これまで歩いてきた稜線を振り返る(最奥が大霧山)

そろそろお腹が空いたなぁというところでちょうど都合良くベンチがあったので、
正面に見える丸山を望みながら昼食にすることにした。
メニューはアルミ鍋ほうとう。途中のコンビニで見つけたんだけど、これは美味い。
ただなかなか湧かずカボチャが半煮えだったのがちょっと難かな。
で、思ったより昼食の準備に手間取ったため、
コースタイムより先行していた貯金分をここで完全にはき出してしまったので、
ペースが上がらない原因のひとつとなっているアイゼンを外すことを決意。
アイゼンを外して歩き出すと....おーっ、足が軽い!
あっというまに白石峠直前のピークに到着した。しかしここで大問題。
このピークから白石峠までがまるで垂直かと思えるほどの急な階段が現れたのだ。
あ〜ぁ、やっぱりアイゼンを外すとこうなるんだよなぁと毒づいても、
すでにある程度下ってしまった段階ではあとの祭り。
ここで滑ったらただでは済まないだろうなぁとビクビクしながら慎重に下り、
アイゼンを外したことで稼いだ時間を見事にはき出してしまった。

白石峠も定峰峠と同じように舗装路が交錯し売店(休業中)のある広々とした所で、
バイクと車が1台ずつ上がってきており、おのおの展望を楽しんでいた。
私も東屋に陣取ってしばし休憩。携帯伝言板に書き込んだりして時間を過ごした。


白石峠(正面やや左が凍結した急階段)

白石峠からは舗装路を歩いても堂平山へ向かうことができるが、
どうせなら剣が峰にも登っておきたいので、当然のように山道を選択。
やや急な坂を登っていくと、でっかいアンテナ施設のある剣が峰に到着した。
ただ問題はこれから。剣が峰の先には杉林の中のものすごい急坂下りが待っており、
しかも悪いことに至る所で凍結しているものだからアイゼンを外したことと、
大人しく林道を歩かなかったことを大後悔。
といってもアイゼンを付けられるような平らな場所もなく、
木に掴まったり地面に這いつくばりながら、なんとか下りきった。

下りきるといきなりでっかい展望台登場。
とりあえず登ってみると南から東にかけて開けているが、
この辺りは北から西にかけて山並みが広がるので見えるのは平地ばかり。
ただ車で来ることができることを考えれば、夜景見物には最適かもしれない。
展望台を下り、東屋やベンチなどが設置された公園の遊歩道を下ると駐車場に到着。
トイレと売店があるが、ここの売店もやはり休業中。未確認もトイレは使えそう。
ここで危うく反対側に下山するコースに迷い込みそうになったが、
地図で天体観測所方面へと向かえばいいことを確認。
凍結だらけの舗装路を恐る恐る歩いていくと、
舗装路と別れてピークへと上がっていく山道が現れたので、
嬉々として登っていくとあっさり下って再度舗装路と合流。
そんなことを何度か繰り返すと、観測所のゲート前に到着。
ここで山道に入ってちょっと登ると、大きな天体ドームのある堂平山に到着した。
ただ、大きな施設のあるだだっ広い山頂はどこが山頂か判らず、
(後日調べると三角点は観測所の敷地内にあるらしい)
何気なく歩いているうちに山頂を見上げる雪原へと下りてしまった。

この雪原は非常に見晴らしが良く、これまで歩いてきた稜線を見たときにビックリ!
真っ白な富士山がひょっこり顔を出していたのだ。
ん?でも富士山ってあんな方向だっけ??
で、よく見てみると、おーっ!浅間山だぁ。
それにしてもここからは秀麗な三角錐を見せており、遠目には富士山とそっくりだ。


大霧山と浅間山

雪原からは植林の急坂下り、剣が峰の悪夢が思い出され慌ててアイゼン装着。
凍結した斜面をザクザクと下っていくと、笠山峠に到着した。
地図を見て判ってはいたが、やはりここもしっかりと舗装された車道が通っている。
雪のある今の時期は車もほとんど通らないが、無雪期は興ざめだろうなぁ。
さて、ここで時間を確認すると15時ちょっと前。
コースタイムからすると日が暮れる前には下山できそうだが、雪の状態次第では保証の限りではない。
ただ、このまま舗装路を白石まで下っても時間的には30分ほどしか変わらないので、
ならば初志貫徹ということで、最後の目的地である笠山へ向かうことにした。

笠山峠から笠山へは立派な道が付いているが、
それを道なりに歩いてしまうと白石へと下山してしまうので注意。
正解は途中で尾根へと登る踏み跡をたどらなきゃいけないのだ。
だが、この尾根道は途中で林道によって見事にぶった切られており、
一旦林道に下りて再度登り返すというコースになっている。
そしてここからは急坂をどんどん登っていくと、意外とあっさり笠山に到着する。
ここも西側が開けているが、雑木が多く大霧山ほどの大展望はない。
そして、ここには山頂を示す標識が立てられているが、
本当の山頂はここではなく笠山神社のある東側のピークなのだ。
時間もないし体力も枯渇気味なので、ここで引き返えしちゃおうかとも思ったが、
やっぱり一番高いところに登らないと登ったことにはならないよなと思い直し、
笠山神社のある東峰へと向かった。


笠山(西峰)山頂

笠山東峰は意外と狭くそのほとんどを神社の社が占めている。
また周囲は雑木に囲まれ展望は木々ごしにわずかにのぞく程度。
山頂に立ったという以外に意義はなさそうなので早々に引き返した。

笠山からはまず来た道を引き返すが、途中で右へと別れる踏み跡があった。
道標などは特にないが地図にそのような道が書かれているので、
これだろうと下っていくと、やはり笠山峠へと続く林道に下り立った。
そして林道の反対側にある白石を指し示す道標に従って再度山道へと入り、
植林の中の道を下っていくと、またも林道にぶつかった。
ここからまた山道を通り白石へと下るルートがあり、そこを下るつもりだったが、
経塚へはここから林道を進むように道標は示しており、
実際地図で確認すると、確かに林道を歩く方が近いようだったので進路変更。
本当は舗装路の下りは嫌いなのだが、太陽とおっかけっこをしている現状では背に腹は代えられない。
相変わらず凍結していたが、さすがにこの日中にかなり溶けたようで、
支障があるほどではなく、16時すぎに駐車場にたどり着いた。

結局、休憩込みとはいえコースタイム通りの時間がかかってしまい、
危うくヘッドランプのお世話になるところだったが、
行程の全てにトレースがついており、ラッセルとルートファインディングが不要
(ラッセルと言ってもそれほどの深雪ではないが)だったおかげで、
なんとか日が暮れる前にたどり着くことができた。
峠に着くたびに車道と交錯するってのがちょっと難だが、見晴らしも良く、なかなか楽しいコース。
春には定峰峠付近が桜のトンネルとなるとのことなので、この時期にでもまた行ってみようかな。


【コースタイム】
経塚 8:50…旧定峰峠 9:40…大霧山 10:20-10:35…旧定峰峠 11:00…定峰峠 11:35…
白石峠手前のベンチ 12:10-12:55…白石峠 13:15-13:25…剣が峰 13:40…
堂平山 14:20…笠山神社 15:10…経塚 16:15


コースマップ(クリックで拡大:197k)

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