Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.11.2(土)〜3(日) 西丹沢で黄葉の森を歩く【加入道山ほか 丹沢】

西丹沢の黄葉

さすがに3連休初日ということで早朝にもかかわらず渋滞気味の東名高速を進み、
大井松田ICで降りて、コンビニで時間調整してから待ち合わせの新松田駅へ。
バスとタクシーと送り迎えのマイカーでごった返す狭い駅前に強引に乗り込んで、
ちょうど駅から出てきたところの坂元さんを拾って西丹沢自然教室へと向かった。

途中の国道246号線はかなり渋滞していたものの、
心配していた西丹沢自然教室前の駐車場は予想に反してガラガラ。
支度をすませ、まずは用木沢出合へと向けて舗装林道を歩く。
脇にはオートキャンプ場やコテージが建ち並び、
「こんなところで低徘関東の忘年会ができればいいねぇ」なんて話していると、
管理人らしき人がいたので、話を聞くと意外とリーズナブル。
坂元さんもすっかり乗り気でどうやら今年の忘年会の会場は決まったようだ。(^^)v

ハイカーの駐車車両でいっぱいの用木沢出合を過ぎ犬越路へと沢沿いを歩く。
用木沢から離れるとその後は水場はないので、安全策を採って早めの水補給をしたが、
そのためザックの重さが一気に増加。傾斜も徐々に急になっていきペースが全く上がらなくなった。
と、いきなり坂元さんの携帯が鳴った。加入道避難小屋で待ち合わせているMartyさんからだったが、
電波の状態が悪くすぐに切れてしまった。
その短い通話時間の間に坂元さんは犬越路まであと10分と答えていたが、結局30分近くかかった。
ま、坂元時間健在といったところでしょうか。(笑)
(補足:坂元さんに目的地までの時間を尋ねると必ず「あと10分」という回答が帰ってくるんです。)


やや色づき始めた犬越路

犬越路に着くと檜洞丸へ向かうという先着の男性が1名。
ちょっとお腹が空き、時間も11時近かったので、ここで昼食とした。
メニューは私は豚汁とおむすびで坂元さんは鍋焼きうどん。
食事中に大室山から中学生か高校生と思われる若者の集団がどやどやと現れ、
小休止後用木沢出合へと下っていった。
食後犬越路避難小屋内を見学、快適そうな小屋だなぁと思っていると、
今夜宿泊予定の加入道避難小屋も同じ作りだよと坂元さん。こりゃ期待できそうだ。

犬越路を後に大室山へと向かうといきなりの急坂となり、
避難小屋の屋根はどんどん低くなっていく。と、道端にリンドウ発見。
たぶん今年最後の花だなぁと感慨深くシャッターを押した。
大室山へは時折急坂が現れるものの基本的にはなだらかな道が続く。
ブナの黄葉はまさに盛りをむかえており、時期的にはバッチリだったのだが、
朝、あれだけ晴れていた天候がどんどん悪くなり、どんより曇ってきたかと思うと、
またたくまにガスに覆われてしまった。


今年の花の見納め(リンドウ)

荷物の重さのせいで、あいかわらず全くペースが上がらないが、黄葉に励まされながら登っていくと、
やがて大室山へのルートと加入道山へのルートとの分岐に到着。
ここにザックをデポして大室山へと向かった。

分岐からほとんどアップダウンのない公園の遊歩道のような道を5分足らずで
樹林に囲まれた静かな大室山に到着した。
わざわざデポすることもなかったなぁと思いながらしばらく山頂で休憩。
展望は冬枯れの木々の間からチラッと覗くのみで、大室山を遠望したときの、
綺麗な三角錐の山姿とはあまりに印象の異なる山頂の趣はないが、
閑かな森の広場の山頂は、これはこれで趣があってなかなか気持ちがよい。
我々がこれから向かう加入道山側から来られたという単独男性にシャッターをお願いし、
避難小屋は混んでそうだったかと尋ねると「いないようだ」とのこと。
混んでたら嫌だなぁと懸念していただけに、こりゃラッキー。
ただ犬越路手前でMartyさんから電話があってからは、まったく携帯が繋がらず、
避難小屋に集合予定のMartyさん、まきたさんと連絡がつかない。
我々が予定よりかなり遅れているだけに気になるところだ。


大室山山頂

Martyさん達が待っているかもしれないので、休憩もそこそこに大室山を出発。
分岐でザックを回収して加入道山向けて出発した。と、空から白いものが。
雪かと思ったが、地面に落ちて跳ねているところを見るとあられのようだ。
雨や雪とは違って濡れる心配がないのは幸いだが、
快晴予報だったことを思うと、なんでやねん!と気象庁に文句も言いたくなる。

いったんなだらかに下って登り返し、1543ピークを過ぎると下り坂は急になる。
破風口という鞍部の辺りから再び黄葉が勢いを増し始め、
前大室に見事に騙されながら歩いていると再び坂元さんの携帯が鳴った。
坂元さんが大慌てで携帯を取り出すと、避難小屋で待っているMartyさんだった。
まきたさんも一緒に避難小屋で待っていてくれるとのことだったので、
まだ余力のあった私が先行して避難小屋へと向かうことになった。
慌てすぎてひっくり返りそうになりながら大急ぎで歩いていくと、
加入道山山頂を目の前にしたところで左手ちょっと下に避難小屋の屋根が見え、
お二人が出迎えてくれた。
そしてまきたさんが湧かしておいてくれたお湯でコーヒーを入れ、
やがて到着した坂元さんを交えてしばし歓談して過ごした。

山頂で集合写真を撮影した後、日帰りのお二人は道志の湯へ向けて下っていった。
3時半を過ぎていたので、下山する頃にはかなり薄暗くなっていることだろう。
遅くまで待っていていただいてありがとうございました。>Martyさん、まきたさん


避難小屋の夜は更け

お二人を見送ってからシェラフを広げたりしてお泊まりの準備をすませ、
ちょっと早いけどお腹が空いたので夕食の準備をしていると、
外から話し声が聞こえてきて、中高年男性の3人組が現れた。
てっきり2人だけだろうとゆったりとシェラフを広げていたので、
慌てて場所を空けテーブルの上を片づけて3人を快く迎え入れた。
実際、2人だと寒いだろうなぁと思っていたので、ありがたかったのだ。

そして5人で賑やかな夕食となった。
3人のうちの1人が避難小屋やテント泊が大好きな坂元さん的な人だったので、
すっかり丹沢の話で盛り上がり、特に丹沢心霊ポイントの話題に花が咲いた。
(花が咲くようなネタではないか。(笑))
なおメニューは私はおでん(これが重さの元凶かも)とパックのご飯。
坂元さんはカレー。あとデザートにまきたさんが置いていってくれたみかん。

3人組はすっかり宴会モードになっていたが、
私はそうそうにシェラフに潜り込んだ。この時の小屋内の温度は5℃。
息は白いが使い捨てカイロを放り込み、備え付けの毛布を掛けたシェラフの中は、
なかなか暖かく快適快適。いつのまにか眠りに....
と、ギュギャゴカダーーーーッ!!とものすごい音にたたき起こされた。
入り口の扉の調子が悪く、開け閉めの際にけたたましい音を立てたのだ。
結局用を足しに誰かが外に出るたびに叩き起こされ、これには一晩中悩まされた。

朝起きたのは7時過ぎ。小屋泊まりとは思えないのんびりモードで朝食を取り、
出発したのはなんと昨日より遅い9時ちょっと前。
山頂にはすでに日帰りのハイカーが到着していた。
山頂に立つと昨日は見れなかった富士山がクッキリ。
ただし樹木越しなので残念だが目的はその樹木(つまり黄葉)だし、
これからの季節はこういった富士山を見る機会はいくらでもあるので、
とりあえず今回は諦めることにする。
と言いつつ、ついつい富士山の方を確認してしまうのは、まぁ仕方のないところ。


木々の間から富士山が覗く

昨日と違って素晴らしい快晴の中の黄葉はキラキラと輝いて、
ついつい立ち止まって見とれてしまう。
それにブナの黄葉と青空とのコントラストがまた素晴らしい。
同じような写真ばかりになると分かってはいるものの、
ついついカメラを取り出してしまい、相変わらずペースはのんびりモード。
平坦なプロムナードを気持ちよく歩いていくと、やがてバン木ノ頭に到着。
ベンチでのんびり休憩していると畦が丸方面から単独の男性が登ってきた。
とても日帰りとは思えない大きなザックを抱えていたので、
昨日はどこ泊まりかと尋ねると、一軒屋避難小屋とのこと。
利用者はわずか3人だったとのことで、
人気の避難小屋にしては珍しいなんて話していると、
またも大きなザックを抱えた単独の男性が到着。
この方にも同じように尋ねると、菰釣避難小屋利用で利用者は14人。
土間に寝た人もいたとのことで、やはりこちらは人気通りの大盛況だったようだ。

バン木ノ頭を後にして、ちょうどピークを迎えているブナ林の稜線を進むと、
あっというまにモロクボ沢ノ頭に到着。昼食にはやや時間が早かったが、
畦ヶ丸山頂は混雑している可能性が高いので、ここで昼食休憩を取ることにして、
私はうどん、坂元さんはカップ焼きそばの準備に取りかかった。


気持ちいい黄葉のプロムナードを歩く

この山頂は加入道山へ向かうルートと菰釣山へ向かうルート、
それに畦ヶ丸へ向かうルートの三叉路となっており、かなり人通りが激しい。
そしてたびたび道を聞かれたり、別の方向へと行きそうになる人を呼び止めたりと、
なんだかとっても忙しい。

モロクボ沢ノ頭から畦ヶ丸避難小屋までは道標では600mとなっているが、
急な坂やクサリ場などもあって、これまでのプロムナードとは一変して難路が続く。
ま、難路とは言ってもそれまでに比べてという程度の物だが、
その難路を過ぎ最後の登りを登り切ると、避難小屋前の広場に出た。
当初、山頂に避難小屋があるのだろうと思いこんでいたのだが、
山頂はここから善六のタワ方面へと下って登り返したところにある。とはいえ、
この広場にもベンチや案内板、それになによりトイレ付き避難小屋があるので、
大勢のハイカーで賑わっていた。

とりあえず畦ヶ丸避難小屋を覗くと、トイレだけじゃなく、ガラスの二重窓や薪ストーブ、
それに板の間も広くて加入道避難小屋に比べてかなりの豪華版。
水場が遠いのがネックだが、丹沢最高の避難小屋と言えるかもしれない。
昨晩もさぞかし混んだだろうと日誌を開いてみたが、混雑したという記述はなく、
もしかしたらすごく快適な一夜だったのかも。

避難小屋を後にし、ちょこっと歩くとすぐに畦ヶ丸山頂に到着。
山頂には山名標識とケルンをかたどった記念碑(ちゃんと憶えていないが、
白石峠がどうしたとか書かれていた)、そしてベンチがひとつ。
雑木に囲まれた広場の山頂はこのあたりの山の特徴と言ってもいいかも。
特に滞在する理由はないので、ほとんど時間をおかずに通過した。


畦ヶ丸山頂

善六のタワまで続く尾根道は黄葉も素晴らしいが、
先ほど歩いてきた加入道〜モロクボ沢ノ頭までの稜線と平行しているので、
そちらのほうが気になる。ほとんどアップダウンのない稜線を見ながら、
確かに快適なプロムナードだったなぁと思い返したり、
加入道山が見えると、避難小屋が見えないかと目を凝らした。
また反対側には檜洞丸が木々の間から覗き、石棚山へと続く稜線を見ながら、
シロヤシオの時期に歩いたときのことを思い出した。

善六のタワを過ぎると薄暗い植林の中を通り、続いてヤセ尾根の急階段を下る。
下りきるとエアリアマップには載っていない水場があり、喉を潤して小休止。
その後、再び急階段下りとなり、下りきったところから枯れ沢の上を進むと、やがて西沢に出合う。
ここでちょっと寄り道して、丹沢最高落差を誇る本棚の滝を見に行くことにした。

沢沿いのちょっと足下が悪い道になるので、分岐でザックをデポして空身で進む。
濡れた岩で滑らないよう注意して進むと、チョロチョロと流れる滝が見えてきた。
ありゃあ、水が少ないのかとガッカリしながらさらに進むと、
前を行く坂元さんが歓声を上げた。チョロチョロと流れる滝の左側に、
轟音をとどろかせながら流れ落ちる大瀑布が現れたのだ。
滝のすぐ下まで行けるので頭上から水しぶきを上げつつ流れ落ちる滝は大迫力で、
それも丹沢一の滝となると、感慨もひとしおというもの。
光量不足による手ぶれに悩まされながらも、満足のいく写真が撮れるまで、
なんどもシャッターを切った。(と言っても満足行く写真が撮れたわけではないが)


本棚の滝

本棚の滝からは西沢をなんどか渡りながら進む。
渡渉地点には木橋がかけてあるのだが、半分腐りかけており、
特に人一倍踏み抜く可能性がある私にとっては結構怖い。
それでも幸いにして木橋を踏み抜くことはなく渡渉を続け、
最後に四つの堰堤を超えると西丹沢自然教室の裏に到着した。

当初はお手軽コースだと思ってましたが、初日、二日目とも7時間かかっており
(休憩込み)なかなかしっかり歩いた二日間となりました。
天気もまずまず恵まれたし、目当ての黄葉もバッチリ。
また日帰り参加メンバーともちゃんと(?)会合できたので、
今年の丹沢紅葉オフも大成功!ですね。さぁ次は忘年会だ!<気が早すぎ


【コースタイム】
西丹沢自然教室 8:30…用木沢出合 9:00…犬越路 10:50-11:50…
大室山 13:45-13:55…加入道避難小屋 14:55-(泊)-8:40…バン木の頭 10:25-10:40…
モロクボ沢ノ頭 11:10-12:05…畦ヶ丸避難小屋 12:35-12:50…畦ヶ丸 13:00…
善六のタワ 13:55…本棚の滝 14:40-14:55…西丹沢自然教室 15:50
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