Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.7.24(水) 尾瀬再訪 〜噂に違わぬ花の山【至仏山 尾瀬】

尾瀬ヶ原から望む至仏山

前日、10:50新宿発の夜行バスで尾瀬戸倉へ。乗客は私を含めて6人...
(ちなみに帰りは8人...う〜む。廃止されなきゃいいけど。(^^;)
尾瀬戸倉に予定通り3時半に到着し、乗り合いタクシーの乗り場を探す。
乗り合いタクシーの切符を買いながら天気を聞くと、至仏山は雨じゃないかと脅された。
鳩待峠への林道のゲートが4時からしか開かないということで、トイレに行ったりして時間をつぶし
4時ちょっと前に到着した10人乗りのワンボックスに乗り込んで、いざ鳩待峠へ!
途中、バスが運休になっている原因の崩落箇所をすれすれで通過し、くねくね曲がる山道を進むと、
正面に明かりのついた駐車場と建物が現れ、鳩待峠に到着した。
鳩待峠はうっすらとガスがかかっているものの、幸いにも雨は降っていなかった。

暗いと目的の花の写真が撮れないので、多少なりとも明るくなるのを待って、
ベンチに陣取り早い朝食にテーブルロールをかじる。
そうこうするうちに、やや明るくなってきたので、ザックを担いで登山口へと向かった。
すると登山口に登山届けのポストがあったので、入山カードを記入して投函し、
まだ薄暗い中、雑木林のなだらかな道を登り始めた。

ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、チングルマのお花畑

まだ日が昇る前の上、うっすらとガスもかかっる薄暗い樹林帯には、
エンレイソウにマイヅルソウにツクバネソウと地味な花ばかり。
それもほとんど終わっており、すでに実がなっているものが大半。
しかし、ゴゼンタチバナが現れ始めると徐々に道ばたはお花畑となっていった。
ヤマブキショウマ、ヒオウギアヤメ、ダイモンジソウ、イワイチョウ、クルマユリ、
ウスユキソウ、カラマツソウなどを見ながらなだらかな道を登っていく。
やがて笠が岳への分岐をすぎ、ワタスゲが一面に広がる小さな湿原を抜けると、
本格的なお花畑に突入。
ハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイが大群落を形成し、
コバイケイソウ、オゼソウなども姿を見せる。やがて岩場が増えてくると、
タカネナデシコやハクサンチドリ、ウスユキソウがあちこちで見られるようになる。
また一株だけハクサンフウロが咲いていたのが印象的だった。
道ばたをキョロキョロしながら花を探し、見つけるたびにうずくまって写真を撮っていると、
後ろから男性に声をかけられた。同じバスに乗ってきた単独行の男性で、
この方はなんと40年ぶりに尾瀬に来られたとのこと。
そのときは体調不良で撤退したので、今回が40年越しのリベンジだと笑っておられた。
この後、この男性と途中で一緒になったご夫婦が加わり、4人で花の同定をしながら登っていった。

小至仏山から至仏山を望む

天気の方は登りはじめからこれまではうっすらガスのかかった状態で、展望は皆無だったが、
小至仏山に着くと青空が広がっていた。雲海の上に出たのだ。
周囲を見回すと、日光白根が意外なほど近く、男体山や女峰山も特徴的な山容を雲の上に突きだし、
燧ヶ岳の雄志も時折、雲間から見えるようになった。
ただ小至仏山から山頂までは急な岩稜が続き、かなりしんどそう。
ともかく展望を楽しみながら気合いを入れ、若者3人グループが登ってきたのをきっかけに出発した。

小至仏山から至仏山までは完全な岩稜歩き。それも岩は悪評高い蛇紋岩。
腰と体力に不安のある私は恐る恐る進み、一緒に歩いている他の3人からは少々遅れ気味。
精神的に疲れるので、とりあえずあまり前を見ないようにして、
道ばたの花を楽しみながら歩くこと40分ちょっと。
何度か偽ピークに騙されながらも、ようやく至仏山山頂に到着した。

山頂から見た尾瀬ヶ原はしばらくガスに覆われていたものの、木道や池塘、小屋の屋根なども
徐々にうっすらと見え始め、山頂にいた大勢のハイカーを喜ばせた。
適当な岩に腰掛け、持ってきたおにぎりをかじったりしながら、心地よい風が吹く山頂で、
しばしのんびりしていたが、山ノ鼻から大勢の高校生が登ってきて、山頂が賑やかになったので、
そろそろ頃合いだろうと、下山の準備にかかった。

高天ヶ原から尾瀬ヶ原を見下ろす

下山にはまっすぐ山ノ鼻に下るか来た道を鳩待峠へ引き返すかの2通りあるが、
山ノ鼻へのコースは急坂の上、滑りやすい蛇紋岩で、下りでの利用にはあまりふさわしくない。
しかも、下手に転倒すると、再入院になりかねない私としては、かなり躊躇したが、
結局ピストン嫌いの性分の方が勝り、ビビリながらも山ノ鼻に向かって下り始めた。
下り始めるといきなり登りでは全く見なかったタテヤマリンドウが大群落を形成。
高天が原付近ではタカネナデシコの大群落、その下ではニッコウキスゲが盛りを迎え、
このコースを選択して大正解。やはりこのルートが至仏登山の真骨頂なのだと確信した。
ただ、滑りやすい蛇紋岩は、こちらも噂に違わぬ歩きにくさで、大苦戦。
特に必要以上に恐れるものだから下手に力が入り、下りなのに消耗著しく、
山ノ鼻に到着したときには、完全に大ばて状態だった。

山ノ鼻では宿泊する尾瀬ロッジに荷物を預け、小屋前のベンチで横になって体力の回復を図り、
ひと眠りしたあと、かき氷を食べたりビジターセンターに行ったりしてしばらくうろうろ。
ある程度疲労が取れたところで見本園を1周することにした。
見本園ではちょうどヒツジグサが咲いており、早速カメラに納めた。
また、コオニユリやコバノギボウシ、ニッコウキスゲが咲き競っており、疲労を忘れさせる。
そして見本園の最奥ではトキソウが群落。初めて見たトキソウに大感激した。
30分以上かけて見本園を回り、3時に尾瀬ロッジにチェックイン。
キャンセルが入ったとかで、あてがわれた個室で夕食までの時間をゴロゴロして過ごし、
前日の睡眠不足がたたってか、夕食後早々に寝てしまった。


入院と療養の影響による体力の低下に加えて、夜行バス利用による寝不足もあるが、
お手軽だと思っていた至仏登山は思ったよりかなり大変で、なかなかしんどい尾瀬初日となった。
でも想像していたとおりのお花畑と半分諦めていた展望を楽しめ、たいへん充実した1日となった。
でも、この時の私にとってはちょっとオーバーワークだったかも。(^^ゞ
この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
鳩待峠 4:45…小至仏山 7:25-7:45…至仏山 8:20-8:55…山ノ鼻 11:30
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