Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.5.19(日) 檜洞シロヤシオオフ【檜洞丸 丹沢】

檜洞丸のシロヤシオ

昨年、蛭ヶ岳に登っていたため見逃していた、檜洞丸のシロヤシオを今年は絶対見ようと、
開花状況を気にかけていたら、この日が見頃じゃないかとの情報をゲット。
低徘MLに流すと、他にも行きたいという方が現れ、急遽オフ会として5人で登ることになった。
メンバーは、石原さんご夫妻、宮本さん、ikaさんと私の総勢5名。

当初はバスで西丹沢自然教室へ向かう予定だったが、石原さんが車を出してくださったので、
新松田駅に集合後、石原さんの車に乗って西丹沢へ出発。
自然教室手前にある下山予定の箒沢公園橋手前に車をデポし、舗装路を歩いて自然教室へ向かった。
路肩も含めてハイカーの車で溢れかえっている西丹沢自然教室前を通過し、ツツジ新道の登山口へと
向かう。このときは他にハイカーがおらず意外だなぁと話したが、マイカー組はとうに出発している
だろうしバス組は便の谷間だったのだろう。実際、最初の休憩ポイントであるゴーラ沢出合では、
多くのハイカーが休憩していた。

石原さん渡渉中(ゴーラ沢出合にて)

ゴーラ沢出合からはハシゴで始まる延々と続く急坂コース。
晴れていれば富士山が正面に見える展望園地は立錐の余地もないほど混み合っており、
このあたりから断続的に渋滞となる。
しかし、檜洞丸のシロヤシオはハイカーの間では有名なので大混雑は覚悟の上。
急登続きなのでのんびり登るにはちょうどいいやと気楽に考え、のんびりとついていく。

それにしても目的のシロヤシオが現れないなぁと言うと、
昨年はこのあたりではもう咲いていたと、石原さん。
まさか山頂に行っても咲いていないなんてことはないよねぇなんて軽口を叩きながら登っていき、
ふと見上げると、頭上でまばらに白い花をつけたシロヤシオ発見。お〜っ、咲いてるやん!!
ただ、木がたわむほどの満開のシロヤシオを期待していた私としては、なんとも物足りない。
ま、山頂までまだ距離はあるから先に期待しようと、あたりをキョロキョロ見回しながら、
相変わらずの渋滞の後ろをついていった。

登山道は大渋滞

やがて満開の花をつけたシロヤシオがときおり現れるようになる。
『木がたわむほど』という表現にはほど遠いものがあるが、昨年が当たり年だった反動で
今年はあまり良くないとの話を聞いていたので、まぁこんなものかと思いながら写真を撮った。
そのあとは石棚山への分岐までず〜っとシロヤシオの並木道。
また道端にはツルキンバイが黄色い花をつけており、まずまずといったところか。
途中、石棚山への分岐近くでマルバダケブキの葉っぱに囲まれ昼食を取り、
植生保護の木道と最後の階段登りを過ぎると山頂に到着した。

シロヤシオ咲くツツジ新道

山頂はすごい人出でゆっくりできる場所もないどころか、山名表示前での記念撮影も順番待ち状態。
我々もその順番待ちに加わって集合写真を撮影。
山頂のブナ林に日が射して新緑がキラキラ光る様に感動しながら山頂でひとときを過ごし、
先ほど来た階段と木道を通って石棚山への分岐まで引き返した。

分岐から今度は石棚山を越えて箒沢へと続く尾根道を進む。
ツツジ新道に比べて歩く人も少ないルートなので、あまり整備されていないだろうと思っていたが、
実際には植生保護のロープが張られていたり、丸太の階段があったりと綺麗に整備されていた。
その上、歩く人が少ないおかげで道は掘れておらず、ときにはフカフカの落ち葉の絨毯まで。
こりゃいいコースだと、一同満足げに歩いていく。
やがて、こちらでもシロヤシオが現れ始めた。
本数ではツツジ新道ほどではないが、こちらの方が若干気温が低いためか、
ちょうど見頃となっているシロヤシオはこっちの方が多い。
ツツジ新道のシロヤシオに落胆気味だったメンバーもこれには大満足。
このコースを選んで良かったと口々にコースを決めた私を称えた。(嘘)

新緑のブナ林

シロヤシオのトンネルを抜けると、今度はブナの平原が現れる。
苔むした倒木とブナの新緑はため息が出るほど美しく、
「ここでキャンプしたら気持ちいいだろう」と日帰り派の私に言わせるほど素晴らしい所が続く。
やがて西丹沢県民の森との分岐に到着。
箒沢を指す道標に従って右折するとルートの様子が一変した。
いままでのなだらかな道は夢だったのかと思えるほど、悪夢のような急斜面の下りが延々と続く。
しかも、前日の雨による泥濘が残って非常に滑りやすい。
最終的に誰もひっくり返ることは無かったものの、前で後ろでズルズルとスリップの連続。
何度かの鞍部に到着するたびに、まだ下にたどり着かないのかとガッカリさせられた。

延々と続くかに思われた急坂下りも沢音が聞こえ始めるとようやく終盤を向かえる。
板小屋沢にぶつかったところで、冷たい水で顔を洗ったりしてしばし休憩ののち、
沢沿いの高巻き道を箒沢へと向かった。
もうここまでくればあとはラクチンかと思いきや、なかなかこのコースは甘くない。
崩壊している箇所を巻くためにハシゴによる上り下りがあったと思えば、
堰堤を越えるためのこれまたハシゴ下りと、最後まで飽きさせない見事な演出。
最後に杉林を抜けると箒沢とそれにかかる箒沢公園橋が現れ、
その橋を渡ってデポした石原さんの車のところに到着した。

フラワーモードや渋滞で時間がかかったこともありますが、かなりのロングコースで歩き応え満点。
特にテシロノ頭〜石棚山〜箒沢の尾根道は変化に富んでいて、とても気に入りました。
ただ、県民の森分岐から箒沢は荒れた急坂の連続で、登るにも下るにもかなり辛いので、
今度は秋にでも県民の森から歩いてみようかな。
この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
箒沢公園橋 8:45…西丹沢自然教室 9:00…ゴーラ沢出合 9:50…テシロノ頭分岐 12:15-12:45…
檜洞丸 13:00-13:10…ユーシン分岐 13:35…県民の森分岐 14:25…箒沢公園橋 16:15
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