Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.4.29(月) 迷いの森の霧中オフ【高星山 兵庫県生野町ほか】

今オフの立て役者しまださん(天狗岩にて)

集合場所の神崎南ICに到着すると、すでに小雨がぱらついている状態。
とりあえず下山予定の千町峠に向かうものの、無線で話している様子では主宰のしまださんは
誰かが中止しようと言うのを待っているようだ。父たぬきさんも無線に声を出さないが、
かなり消極的な様子。そして私も2連ちゃんの疲れもあって、中止してもいいかなぁという中、
母たぬきさんだけが「小雨や、大丈夫、いけるいける」と超積極的。
ほとんど母たぬきさんの勢いに押されるようにして車は走り、
すぐ前を先行する車も見えにくいほどの濃い霧が立ちこめた千町峠に到着した。
ここでも特に中止するか強行するかについては言及せずに、2台の車をデポ。
私の車に全員乗り込んで登山口となる生野学園に向けて出発した。

生野学園に到着するとかねちゃん、白夜の貴公子さん、佐竹さんは既に到着。
久々にお会いする面々と挨拶を交わすものの、やはり天候のせいで表情はすぐれず、
どの顔も本当に決行するの?といった表情を浮かべていた。
やがて最後に是兼さん親子が到着して全員集合。車を生野学園の奥まで移動して準備を始めた。

生野学園の奥から黒っぽい石のゴロつく道を歩く。
しまださん曰く、昔は舗装路だったとのことで、言われてみれば確かにそんな気も。
地面の隆起などで壊れたとのことだが、まさに大自然の驚異といったところだ。
天気の方は相変わらずの曇天も小雨はおさまってきた。とりあえず第一の岩峰まで行ってみる
とのことだったが、このぶんだとなんとかなりそうな雰囲気になってきた。

急坂続きのそま道を進む

ヒメレンゲの鮮やかな黄色が目立つ沢を渡って、植林の中の尾根をトラバース。
ときどき強くなる風のせいで樹雨がどっと降ってきてびしょ濡れになりながらも、
なんとか先頭を行くしまださんに付いていく。
そして2本の尾根を越えたところで、折り返して1つ手前の尾根に取りつき、
ここからものすごい急登が始まった。
雨のせいでヤブは濡れているし地面はドロドロ。木につかまらなきゃ登れないほどなのに、
その木が腐っているものだから、ときどきバキッ!と折れて手がかりが喪失する。
服もズボンもザックも泥だらけになりながら必死で登りながら、
なんども第一の岩場はまだか!と、先を行くしまださんに向けて叫んだ。
このあたりは尾根の割にジメジメしており花なども少なく、ただただジメジメした薄暗いところだが、
それでもギンリョウソウやヤブレガサの芽吹きなどを写真に収めることができた。

延々に続くかと思われたドロドロの急坂もいきなり現れた岩場でようやく終わりを迎えた。
昨年もこのルートで開催されたオフの時に、所用で大加茂さんが引き返した、
通称「大加茂還岩」である。(命名、えびちゃん)
直登もできるとのことだが、濡れて滑りやすい今日の岩の状態ではとても無理。
身をかがめて背の低い木々をくぐりながら急登を登ると、岩の上にでた。
高いところ好きの佐竹さんは岩の先端まで行かれたが、当然この日は展望があるわけがなく、
真っ白なスクリーンを楽しまれたようだ。

岩の上に立つ佐竹さん(第二の岩峰にて)

そして、さらに登ったところが第二の岩峰。
ここも腐った木にしがみつきながらの急坂をドロドロになりながら登って岩の上へ。
ただ、最後方を歩いていた佐竹さんが故意かたまたまか直登コースから登られ、
直立する岩の上へ。ガスに囲まれ高度感が全くないが、晴れてたら見ている方がかなり怖かったかも。
この第2の岩峰でしばし休憩。
ガスに浮かぶ岩峰を眺めたりベニドウダンの写真を撮って過ごした。

さてこの次が本日最大の難関、天狗岩だ。
ここは巻き道がないので濡れた岩登りを強いられるとのことで、一同緊張気味。
そして天狗岩直下に到着。まずは50cmほどの岩棚を3mほどへつる。
晴れていればかなり高度感があって足がすくむところかもしれないが、
ガスのお陰で怖さはあまり感じず、ここはあっさりクリア。しかしここからが大変。
足場のない2mほどの壁を雑木を頼りによじ登らなきゃいけないのだが、
この雑木が程良く水分を含んで今にも折れそうな雰囲気。
なかなか体重をかけるのに勇気がいるが、思い切ってエイヤ!で登る。
思ったより木はしっかりしていたが、なかなか心臓に悪いところだった。
天狗岩の先にはさらにガスの向こうにうっすらと岩峰が見えており、
その形から龍を連想させるが、しまださんにはスヌーピーに見えるらしい。
でもスヌーピー岩じゃあ、あまりにも格好がつかないなぁ...

難所の天狗岩に挑む

天狗岩から3mほどを木につかまりながらほぼ垂直に下ると、ようやくなだらかな尾根道となる。
しばらく進んだところでちょうどお昼になったので、
923p先の少し広くなったところでランチタイムとした。
ここで地図を確認すると、ゴールの千町峠はもちろん当面の目的地である高星山もまだ遠い。
これが単独だったりすると、かなりの不安を感じるところだが、大勢で行くととても心強い。
(というか、しまださんに頼りっきりといったところか)

食後歩きはじめると尾根道はどんどん広くなだらかになっていく。
木々もまばらでどこでも歩けるが、目をつぶって一回転するだけで方向がわからなくなってしまう。
その上、テープどころか踏み跡もなく、この日はガスまで出ているので、
先導するしまださんも地図とコンパス片手に慎重で口数も少ない。(しまだ比)

ふと先頭で歓声が上がった。何ごとかと近寄るとミツバツツジの大木が満開の花を付けていた。
ガスのお陰で幻想的な雰囲気まで加わってなんとも素晴らしい。
しかしその後は花を見かけることはなく、目的のアセビは完全に花を落としてしまっていた。
予想していたこととはいえかなり残念。
しかし木の上の方では少し残っているのが、ガスの向こうになんとか見ることができたので、
もう少し上に上がればなんとか残っているものがあるかもと、淡い期待を抱きながら進む。

高星山山頂

そして高星山に到着。地形図には山名の表記はなく1016.4の三角点があるところだ。
ここはアセビの幼木がビッシリと生えており、アセビと展望の両方を楽しめるところだ。
だがアセビは終わっていて展望もないので、今回はそれを想像するのみ。
と、幼木をよく見るとすこし花を残しているものもあり、その少しの花にカメラのレンズを向けた。

高星山から危うく東の谷に下りてしまいそうになりながら、登り返して稜線に復帰。
ここから平石山までは本当に広くてなだらかな稜線で、まさに「迷いの森」。
ちょっと気を抜くとあっというまに支尾根に迷い込んでしまうところを、
ガスの中で見事に先導するしまださんにぞろぞろとついていく。
途中、ガスの中に浮かぶムシカリに夢中でカメラを向けたり、
もみの木の大木に感動しながら歩き、最後にちょっとした急登を経て、ようやく平石山に到着した。

平石山山頂は木々に囲まれ展望無し。といってもこの日はどこも展望はないが。
そして三角点はピークからちょっと東へ下った尾根上にあり、普通なかなかわかりにくいのだが、
貴公子さんが自身のGPSを駆使してあっさりとそこにたどり着いて見せた。
そして三角点の北側にはしまださん曰く「野球ができそうなほど」のだだっ広い広場があった。

小ピークで小休止

平石山からは尾根も細くなり若干アップダウンもきつくなるなどやや様相が変化する。
思ったより時間がかかっていたので、ややペースアップ気味に黙々と歩く。
高星山のようなアセビの幼木に覆われた小ピークを何度か越え、
左手に植林を見ながら倒木のアスレチックを過ぎると、右手に獣避けのネットが現れた。
このネット沿いに歩いていくと、ネットの向こうが林道となり千町峠が近づいたことがわかる。
すると先頭で大きな声が上がった。聞くと林道で鹿がネットに絡まっていたとのことだ。
雌で角がなかったお陰で大事にいたらなかったが、雄なら角に絡まって死んでいたところだ。
実際、このあたりの山域ではそうして死んだ鹿の骨を見かけることが多い。
先ほどの鹿は何度かネットに体当たりしたあと、千町峠の方へ駆けていった。

千町峠の手前では林道までちょっとした高さがあるので、下りられる地点を探してすこしウロウロ。
倒木の山をなんとか乗り越えて、ようやくデポした車の脇に降り立った。

スタート前までは小雨がぱらつき中止になってもなんらおかしくなかった状況だったが、
道中は樹雨に悩まされた程度で雨はほとんど降らず、運が良いのか悪いのか。
主宰のしまださんは高星山のよさの半分も紹介できなかったと残念そうだったが、
こんな状況の中、見事に迷いの森を先導しきったしまださんの手腕に一同舌を巻く思いだった。
この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
生野学園 9:15…第一の岩峰 10:45…第二の岩峰 11:00-11:15…天狗岩 11:30…
923Mピーク先(昼食ポイント) 12:05-12:40…高星山 13:00-13:10…平石山 14:20…
ヒシロガ峰(1042ピーク) 15:05…千町峠 15:35



なお、この時ご一緒したしまださん、丹波のたぬきさん、白夜の貴公子さんは
ご自身のホームページでこの時のレポートをアップされています。ぜひ併せてご覧下さい。

しまださんのホームページ「山であそぼっ」
丹波のたぬきさんのホームページ「丹波やまだより」
白夜の貴公子さんのホームページ「浮雲流水の記」

Top Page
-----------
Features
-----------
Back Numbers
-----------
Trekking Reports
DateArea
-----------
BBS
-----------
Profile
-----------
Links
-----------







このホームページはInternet Explore5.Xで最適化しています

ご意見、ご感想をお待ちしております。
dame-chan@mail.goo.ne.jp