Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.4.27(土) 時間つぶし山行で花の大歓迎を受ける【養老山 岐阜県養老町】

養老ノ瀧

翌日の鈴鹿オフに備えて、関西帰省の途中に大垣で宿を取ったのだが、
渋滞を回避するために早朝に関東を出発すると、朝には大垣に着いてしまう。
ならば趣味と時間つぶしをかねて、大垣近くの山に行くことにした。
で、道路地図で大垣付近にめぼしい山はないかと探すと、
ちょうど手頃そうな養老山があったので、ここに決定!
とりあえず2.5万図のみ用意して、登山口となるはずの養老ノ滝に向かった。

滝のすぐ上に有料駐車場(1,000円)と食堂兼おみやげ物屋さん。
周囲にはそこそこ人がいたものの、登山者は少ない。
あぁここは観光地なんだと実感しながら、
観光客に混じってまずは養老ノ滝へと続く階段を下った。
ツツジやシャガが咲きほこる道を歩くこと5分。目の前に滝が現れた。
だが養老ノ滝はその名前の有名さに反して、何の変哲もないものだった。
ただ、周囲の木々の美しい新緑が滝に華を添えていた。

いったん駐車場に戻って、あらためて養老山に向けて出発。
まずは車道を少し引き返して、クサリがかけられ一般車通行止めの林道に入る。
2.5万図に実線で書かれている道がこれのようだが、
その道は曲がりくねりながら稜線まで続いており相当の距離がありそう。

林道は新緑のトンネル

と、すぐに分岐が現れた。
真っ直ぐ進めば地図通り進んで、旧牧場というところに辿り着き、
分岐を下れば三方山経由で養老山へと行けるようだ。
ちょっと迷って、旧牧場へと続く林道をそのまま進むことにした。
長い林道を下りで通るのが嫌だったからなのだが、結果的には正解だったと思う。
それは、林道の脇にはヤマブキが道端を鮮やかな黄色で染め、
ミヤマキケマンのややくすんだ黄色がそれに対抗するかのように、咲き乱れる。
その奥にはカキドオシやオオイヌノフグリなどの青が広がる。
またシロバナノヘビイチゴが到るところでワンポイントの白を加えた。
ただでさえ長い道のりなのに、花を見つけるたびにザックを下ろしてカメラを構えていたので、
全くペースが上がらない。
主役がヤマブキからスミレに変わり、新緑の美しさに目を引かれるようになると、
やがて稜線上にしては場違いなほどだだっ広い場所に到着した。
ぱっと見、城跡かと思ったが、分岐の道標に旧牧場とあったことを思い出した。
しかし廃屋ひとつ残っておらず、昔牧場だったという感じはあまりしない。

旧牧場からは林道から一転、階段で整備された登山道となる。
急な木段はなかなか手強いが、脇にはスミレが非常に多い。
それも種類が何種類もあるようで、特に真っ白なフモトスミレは目に付く。
ここでも撮影モードであっちきょろきょろこっちきょろきょろしながら進むと、
いつの間にか最初のピークに到着してしまった。
先客は単独の男性ひとり。この日道中で初めてあった登山者である。
どうやら距離の長い旧牧場コースを歩く登山者はまれなようだ。

ここからは快適な稜線歩き。多少のアップダウンはあるもののたいしたことなく、
この日は霞でもうひとつだったものの、木々の間から濃尾平野の展望が楽しめる。
またここからはイワカガミやミツバツツジが加わり、さらに賑やかになってきた。
ときどき登山者とすれ違うようになったので、下りで旧牧場コースを使う人は
多いのかななんて思いながら歩いていると、ベンチが備え付けられた峠に到着。
道標には笹原峠とあり、どうやらここが三方山コースとの合流点のようだ。
そして養老山方面には「小倉山」という見慣れない山名がある。
地図で確認すると、養老山との間に841Pがあるので、これが小倉山なのだろう。

快適な稜線と小倉山

笹原の広々としたなだらかな尾根を進み、
最後に急な階段を登ると多くのハイカーで賑やかな小倉山に到着した。
この山頂は公園として整備されており、多くのベンチや東屋が設置されていた。
時間もちょうどお昼だったので、空いているベンチでランチタイムとした。
食後、小倉山に作られた8の字の遊歩道を一回りした後、
最後の養老ノ滝に向けて小倉山をあとにした。

いったん下って登り返すと、林道の終点とぶつかった。
どこに繋がっている林道かはわからないが、車が見当たらないところを見ると、
一般車は通行禁止の林道なのだろう。
そして、林道脇の歩道を進んでいると、笹ヤブの陰にカタクリ発見。
よく見るとあちこちでカタクリが花を咲かせており、
思わぬ幸運にしばし撮影タイム。これでこの春三度目のカタクリとの出会いだ。

カタクリの群生地を過ぎ、稜線を道なりに歩いていると、
なんの前触れもなく右手のヤブの中に道標が現れた。
それによると、養老山はヤブを突っ切るように書かれている。
おっかしいなぁと思っていると、少し先に今までの整備された遊歩道とは一転、
やぶっぽい急坂が現れた。
この段階ではまだよくわからなかったが、とりあえず登ってみるかと、
まだ花がかろうじて残っているアセビをかき分けながら進むと、
10人も立てば満員の狭い山頂に到着した。
三角点と山名表示が、ここが養老山山頂であることを示しているが、
雑木に囲まれほとんど展望がないここは、先ほどの小倉山とすごいギャップだ。
整備するなら地形図に山名も書かれていない小倉山ではなく、
この山塊の主峰であるここだろうと思わないでもなかったが、
ここが狭いからかわりに小倉山を整備したというわけなのだろう。
ま、整備されすぎた小倉山より、その辺のヤブ山の山頂のような養老山のほうが、
好ましいかもしれない。ただ、ポイ捨てのゴミが散見されるのは非常に残念だ。

狭くて静かな養老山山頂

下山はまず来た道を笹原峠まで戻り、そこから三方山コースを下る。
峠からしばらく尾根をトラバースして進み、三方山の手前で尾根上に合流する。
ここから養老ノ滝へは尾根の向こう側をトラバースするのだが、
道標に三方山まで1分と書かれていたので、立ち寄ってみることにした。

1分は1分でも急登の1分をこなすと濃尾平野の絶好の展望台に到着した。
ここで出会った夫婦ハイカーによると、空気が澄んでいる時は名古屋まで見渡せるらしい。
時期的にしょうがないとはいえ、やはり今日の霞は残念だった。
ま、その代わりに数多くの花に出会えたと思えば文句はないところだが。

三方山から引き返して、今度は分岐を養老ノ滝方面へと進む。
こちらのコースはアセビなどの常緑の木々が茂っているせいか、
登りで通った旧牧場へのコースに比べて極端に花が少ない。
せまい日なたを奪い合うようにスミレが咲いている程度だ。
そして、しばらく稜線を進んだ後、急斜面をジグザグに下りるようになる。
急斜面のせいで沢の水音がかなり大きく聞こえ、
音の割になかなか下に着かないことがかなりのストレスだ。
なんど折り返したかわからないほどスイッチバックを繰り返すと、ようやく沢が見えてきた。
ずっと聞こえていたザーザーと大きな音を立てていたのは
養老ノ滝だと思っていたが、堰堤から流れ落ちる音だったのには興ざめだった。

ただの時間つぶしに向かった山でしたが、多くの花々に大歓迎を受け、とても楽しい山歩きとなった。
ただ、登りは延々と続く林道歩きで、下りは急坂のつづら折り。
もし花が無かったら、結構つまんない山行になっていたかも。
この日出会った花たち
クリックでこの日出会った花たちの写真がご覧になれます。

【コースタイム】
滝駐車場 9:20…旧牧場 11:10…笹原峠 11:55…小倉山 12:15-12:25…
養老山 12:45-12:50…笹原峠 13:10…三方山 13:15-13:20…滝駐車場 14:05
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