Trekking Reports 〜山歩きの記録

2002.4.6(土) 今年のカタクリは奥多摩で【御前山 奥多摩】

御前山のカタクリ

コースは月夜見第2駐車場から御前山のピストンと超手抜きルート。
このあと高尾山にも行きたいと思っていたので、早めに出発したのだが、
奥多摩周遊道路に入ってしばらく進むと、都民の森前のゲートが閉鎖中。
ここにきて通行止めかと、車を降りて案内板を確認すると、8時までは封鎖されるとのこと。
仕方がないので、都民の森の駐車場に乗り入れて30分待機となった。

ゲート待ちの車がかなりの列を作り始めた頃、
ゲートの向こうからトラックがやってきてゲートを開放、
まるでパチンコ屋の開店待ちでもしていたかのように、待っていた車が一斉にスタートした。

月夜見第2駐車場に到着したとき先客は10台未満で、
どこに停めようか迷うほどがらんとしていたが、
登山靴を履いたりして支度をしている最中にも車はどんどん入ってきた。
帰る時には満車を超えて路肩にまではみ出していたので、
やはりこの時期は駐車場を確保するには早めの到着が欠かせないようだ。

ルートはまず下りから始まる

駐車場からはいきなり下り。それも半端な下りじゃなく、
地図で確認すると100m近く下っているようだ。
広い尾根道の周囲はヒノキの植林。
良く歩かれているためか足下に下草はなく、スミレさえほとんど見られない。
ここから小河内峠まではいくつかの小ピークがあるが、そのすべてに巻き道が用意されている。
で、分岐の度に巻くべきか巻かざるべきかなんて悩みながら、
当初はマメにピークを踏んでいたが、下りでザレの急坂に苦労させられてから、
素直に巻き道を選ぶようにした。

小河内峠は十字路なのだが、奥多摩湖へ下るルートは落石が多いとのことで通行止め。
トラロープと通行止めの板が入り口を塞いでいた。
小河内峠から急坂を登り返し、次の上り坂で道の左脇に木とロープの柵が現れた。
もしかしてと思って、柵の向こうの斜面に目を凝らすと、
あるある。紫色のかわいらしいカタクリの花だ。
密度はそれほどでもないものの、いたるところでカタクリが花を咲かせている。
ただ、まだ朝早いせいか花びらの開き具合はイマイチ。
ま、下山時はもっと花が開いているだろうと思い、
あまり長い時間立ち止まらずに先へと進んだ。

小河内峠と奥多摩湖

柵のある坂を登りきると柵もそこで途切れ、カタクリは全く無くなってしまった。
え〜っ、これだけぇ?と、ちょっとガッカリしながらも、
とりあえず山頂に立たなくちゃと、気を取り直して先へ進む。
そしてため息が出るようなザレの急坂を登ると、正面の富士山を中心に大パノラマが広がった。
御前山は展望が利かないと聞いていたので、
この展望台はまさにひょうたんからコマ。
ここぞとばかり露岩の上に立ってパノラマ写真を撮影した。

展望台からはいきなり急坂を下る。と、その先に植生保護柵のついた坂道。
ということは、カタクリ復活!
そして、ここからは山頂までずーっとカタクリのお花畑の中の遊歩道。
昨年、カタクリを求めて行った栃木の三毳山と比べて密度は低いものの、
こんなに高いところまでカタクリが咲いているのはなんだか嬉しい。

カタクリ

カタクリの急坂を登り切ると御前山手前のピークである惣岳山。
ベンチがいくつか設置されており、とても広い道が奥多摩湖方面へと下る。
そして、ここからもカタクリのお花畑の間を通る道を下って登ると
真正面に富士山が大きく見える御前山直前の展望台がある。
御前山山頂は展望がないので、大勢のハイカーがここで食事したり談笑していた。

そして御前山山頂。広い山頂に先客は5、6人のみ。
カタクリの季節にしては少ないと思っていたが、
休憩しておむすびを食べたり、奥多摩の山々を同定しているうちに、どんどん人が増えてきた。
最後に三等三角点を確認して、来た道を下り始めた。

広い御前山山頂

下山もカタクリを楽しみながらゆっくりと下る。
登りの時より日が高くなったおかげで開いている花も増え、
地面に這いつくばってカメラを構えた。

完全なピストンなので全く同じ道を通るのもおもしろくないと、
登りでピークを踏んだところは巻き道へ向かい、
巻いたところはピークを踏むようにして歩いていく。
すると、ずっと新芽しか無かったミツバツツジの中で、唯一花を付けている木を見つけた。
また、小河内峠の先の小ピークに設置された巣箱に水窪山との記述を発見した。

そして、月夜見第2駐車場への最後の急登。
ここまでの疲労があるので結構堪え、ヒーヒー言いながら登って駐車場に到着した。

カタクリはお花畑って言うほど密生して咲いているわけじゃないですが、
三毳山のように山麓にある群生地とは違い、
しんどい思いをして登ったところにあるカタクリは綺麗さも数段上に感じられ、
それが山頂までつき合ってくれたので、なかなか楽しめました。
ただ、カタクリ以外はスミレ3株とアセビ数本とキボシとミツバツツジの花2つ。
もう少し春の山を楽しめるかと思っていたので、そう言う意味では残念でした。

あっそうそう、あわよくばと考えていた高尾山ですが、
その後、のんびり食事したり渋滞につかまっているうちに時間切れ、
一丁平の桜は石原さんのレポートを楽しみにすることにしました。


【コースタイム】
月夜見第2駐車場 8:20…小河内峠 8:55…惣岳山 9:55…
御前山 10:10-10:30…小河内峠 11:15…月夜見第2駐車場 11:50
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