Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.09.01(土) 奥秩父大迷走【金峰山 奥秩父】

大日岩から金峰山を望む
目覚ましを3時にセットしたはずなのに、目が覚めたのは5時20分。
うわぁ!!つむぎさんしちゃったぁ。(x_x)☆\バキッ!!と、慌ててもあとの祭り。
中止も考えたが今すぐ出ると10時までには着けるだろうし、
遅くなっても目的地を瑞牆山に代えりゃいいやということで出発。
幸いにもほとんど渋滞に遭わず、瑞牆山荘前の駐車場に9時前に到着した。
予定よりかなり遅くなったので駐車場に空きがあるか心配だったが、
100台収容可能な駐車場はガラガラ。
こりゃラッキーと車を停めてさっそく支度にかかる。
このときちょっとした忘れ物に気づいた。それはシルバーコンパス。
でも、関東にきてからほとんど使うことがなかったので、
まぁいいやとまずは富士見平小屋へ向けて出発した。

瑞牆山荘から富士見平小屋までは瑞牆山へ向かう時も通るルートなので、かなり人が多い。
道はかなり掘れており、さらにそれをさけて歩くために、何本も道がついてしまっていた。
ま、2つの百名山の共通ルートなんだからしょうがないかと思いながら歩いていると、
道はどんどん急斜面になっていく。
富士見平までは遊歩道でのウォーミングアップぐらいにしか考えてなかったので、
正直これは計算違いだ。急遽歩幅を狭めてロングコースモードに切り替えた。

40分ほどで富士見平小屋に到着。
ここまでけっこういたハイカーはみんな瑞牆山へと行ってしまったようで、
ここから大日小屋までは誰とも会うことはなかった。
やっぱり金峰山へ登る人は大弛峠からのルートをとるのだろうか。
大日小屋までのルートはガーッと登って下る下る...
今日は1200m登らなあかんのやから勘弁してくれと思いながらもさらにひとくだりすると、
ようやく大日小屋に到着。目の前には大きな岩峰が聳え、これが小屋名の由来の大日岩だろう。
小屋は登山道よりかなり下に位置し、登山道の周囲はテントサイトとなっている。

と、ここでトラブル。
これから大日岩へと向かうのだが、そのルートが分からないのだ。
富士見平を示す道標はあるものの大日岩または金峰山を示す道標はない。
また、テントサイトのせいで踏み跡が錯綜し、
試しに森の中へと入っていく踏み跡に着いていってみたが、すぐに行き止まり。
エアリアマップを見てもあいまいで参考にならないし、
どうしたものかとテントサイトをうろうろしていると、
森の中に入っていく踏み跡のひとつに赤テープを発見。
お〜っ、あったあった。と、あまり深く考えずにそのテープを頼りに森の中に入った。

迷ってたどり着いた伐採小屋跡?
このルートは確かに踏み跡が続いているものの、かなりヤブに覆われており
朝露であっという間に全身ずぶ濡れになった。
こんなメジャーな山でかつエアリアマップの赤実線ルートがこれほどのヤブなんて、
本当かなぁという気もしないではなかったが、
赤テープは等間隔で付いているので、テープがなくなったら戻ろうと決心して、
とりあえず、先へと進んでみることにした。
ときどき赤テープを見逃して、ヤブこぎを強いられることもあったが、
基本的に絶妙の間隔でテープは付いているので、なかなか引き返す踏ん切りがつかない。
とはいっても、高低差がほとんど無い平らな地形の上、コンパスを持ってないので、
どっちの方向に誘導されているのかは、さっぱり分からなくなっていた。
ともかく赤テープ頼りに朝露と枯れ葉と蜘蛛の巣まみれになりながら先に進むと、
木が切り倒されて拓けたところに出た。加工された板が散乱しているのは小屋跡だろうか。
このあたりから多少踏み跡がハッキリし、また正面に稜線が見えてきたので、
これでなんとか正規のルートに抜け出せると思って、
踏み跡とテープに従って稜線に上がると、久々に道標が現れた。

あ〜よかったぁ。やっと脱出したぁ。と、ひとまず休憩して周囲を見渡すと、
思いがけない方向に、金峰山のような特徴的な岩を備えたピークが見えている。
さらに周囲を見ると赤い字で「八丁平」と書かれている小さな板が見つかった。
ふ〜ん、ここは八丁平って言うんだぁ。え、八丁平?え?え?
慌ててエアリアマップを取り出して調べると、あっさり八丁平が見つかった。
なんと、大日岩と小川山の間じゃないか。
さらに八丁平からは西の方へ赤点線が続きその途中に伐採小屋跡の文字が。
ということで、現在地判明!
ここから大日岩まで1時間。それも赤点線のルートだ。
う〜ん。大日小屋〜大日岩の正規ルートだと、たった30分なのに...
とは言っても引き返すにはあの藪道を通らなきゃいけないし、
大日山荘まで30分かけて戻ると、まっすぐ大日岩へ向かうのと変わらない。
赤点線でもまったくルートが書かれていないさっきの道よりはましだろうと、
縦八丁という名前らしい尾根道をまっすぐに大日岩へと向かうことにした。

八丁平と書いてあるので八丁平なのだろう
このルートはとても綺麗な雑木林で、なかなか素晴らしい尾根道だ。
さすがにヤブではないが、ほとんど人が入っていない証拠に路面がフカフカ。
そして、ときどき倒木が道を塞ぐので、ここでも枯れ葉と朝露に濡れる羽目になった。
途中、廻目平へと下るルートとの分岐を過ぎ、(あやうく下りそうになった)
しばらく進むと、だんだん岩場が増えてきた。
岩場に着くたびに、ここが大日岩か!と期待するも、裏切られ続け、
途中などは岩を乗り越えるのに必死で完全に道を見失い、
藪の中を稜線上に強行突破してなんとかルートに復帰したりもした。

そして、ついに正面にものすごく大きな岩場が現れた。
ルートは岩の上へと続くが、クサリやロープなどはなく、岩の下は目のくらむような断崖。
自分のことをそれほど高所恐怖症だとは思っていなかったが、
これにはさすがにビビリ、四つんばいになって恐る恐る岩の上を進んだ。
で、広く平らになったところで休憩。
背後の景色を見ようと振り返ると、すばらしい大パノラマが広がっていた。
まず目に付くのが富士山。といっても雲に隠れ見えるのは裾野だけだが、
それでも意外なほどの近さに驚いた。
それに、お隣の瑞牆山。
岩ばかりの山頂で、ほんとうにあそこに登ることができるのかと思うほどの険しさを見せている。
そして反対側に目を転じると、五丈岩が特徴の金峰山が...って、
え〜っ、そんなに遠いのぉ。それも稜線にはいっぱいピークがあるし...

ものすごく大きな大日岩を見上げる
そしてふと時計を見ると、もう12時半。本当なら山頂に立っていた時間だが、
参考タイムではまだ2時間近く残っている。
こりゃやばいと、休憩もそこそこに先を急ぐことにした。
大日岩から千代の吹き上げまでは樹林の尾根道。
急登が続くので今の疲れた状態ではかなり辛いが、時間が気になるので、
疲れた体にむち打って先を急ぐ。
そして岩稜に着くとそこが千代の吹き上げ。ちょうど風の通り道になっているらしく、
今日は風が弱かったが、風の強い日は山梨県側の断崖がかなり怖く感じるかも。

千代の吹き上げからはずっと岩場を歩く。大きな岩がごろごろした地形で、
長野、山梨側両方ともかなりの傾斜で切れ落ちているので、高度感があり、かなり緊張する。
こりゃ赤点線だろうとエアリアマップに毒づきながら、ところどころは飛び石を飛び越えたり、
傾いた岩にしがみついて登ったり、岩の割れ目に手をかけて力ずくで体を持ち上げたりしながら、
なんとか山頂に向けて進んでいく。
途中、下山中のハイカーに「小屋泊まりですか?」と聞かれたので、
「いえ、日帰りです」と答えたら、むちゃくちゃ心配そうな眼差しで見られた。
こんな時間で帰れるわけないやんと言われた気がしたので、
絶対に帰ってやる!と思いも新たに気合いをいれて山頂に向かう。

千代の吹上げ付近から歩いてきた稜線と瑞牆山を振り返る
そしてようやく五丈岩が目の前に見えるところまで到着した。
よっしゃもう少しだ!と、五丈岩を回り込むと、なぜか金峰山の山名表示が。
あれ?ここが山頂?でも、この先のほうがもう少し高そうだけど。
と、地図を取り出すとやっぱり山頂はこの先のようだ。
時間が気になったが、ここまで来たら山頂に立たないわけにいかないだろうと、
五丈岩前の広場にザックをデポし空身で金峰山山頂へ向かった。
あいかわらず大きな岩が折り重なった稜線を登るとすぐに山頂に到着。
ここにも山名表示があり、三等三角点と金峰山小屋への分岐。
ただかなり狭く、ゆっくりできる場所はまったくないので、
とりあえず記念写真を撮って、五丈岩へと戻った。
五丈岩前を山頂としたのも、この狭さが理由なのだろう。

ようやくたどりついた五丈岩と金峰山山頂
さて、この段階で2時35分。コースタイム通りで5時半に瑞牆山荘に到着する計算だ。
となると、もう時間を無駄にするわけにはいかない。
とりあえず、今まで何も食べていなかったので、コンビニおむすびを1つ食べて出発。
と、いきなり道を間違え御室小屋へと向かってしまい5分の浪費。
さらに岩稜で道を間違えて進退窮まり時間を浪費...
とりあえず、ここでこけたりしたらさらに時間が無駄になるので慎重に..
と、思っていたら大転倒。岩稜でなかったので大きな問題にはならなかったが、
ちょっと足首をひねったので、大事をとって5分強制休憩。

大日岩から、こんどは正規のルートを下りると20分ほどで大日山荘に到着。
正規ルートの入口を見たが、やはりテープや道標はない。
う〜ん。始めての人はちゃんと金峰山へ行くことができるのだろうか。

そして、あとは来た道を瑞牆山荘へと下る。
結局、駐車場に到着したのは5時40分。
太陽が稜線に隠れる直前で夕日がとても綺麗だった。


【コースタイム】
瑞牆山荘 9:05…富士見平小屋 9:45…大日小屋 10:35…伐採小屋跡 11:10…
八丁平 11:20…大日岩 12:20-12:30…千代の吹上げ 13:40…金峰山 14:15-14:40…
大日岩 16:10…大日小屋 16:25…富士見小屋 17:05-17:10…瑞牆山荘 17:40
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