Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.05.02(水) 雨の降る中、お花畑を歩く【赤坂山 滋賀県マキノ町ほか】

赤坂山山頂、暴風雨の中での記念写真(写真提供:もぐもぐさん)
集合場所のマキノ高原バス停に向かって車を走らせていると、もぐもぐさんはすでに到着したとの
書き込みが掲示板にあり、あわてて琵琶湖の東岸を走らせる。
ずっと曇っていた空はマキノ町に入った途端に本降りとなり、中止かなぁと思いながら集合地に到着すると、
もぐもぐさんの車が広々とした駐車場(?)にポツンと佇んでいた。

車を横付けし、天気を恨めしげに見ながらどうしたものかと相談した結果、黒河越からのピストンという
お手軽コースでお茶を濁そうかということになり、2台で黒河越へ向けて車を走らせる。

しばらくは舗装路が続くも、やがて地道の林道となり、道脇の斜面はあまり整備されておらず、
この雨の中土砂崩れが起こっても、何ら不思議がないように思える。
もぐもぐさんもどうやら同じ印象を持たれたようで、黒河越に着いたものの、
やはり下から登った方が無難かなぁということで意見が一致し、再度マキノ高原バス停へ向かった。

結局、車はバス停から少し入ったところにあるマキノ高原キャンプ場手前の駐車場に停め、
(マキノ高原キャンプ場は登山者の駐車禁止との表示あり)
雨具を身につけマキノスキー場のなだらかな草原を歩き始めた。

トイレのあるところから山道となるが、丸太の階段が整備された遊歩道で、
普段はとても人が多い山とのことだが、さすがにこの日はほとんど人に会わない。
やがて、東屋のある広場に到着。今回のコースでは屋根のあるところはここだけとのことなので、
ちょっと早いランチタイム休憩とした。

雨足は依然弱まることなく、赤坂山方面は霧に覆われまったく見ることができない。
ただ、ここまでくると雨の中を歩くことに慣れてしまい、濡れることが気にならなくなっていた。
タムシバが東屋の奥に咲いていたので、タムシバ談義に興じながら昼食を終え、
心持ち雨の弱まった中を歩き始めた。

東屋まではそれほど花を見ることができなかったが、ここからは途端に花が多くなる。
私は花の名前はまったく分からないので、もぐもぐさんの講釈に耳を傾けながらなだらかな道を登る。
ちなみに見かけた花は、イワカガミ、イワウチワ、イカリソウ、カタクリ、ショウジョウバカマと
様々な種類のスミレ。特にイカリソウやイワウチワは群生しており、なかなか見事だった。

イカリソウの群生
花を見つける度にかがみ込んで撮影してたので、ペースは上がらないが今日の目的はまさしくこれ。
すっかり花々を堪能した頃に、周囲は笹原と変わり、道脇の窪地に残る雪に驚いたりしながら
歩いていると、粟柄越に到着した。笹の中の回廊は前日の霊仙山を思わせるが、この日は雨と霧で
展望はまったくなし。晴れていると気持ちの良いところだろうと思われ、ちょっと残念。
峠から赤坂山方面に少し進むと、石仏がありお賽銭が山と積まれていた。

赤坂山は粟柄越からは笹の回廊を進みちょっとした登りを経るとすぐに到着。
当然誰もいないだろうと思っていたら、大勢の人の気配に驚く。
ヘルメットを被った団体に何者かと尋ねたら、なんと警察の方とのこと。
安全登山の啓蒙活動と訓練を兼ねたものということだが、こんな雨の中をほんとうにご苦労様。
山頂は雨と強風で台風状態だったのだが、意外な方々と会えて話にも花が咲いた。
広報に使いたいということで、ちらしを見ているところを写真に撮られたり、
(もし採用されたら、その広報を見た人は物好きな奴らだなぁと思うでしょうねぇ。(^^ゞ)
かわりに登頂記念写真のシャッターをお願いしたりしながら時間を過ごし、
さてどうしようかと話していると、案内役の観光協会の方に明王ノ禿まで行くことを勧められたので、
時間もあることなので、そうすることに。珍しい団体さんと別れて、反対側へと下りていった。

しばらく歩いていると、先ほどの観光協会の方が追いついてこられた。
明王ノ禿まで案内してくれるようなので、これはラッキーとついていったが、
もぐもぐさんと観光協会の方が前方で話されていたが、暴風雨のせいで後ろの私まで聞こえてこない。
どんな話をされてたのですか?>もぐもぐさん

明王ノ禿までの道程にはイワウチワとカタクリの群生が見事。
さすがにこの天気ではカタクリは下を向いたままだが、緩斜面には一面イワウチワが咲いていた。
よほど写真を撮りたかったが、暴風雨の中でデジカメを取り出す勇気がなかったので、断念。
目に焼き付けておこうと、もぐもぐさん。

そうするうちに明王ノ禿に到着。花崗岩の風化した崖とのことだが、この日の天候では何がなんだか。
そして観光協会の方が指し示す岩の割れ目に行くと、強烈な吹き上げで天然の扇風機
(と言うには強すぎるか)二人ではしゃいでいると、観光協会の方はニコニコ。
どうやらこの反応が見たくてご一緒されたのだろうか。

さて、ここからは往路をたどって駐車地へと向かう。道がいいので下りのペースは速い速い。
駆け下りるように下ると、東屋のところで警察の皆さんに追いついてしまった。
そこでも山談義に花が咲き、もぐもぐさんはとっておきの例の話題を披露したりして、
さらに大盛り上がり。この方々のおかげでこの山行はさらに楽しいものになった。

そして、我々が先に出発し、駐車地へと戻っていった。


雨ということで展望は皆無でしたが、目的の花を楽しむことはできたし、意外な出会いがあったしで、
なかなか楽しい山行となりました。たまには雨中ハイクもいいものですね。


【コースタイム】
マキノ高原駐車場 9:25…東屋 10:45…粟柄越 11:55…赤坂山山頂 12:05-12:15…
明王ノ禿 12:35…赤坂山山頂 12:55-13:00…マキノ高原駐車場 14:10
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