Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.04.07(土) お花見お手軽山歩き【大平山 栃木県大平町】

謙信平の桜(147K)
大平山は先週向かった三毳山のお隣の山で、北関東一の規模を誇る桜の名所である。
先週の段階では、まだ早いという情報を得ていたので、今週がピークだろうと思い、
先週と同じ道を北上。まったくの2度手間だが、花狙いのとなると仕方のないところ。

大中寺の駐車場に着いたときは、先客は1台のみ。
駐車場の確保が心配だったので、早く出てきた甲斐があるというものである。

この大中寺は大平山と晃石山のほぼ中間点なので、どちらでも行けるのだが、
混雑する前に大平山に向かっておくことにする。
大中寺から大平山へは大平山と晃石山の中間点である、ぐみの木峠へのルートが
あるのだが、それだと謙信平の桜を楽しむことができない。
しかたなく、車で来た道を戻って、客人神社から登ろうと歩き出すと、
案内地図が目に入ったので確認すると、大中寺から謙信平へ向かうルートがあるらしい。
これ幸いと、案内地図に従って山の裾を通る、軽自動車でも通行が難しそうな
細い舗装路(バイク用?)を歩く。
桜はまったくないが、道端のスミレやタンポポ、水仙が目を楽しませてくれる。
道はなだらかだがその分距離は長いようで、30分かかって謙信平に到着した。

この謙信平からは今までとは別天地。
これでもかというくらい、満開(ちょっと手前(^^ゞ)の桜が咲き誇り、
北関東一の名に恥じない、すばらしい景観。
ただ、脇を車がビュンビュン通り過ぎていくのが、ちょっと興ざめだが。

車利用の観光客に混じって謙信平を徘徊し、ひととおり満開の桜を楽しんだ後、
太平神社の右手から、大平山山頂へ向かう道へと入った。

道は今までのよく整備された遊歩道からは一転、岩がごろつき、
木の根に足を取られる、ごく一般的な登山道へと変わる。
周囲も暗い杉林で、いつもなら敬遠したいところだが、
人の多いところを歩いていた身には、逆に新鮮で静かな山歩きが満喫できる。

やがて、しめ縄のある山頂へ向かう道と晃石山への巻き道との分岐に到着し、
ここから、岩の多い急登をへて大平山山頂に到着した。

山頂には、富士浅間神社の社と木のベンチ4つがあり、先客はなし。
周囲を雑木に囲まれ、展望はないので、富士浅間神社の由来等が書かれた
解説板を読んで時間を過ごした後、晃石山に向けて縦走を開始した。

登りの時と同様の、岩が多い急坂を下りると、巻き道と合流し、
ここから快適な雑木の尾根道となる。
けっこう急なアップダウンが多いが、冬枯れの雑木林は桜の並木道とは
また違った良さがあり、なかなか楽しんで歩くことができる。

稜線から雑木越しに覗く晃石山
途中、ぐみの木峠で毎日登っているという男性に出会い、晃石山→てるいしやま
大平山→おおひらやま、清水寺→せいすいじ、大中寺→だいちゅうじ
などと、読み方を教えていただいた。
(それまで、たいへいざん、きよみずでらだと思っていた。(^^ゞ)

やがて、晃石山の近くで分岐が現れた。
一方はよく踏まれていて、山を巻くように進んでおり、
もう一方はヤブっぽく、尾根をそのまま登っていく。

まずはよく踏まれている道を歩くが、尾根との差がどんどん広がり、
コースは下っているようだったので、分岐まで戻り尾根通しのルートを選択した。
このコースは最初はヤブっぽいものの、よく踏まれており、
コースとしては間違っていなかったようで、ここも岩の多い急坂を登ると、
晃石山山頂に到着した。

山頂には、晃石神社の祠と鳥居。それに一等三角点があった。
誰もいない山頂で、三角点の脇に腰掛けて、くつろいでいると
私が登ってきたところから、先ほどの男性、晃石神社の方からは夫婦と思われる
中年の男女が登ってこられたので、謙信平の桜やここまでのルートについて歓談した。
そして、桜峠にもまだ咲いていないだろうということだったが、
立派な桜の木があるということを教えて貰ったので、桜峠経由で清水寺に下りることにした。

山頂から直接桜峠へ向かうルートもあるが、とりあえず晃石山神社を見ておこうと思い、
神社の方へ下る。
ここも急坂だが、それほど時間はかからずに晃石山神社に到着した。
ここでも毎週来ているという中年女性(ハイカーと言うより参拝者か)と出会い、
この方からもここから清水寺に直接下りるより、桜峠を経由した方がいいと
勧められた。

さて、桜峠は晃石山から何度かのアップダウンを経なければならないのだが、
最後のピークからの下りが、ちょっと変わっており、
急な坂道の中央に木の手すりが長々と設置されている。
木のクサリ場といったところだろうか。ただ、手袋なしで手すりを持つと、
ツルツルした木はかなり滑りやすく、あまり役に立たなかった。
もちろん、滑り止め付きの手袋なら、効果は絶大だろうが。

この坂を下りきると、桜峠。山頂で聞いた桜の大木はやはりまだ蕾状態。
謙信平の桜が終わる頃、ここが満開になるということで、あと1週間はかかりそう。
またここには、東屋やベンチも多く、10人近いハイカーが休息していた。

ここから木の階段を下りていくと、舗装林道に合流。
神溜めと呼ばれる沼の脇を歩いていくと、やがて満開の桜が咲き誇る清水寺に到着した。

清水寺からは舗装林道を大中寺へ歩くのだが、道端には多くの草花がかわいい花をつけ、
桜とはまた違った美しさを見せてくれたので、意外と苦にならなかった。

やがて、大中寺の駐車場に到着。
来たときは2台しか停まっていなかった駐車場が車で溢れ、
駐車場までの道脇にも多くの路上駐車が見られるようになっていた。

この分だと、謙信平もすごい人出になっていたはずで、
(大中寺の駐車場が車で溢れるというのは、あまり無いことらしい)
朝早く出てきたことは、大正解だったようだ。

そして、帰りに先週と同様、佐野ラーメン(今日はもう一つだった)を食べて
帰路に着いた。

数多くの桜は見事だったが、車で行けるところとなると有り難みはもう一つ。
謙信平の桜が終わった頃に、桜峠の桜ねらいで登るのも良いかもしれない。


【コースタイム】
大中寺駐車場 7:20…謙信平 7:50…大平山神社 8:15…大平山 8:25-8:30…
晃石山 9:05-9:20…桜峠 9:55…清水寺 10:15…大中寺駐車場 11:00
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