Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.03.24(土) 東京都最高峰は甘くなかった【雲取山 奥多摩】

三条ダルミから雲取山山頂へ向かう踏み跡(撤退地点)
国道411号線から後山林道に入るところで、工事中の看板が設置されている。
ただし、期間が4月26日からとなっていたので、今日(24日)は大丈夫と判断し、
通過。非舗装で多少荒れているが、通行に支障があるほどではない。
ただ、周囲に散乱する多くの石が、このあたりの落石の多さを示している。

終点まで、まだ3分の1程しか来ていないところで、ハイカーのものと思われる
車が多く駐車している。
不可思議に思いながら進むと、ゲートがあるところに到着した。
ゲートは開いているが、工事現場でよく見る黄色と黒の立て看板?が
道を塞いでいる。別に固定されているわけじゃないので、
のけて進むことも可能だが、それも気が引けたので、
悩んだ末、先客の隣に駐車して、ここから歩くことにした。

準備をして歩き始めると、私と同じようにゲートで引き返してくる車と出会った。
「雲取山はこの先ですよね」と聞かれたので、そうですと答えると、
どうやらその人も私と同じ選択をしたようだ。

この後山林道はエアリアの参考タイムでは3時間となっており、
たしかに、いくら歩いても終点に到着する気配がまったくない。
すると、土砂を道脇に降ろしているダンプカーを見かけた。
どうやら今日も工事をしているらしい。
そして、さらに歩いていると、大型の四駆車が私を追い抜いていったかと思うと、
途中で止まった。と、その前を大きな工事車両が道を塞いでいる。
工事作業者と運転者が何事か話した後、四駆車から一人下車し、
車はいったん下へ降りていった。

と、降りた人を見ると、駐車地で会った人。聞くと、途中で乗せて貰ったらしい。
工事作業者に一声かけて、脇を通過し、さらに林道を歩いていく。
今度は出会った男性と話をしながらの歩きとなったので、かなり気が紛れる。
この方は福島県から来られたそうで、奥多摩は初めて。
朝3時にご自宅を出られたそうだ。

やがて、林道終点に到着。周囲をコンクリートで囲まれ、駐車場のようだ。
ただし、「車の転回地につき、駐車禁止」の大きな看板が設置されている。
ここからは、三条の湯への遊歩道を歩く。
三条大滝や雑木林を眺めながら歩き、三条の湯に到着した。
ただの温泉宿かと思ったら、三条小屋という看板もあり、
登山客の山小屋も兼ねているようだ。

しばらく休憩し、小屋の脇を抜けて道標が示す雲取山方面へ歩き始めた。
いったん下って、小さな木橋をわたると、脇にクサリもある急登。
路面の凍結に気を使いながら進むと、日が当たるようになると同時に
路面の雪も解消。ただ、このあたりから最初の林道歩きが祟ったのか、
非常に疲れを感じ、福島から来られた男性から遅れはじめた。
とりあえず、先に行ってもらうように話し、ゆっくりと進むことにした。

展望地から奥秩父主脈を見上げる
青岩鍾乳洞分岐を過ぎ、周囲の木々が切られ見晴らしの良いヤセ尾根を過ぎると、
路面の凍結カ所はどんどん増えてきた。
そして、岩尾根の先端を越えたところで、ルートは急斜面を横切っていくが、
そこはかなり深い積雪で、踏み跡がなければどこが道なのかわからないような状態。
ここで、足を滑らせたり、雪面を踏み抜いて崖に落ちたら、ここに戻るのは至難の業だろう。
実際、雪面を踏み抜いて落ちかけた斜面からよじ登った跡もあり、
恐る恐る足元を確認しながら、慎重に進んでいく。
そして、ここからはこのような所は何度も続き、さらに壁面から突きだした岩がルートを狭め、
より難易度の高い危険な所もあったが、ようやくクリアしてさらに登っていく。
このあたりになると、かなり疲労しており、休みやすみでないと先に進めない始末。
そして三条の湯から2時間半ほど歩いただろうか、下山中の単独行の男性とすれ違った。
話を聞くと、この先の三条ダルミ(奥秩父主脈縦走路との出合)から山頂までは
腰までの積雪で、普段30分の道に1時間かかったとのこと。
今の時間から考えると、まず無理だなぁと思いながらもどうするか悩みながら更に進むと、
途中まで一緒した福島の男性が下りてこられた。
やはり山頂までの道の雪が深く、三条ダルミで折り返してきたそうだ。
これで、山頂まで行くことは完全に断念。それでも意地でも三条ダルミまでは
行ってやろうと思い、疲れた身体にむち打って歩を進めた。

やがて、三条ダルミに到着。南側斜面の一部には雪がないものの、
やはりかなりの積雪で、このあと登ってこられた男性(福島の男性を林道の途中で
乗せた大型四駆の所有者)に聞くと、ここにはテーブルやベンチがあったらしいが、
完全に雪に埋もれ、その跡形もない。
雲取山へはいくつかの踏み跡もあり、行けないことはなさそうだが、
やはり雪は深そう。また逆の大洞山方面はほとんど踏み跡無く、
相当の装備と覚悟無しではとても歩けそうにない。

とりあえず、休憩しようと雪の無いところに腰を下ろし、
リュックを背負ったままで横になると、疲労と寝不足のせいか、5分ほど寝入ってしまった。
目覚めたとき外だったので、ちょっとビックリ。(ここはどこ?状態。(^^ゞ)
あのまま暗くなるまで寝ていたらと思うと、かなり怖かった。

とりあえず遅い食事を取ることにして、コンビニおむすびをパクつきながら周囲を眺めた。
南と北は開けており、普段はすばらしい展望なのだろうが、今日は霞んでいてイマイチ。
それでも、奥多摩の山々のシルエットを楽しんでいると、前述した男性が到着した。
この男性も山頂を目指すかどうか迷っていたようだが、
私が下山すると言ったら、彼もさんざん悩んだ末、諦めたようだった。
(ライトの有無を確認されていたので、相当気合いが入っていたようですが、
実際の雪の状態を見ると、モチベーションが霧散しちゃったのでしょう。)
そして、ラーメンを食べたら下山するという男性を残し、下山を開始した。

下山は往路を下るが、来たときより雪が緩んでおり、雪の斜面では更に難渋。
それでも、なんとか三条の湯まで到着した。
炊事場のような水場で水を補給し、再び長い林道を歩きに入る。
もう完全に疲労困憊状態で、登りの時よりもペースは上がらない。
気分的には這うような状態で朦朧と歩き続け、あと少しというところで、
後ろから四駆車がやってきた。山頂で別れた男性だ。
乗っていくか?というありがたいお誘いをいただいたが、
ここまできたら歩ききってやると思い、申し出を断った。
そして、さらに歩くこと10分。
断るんじゃなかったかなぁと後悔しはじめたところで、ようやく自分の車が見えた。
すでに周囲は薄暗くなっており、夜のとばりが下りる寸前であった。


スタートしてから10時間近く歩いたにも関わらず、山頂に立つことが
できないという、非常に悔しい山行となってしまいました。
今度はお花の季節(ってもうすぐですが)にもう一度チャレンジするつもりです。


【コースタイム】
駐車地 8:20…塩沢橋 9:00…林道終点 9:50…三条の湯 10:10-10:20…
青岩鍾乳洞分岐 10:40…展望地 11:20…三条ダルミ 13:10-13:35…
三条の湯 15:50…林道終点 16:15…塩沢橋 17:20…駐車地 17:55
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