Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.03.10(土) 最高の富士山独り占め【石割山 山梨県山中湖村ほか】

石割山山頂から望む山中湖と富士山(108K)
天気予報によると今週末は天気が良さそうだったので、
これは富士見の山に行かなきゃと思い、目的地を三ツ峠山か石割山に絞っていた。
ただ、私は三ツ峠とはどうも相性が良くないようなので、(過去のTrekking Report参照)
まず石割山に向かい、時間と体力に余裕があれば三ツ峠山にも向かうことにした。

第一の目的は富士山の展望なので、朝早くないと意味がない。幕張を4時30分に出発。
中央道を経て登山口のある山中湖村に7時ちょっと前に到着した。
身支度を整え赤い鳥居をくぐると、いきなりものすごい階段。
急な階段がまっすぐに続いているものだから、遙か彼方まで続いていそう。
このまま登ると山頂に着いちゃうんじゃないかなんて思いながら、黙々と階段を上がる。
そして、終点が見えたと思ったら、右に曲がってさらに続く。
やがて、それを登り切るとようやく階段の終点。とうぜん山頂ではないが、
広場になっていて、東屋と石割神社のいわれが書かれた案内板が設置されている。
そして、階段を振り返ると、ものすごい近さで富士山が顔を出していた。

さて、ここからは富士山を左手に見ながらのなだらかな尾根歩き。
階段の疲れもすぐに解消し、足取りも軽やかに登っていくと、いきなり堰堤が現れた。
左右どちらからでも越せそうだが、左を選択すると、路面が凍結しておりちょっと難渋。
右側を選択すると、階段もあって歩きやすかったようだ。

堰堤のすぐ先には石割神社があり、ご神体でこの山名のいわれとなった大きな岩
(石割といいます)がそそり立っている。
2つに割れた岩の間を通れるように、手すりや階段などが設置されているが、
完全に凍り付いており、くぐるのはあっさり断念。先を急ぐことにする。

石割神社と石割
石割神社からは急登の連続。
ところどころ凍結している現状では、脇に設置されたロープがありがたい。
ただ、急登もそれほど長くは続かず、やがて広々とした石割山山頂に到着した。

ここはまさしく富士山を見るための山と言ってもいいだろう。
展望は富士山(南西)を中心に北西から南東にかけて開け、
山中湖を挟んだ富士山は絶品。しかも目論見どおり雲ひとつない絶好のシチュエーション。
そして、朝が早いからか山頂は私ひとりのみ。
こんな絶景を独り占めなんて、早起き(3時半起床)した甲斐があったなぁ。

もうずっとここにいたいところだが、立ち止まっていると無茶苦茶寒い!
登山口で車の外気温計が-9℃を指していたので、ひょっとしたら-10℃を越えていたかも。
まぁ、ここから次の目的地である平尾山までは稜線歩きだから、
富士山が見えなくなることはないだろうということで、しぶしぶ先へ進むことにする。

歩き始めるといきなりの急坂下り。
だが路面の積雪はシャーベット状態で意外と滑りにくく、それほど苦労せずに下りていく。
急坂が終わると途端になだらかな広い尾根道となる。
雪は締まっていて、足を取られることもなく、周囲の雑木林の雰囲気も良い。
そして、その雑木の向こうには常に富士山の姿。

しかし快適な道はすぐに過ぎてしまうもの。やがて、広場状の平尾峠に到着。
ここは、Y字路になっていて、下山に使用する道はここから分岐している。
でも、まずは平尾山へ向かうために直進。大した登りもなく、あっというまに平尾山に到着した。

平尾山山頂は石割山と同様に広場となっており、こちらには木製のベンチが2つ。
やはりというかラッキーというか誰も居らず、これ幸いとベンチの1つを占領し、
ちょっと(だいぶ?)早い食事にすることに。
そして、お湯を沸かしている間に、カメラ片手に周囲を徘徊した。

ここから富士山の方向に尾根が続き、尾根の先端にアンテナと東屋のある太平山が見えている。
そして、尾根の南斜面は別荘地になっており、ほとんど稜線上まで車道が通じている。
また、2.5万図にはここから湖側へ下りる点線が描かれているがよくわからない。
積雪で消えてしまっているところを見ると、今は使われていないのだろうか。
そして、残念なことに富士山の山頂から南側にかけて雲に覆われてきた。

やっと涌いたお湯で作ったラーメンをすすりながら、この後どうするかを考える。
時間と体力には余裕があるが、このまま富士山が雲に覆われてしまうなら、
これから無理に三ツ峠に行っても仕方がない。
やはり富士見の山には朝いちで行くべきだろうということで、三ツ峠は又の機会にする。
とはいっても、このまま下山をするのちょっと物足りない。
と、富士山の方を見ると太平山が意外と近く見える。
ということで、ここから太平山へのピストンを敢行することにした。

平尾山山頂から別荘地のある鞍部までは500段ほど(数えたわけではないです)の階段。
半分を過ぎた頃から、このあと登り直さなきゃいけないことを考えて、後悔しはじめる。
まったく、今日は階段の多い日である。

鞍部に下りると、こんどは凍結した急斜面が現れた。
アイゼンをつけるかちょっと迷ったが、行けるところまで行けと登り始めた。
このあたりには、別荘地との間が有刺鉄線で仕切られており、目的は動物除けなのだろうが、
自分が珍獣にでもなったようで、あまり気分は良くない。
などとしょうもないことを考え、気を紛らわしながら小ピークに到着。
ガイドブックによると大窪山とあるが、三角点も山名表示も無し。
ここからはややなだらかな下りとなり、2度ほど登り返すと太平山山頂に到着した。

太平山への稜線上から石割山を振り返る
ここもやはり広々とした山頂で、東屋といくつかのベンチが設置されている。
ただ、アンテナとそこからのびる電線がちょっと無粋である。
ここまでくると、尾根に遮られていた山中湖の全体が見渡せるようになり、
富士山と山中湖を写真に撮るならここが一番良さそうだ。
ただ、今回は山頂に雲がかかっているので、ちょっと残念。

しばらく休憩した後、平尾山へ向けて来た道を戻る。
大窪山からの下りで、今度こそアイゼンが必要かと思ったが、気温が上がってきたせいか、
凍結した雪面もだいぶんとけてきて、なんとかアイゼンなしで下りることができた。
そして、難関の平尾山への階段。なるべく上を見ないように、無心に登ることでなんとかクリア。
再び立った平尾山山頂にはカメラを持った男性がひとり。
8時頃は素晴らしかったよぉと、ちょっと自慢モード。(^^ゞ
そして、最後の富士山の展望を楽しんでから、平尾峠に向けて歩き始めた。

平尾峠には家族連れの一団。石割山から下りてきて、このまま駐車場へ戻るとのこと。
「凍結は大丈夫かなぁ」「南面だから大丈夫でしょう」などと会話を交わし、
もうしばらく休憩する様子の家族連れを残して、駐車場への下山を開始した。

ここからの下山路はやはり階段。ただ、積雪はほとんどなく順調に高度を減らしていく。
と、分岐が現れた。最初、まっすぐに行きかけたが、嫌な予感がしてガイドブックを
取り出すと、真っ直ぐ行ってしまうと駐車場に向かわずに、村に下りてしまうらしい。
あわてて登り返し、正規のルートに戻る。
しかし、このルートが大問題。杉植林の中の道は日差しが届かず、雪面は完全に凍結。
しかも急斜面なので、アイゼン無しではかなり怖い。
それでもしばらくは杉につかまりながら下りていったが、つかまるものがない斜面で断念。
駐車場まであと少しというところで、嫌々アイゼンを装着した。

ただ、アイゼンをつけると途端に楽に下れるようになった。
こんなことなら、さっさと観念すれば良かったと思いながら、駐車場まで一気に下っていった。
降り立ったところは、駐車場にあるトイレの裏。
来たとき自分の車を含めて2台しかなかった駐車場には10台近く停まっていた。

帰り支度をしていると、子供の声が聞こえてきた。峠で会った家族連れが到着したようだ。
あの凍結した杉林をどうやって抜けたのかと思ったら、
なぜか車道を駐車場より奥に進んだところから下りてこられた。
う〜ん、どこかにそんな分岐があったかなぁと思ったが思い出せない。
逆に、家族連れの方はトイレの奥に登山道が続いていることに驚かれていたようだ。

今回は珍しく私の目論見どおりの山行となり、しめしめといったところなのだが、
アクシデントが全くないってのも、なんとなく物足りないような...
でもまぁ、最高の富士山が見られたので、予定どおり万歳といったところでしょうか。



【コースタイム】
石割神社駐車場 6:50-7:00…石割神社 7:40…石割山 8:00-8:20…
平尾山 9:00-9:30…太平山 10:10-10:30…平尾山 11:15…石割神社駐車場 11:45


【補足:平尾山について】
2000年版エアリアマップでは平尾峠と石割山の間の1318ピークが平尾山と書かれているが、
平尾峠の道標では平尾峠から太平山方面に平尾山があると書かれており、
今回私が参考にした「東京首都圏 クルマで出かける山歩き」でも、峠の先の1290ピーク
(2.5万図に標高記述なし)が平尾山となっていたので、ここでは1290ピークを平尾山とした。

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