Trekking Reports 〜山歩きの記録

2001.02.23(金) お手軽スノーハイクが一転雪山登山に【大菩薩嶺 山梨県塩山市】

神部岩から大菩薩の稜線と富士山の展望(74K)
朝5時半に出発。中央高速を西へ大菩薩嶺の登山口となるロッジ長兵衛に向かう。
勝沼ICを降り、国道411号線を北上。裂石から山を登り始める。
今日の登山口である、ロッジ長兵衛から山頂までは標高差400m。
病み上がりで、体調に不安のある今日にちょうどいいと思い、
このコースを選んだのだが、ここで一大事。
林道に入ってまだほとんど進まないうちに、ゲートが現れた。
なんと、冬季通行止め(12/15〜3/31)ということだ。
エアリアにはそんなことひとっ事も書いてないのに。
(何事もなく標高1600mの登山口に車でたどり着けるって考えが甘いのだが)

ま、ここまできて引き返すなんて選択が、私にできるわけもなく、
6.4kmの舗装路歩きを覚悟して、車を路肩に止める。

舗装路を5分程度歩くと、千石茶屋に到着。
ここまで、車を止めたところがどの辺か分かっていなかったのだが、
ここが千石茶屋ってことは、思ったよりも車では距離を稼げていない。
山頂に立てるか不安になりながら、千石茶屋のベンチで地図を確認する。
どうやら、千石茶屋からロッジ長兵衛のある上日川峠まで登山道が通じている。
雪の具合が不安だが、踏み跡はしっかりしているようだし、
ショートカットできそうということで、こっちを選択。
軽アイゼン&スパッツを装着し、アイスバーンの山道を歩いていく。
途中で単独の中年女性を追い抜き、単独の同年代の男性に追い抜かれながら、
かなり急な道を登る。ときおり残雪が無いところもあり、非常に歩きづらい。

やがて、ロッジ長兵衛の建物が見えてきた。なんとなく今日の歩きは終わったよ
うな充足感だが、これでやっとスタート地点に立てただけ...。
とりあえず、ここで長めに休憩をとって、次の目的地「福ちゃん荘」に向かう。
福ちゃん荘からは大菩薩の稜線がかなり近くに見え、
背景の深い青色の空と相まって、今までの疲れが吹き飛ぶ。(ような気がする)

ここで、ルートは2つ。
遠回りだが大菩薩峠を経由するか、唐松尾根を辿って大菩薩嶺に直登するか。
大菩薩嶺山頂は展望が利かないらしいので、この素晴らしい天気のうちに
見晴らしの良い所に行っておきたかったので、大菩薩峠へ向かうことにする。

歩き出してすぐ、富士見山荘のところで、ふと右を見ると富士山が大アップで、
山と山の間から覗いていた。文字通り富士山のビューポイントということで、
展望台も設置されていた。

大菩薩峠の手前で背後から覗く富士山
勝縁荘までは積雪がなければ車で入れる道で、ここから登山道となるが、
基本的になだらかで、踏み跡が凍っているおかげで、そこを外さないように
歩けば、雪に沈むこともない。周囲は木々に被われているが、
時折、その木々の間から富士山が覗き、立ち止まって振り返りながら歩き続ける。

やがて、大菩薩峠にある介山荘が見えてきた。
この峠の周囲には、木々が少なく、草原(今は雪原)になっている。
展望の良い峠ってのも珍しいよなぁなんて考えながら周囲を見渡すと、
富士山が見えない。どうやら、峠の反対側、熊沢山の陰になっているらしい。
そこで、デジカメ片手に富士山が見えるところへ移動し、撮影タイムとした。
展望は南アルプスが素晴らしく、富士山と覇を競っているようだ。

大菩薩峠から望む南アルプスの山々
そうこうしていると、上日川峠の手前で追い抜いた、単独の中年女性が到着。
彼女はあまり時間をおかずに、先へと進んでいった。
私の方はもうしばらく休憩した後、最初のピークに向けて歩き始めると、
ピークの斜面に先行した女性が休憩しているようだ。
追いついて話を聞くと、雪が深いので折り返すとのこと。
たしかに、雪に足を取られ、非常に歩きにくくなっていた。

私の方は行けるだけ行ってみようと、雪と格闘しながら登っていった。
ピーク手前では、途端に雪が少なくなり、ゴロゴロした岩がアイゼンをつけた
足には歩きにくい。雪のある部分を探しながらピークまで進み、
そこで、ちょっと休憩していると、前述の女性が上がってきた。
どうやらこのピークまで上がろうと、荷物をデポして上がってきたようだ。

さてここからも雪は深そう。あまりゆっくりしているわけにもいかないので、
早々に別れを言い、先へ進むことにした。

この稜線は積雪がなければ素晴らしい展望で、非常に快適な歩きが
楽しめるのだろうが、今回は雪との格闘とそれにともなう疲労で、
快適とは程遠い状態。基本的に雪面上を歩くのだが、およそ3歩進む度に
ズボッと膝上まで潜り、そのたび雪面まで足を引き上げるなきゃいけない。
ラッセルより疲労は少ないのだろうが、精神的にはこっちのほうが応えた。

そして、富士見新道出合の2000mピークに着いた頃には大バテ状態。
神部岩で休憩して、来た道を振り返ると、妙見ノ頭〜賽ノ河原〜大菩薩峠が
一望でき、その背後の富士山もあって、一幅の絵のよう。
疲労感もあって、ここから動きたくないと感じ、予定より長い休憩となった。

さて、ここから大菩薩嶺の山頂まではあとひとつピークを越えるだけ。
相変わらず歩きにくい雪面に苦戦しながらも、少しずつ少しずつ進み、
ようやく、唐松尾根コースとの出合。山頂までの最後の鞍部に到着した。
そして、ここからは踏み跡がしっかりしていたおかげで、歩きやすくなる。

今までとは一転した雑木林の中、なだらかな斜面を上り詰めると、
木々に被われ展望皆無の大菩薩嶺山頂に到着した。
とくに、ベンチや露岩はなかったので、立ったままで休憩していると、
どこからともなく小鳥(後で調べるとヒガラらしい)が現れて、
私の周りを飛び回った。あまり人を怖がらないようで、
すぐ足元の雪面に降りたり、目の前の枝に止まったり。
こんな雪の中、展望のない山頂までわざわざ来た私へのご褒美だろうか。
そのうち小鳥も飛び去り、私の方も下山にかかることにした。
ここまで時間がかかってしまい、夕方まであまり余裕がなかったので、
結局、下山するまで食事をとらず、行動食のチョコレートだけで歩ききった。

下山路は唐松尾根を辿り、一気に福ちゃん荘まで降りる。
急な斜面を滑り降りると、100m程降りたところでとたんになだらかになり、
高度計の値はなかなか減らない。
あんまり高度計を気にしすぎると気が滅入るので、雪面との格闘に
集中していると、はるか前方に小屋の屋根が見えた。
まだかなり距離はあるが、見えてしまえばこっちのもの。
一気に下降し、今は冬季休業中でひっそりとした福ちゃん荘に到着した。
やっとここまで来たが、駐車地まではまだまだ遠い。
休憩もそこそこに出発。途中、ロッジ長兵衛で水を補給し、
来るときは凍っていたのに、今はシャーベット状の雪面を駐車地に向けて歩く。
ピストンの下りの時はいつも思うことだが、よくこんな坂を上ってきたものだと、
感心しながら、いつまでも続きそうな下りを歩き続ける。

やがて、尾根から谷に降りるとすぐに千石茶屋。
そこから通行止めの林道に合流し、舗装路を歩き、駐車地に到着した。

雪の中ハードなコースを歩ききったことで大満足。
好天にも恵まれ、なかなか充実した山歩きになった。
でも予定ではお手軽スノーハイクだったんだけどなぁ..


【コースタイム】
車止めゲート 8:15-8:30…ロッジ長兵衛 9:45-10:05…大菩薩峠 11:25-11:40…
2000mピーク 12:50-13:00…大菩薩嶺山頂 13:15-13:30…福ちゃん荘 14:35-14:40…
ロッジ長兵衛 15:05-15:10…車止めゲート 16:20
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