Trekking Reports 〜山歩きの記録

2000.12.17(日) 鹿の天国を縦走 【白岩山〜高畑山 兵庫県生野町ほか】

白岩山山頂にて(56K)
8時45分頃、待ち合わせの八幡神社前に着くと、すでに島田さんと
たぬきさんが到着していて、私を指さして笑っている。
どうやら、噂をしていたところに到着したらしい。

どういう噂をしていたのやら。(^^;

下山地に車をデポするために3台で出発。
下山予定地の宮の谷ダムへと通じる林道に島田さんとたぬきさんの車をデポし、
私の車で集合地に引き返す。
しばらくして、大加茂さんのバイクが到着。
水谷さん道を迷っているんじゃないかなぁと噂をしていると、水谷さん到着。
噂をすると影がさすのは本当らしい。(^^ゞ

本当はあとOAPさんがこられる予定だったが、寝坊した?ということで、
これで全員集合。
この神社からさらに車で高度を稼ぎ、林道がやや広くなったところに車を停めた。

ここから準備を整え、さぁ登ろうかというとき、山からおじいさんが下りてきた。
背中には丸太が2本。生木なので相当な重さだろう。
実際、水谷さんが持ち上げようとしたが、かなりの重さのようだった。
そのおじいさんの話では、きのこのほだぎに使うということだが、
70過ぎに見える方が、こんなに重いものを背負って山を歩いていることに、
一同感心することしきりだった。

おじいさんに別れを告げ、まず荒れた林道を歩きはじめた。
獣除けのゲートを通過したりしながらしばらく歩くと、枯れた滝が現れた。
ここの滝は期待していたのにと、しまださんは非常に残念そうである。
そして、さらに林道を行くと、斜面に向けて矢印の道標が一本。
かなり急斜面であるが、踏み跡(獣を含む)が付いていてそれと分かる。

まずは暗い植林の道。あまり手入れされていないようで、木々の密度が高く
本当に暗い。だが、これもすぐに抜け出すと、開けたところに出た。
一面には苗木が植えられており、苗木は食害対策の筒に入っている。
白い筒が一面に広がっている様子は、さながら墓地のようだ。
また、この苗木はブナらしいのだが、なんのためにブナを植林しているのかは
謎である。まぁ、どちらにしてもこのおかげで、展望は抜群。
背後には笠形山から雪彦山までの大パノラマ。
また、今登ってきた猪篠地区が眼下に広がっている。
まさに、急登の疲れも癒されるというものである。

10時45分、登り始めてから約1時間で白岩山山頂に到着。
ここも南東から南西にかけての展望が素晴らしく、
飯森山から笠形山、七種山や明神山、雪彦山などが同定できる。

島田さんに続いて山頂の大岩に登ったりして楽しんだあと、
11時に高畑山に向けての縦走を開始した。

以前、島田さんからMLに紹介があったガイドブック「はりまハイキング」
にも、「道標はなくコースも不鮮明なので注意が必要。一般ハイカーには
お勧めできない」とあるこの縦走コースだが、意外なほど開けた散歩道。
まぁ、道と言っても人より獣の踏み跡の方が圧倒的に多いのだが、
冬枯れの雑木の中の快適な道だった。
そして、このコースの至る所に鹿の糞が落ちており、まさに鹿の楽園である。
快適な縦走路は疲れを全く感じさせない。あっというまに高畑山に到着した。

11時30分、高畑山山頂到着。
山頂には大きな反射板があったが、南側以外に高木はなく白岩山の時とは
反対側の展望が楽しめる。
東を見ると白岩山からは見えなかった千ヶ峰はガスがかかっている。
また、反対側の段ヶ峰はその山塊の一番手前にある達磨が峰が意外なほど
円錐型の美しい姿を見せている。

ここで思い思いに陣取って食事をしていると、北側からガスがかかってきた。
今日は天候が不安視されていて、いつ降り出すかといった中での歩きだったので、
ついにお出ましになったかと覚悟を決めたが、すぐにガスは薄れてしまった。
よく見ると、この周囲以外はどこも雨が降っている。
そして、私の「雨が降らない男」伝説に新たな1ページが加えられた。(^^)v

皆様もてるてる坊主代わりにご利用ください。(笑)

食事が終わると、島田さんが反射板の鉄塔に登っていく。
大加茂さんも負けじと登るが、周囲からの将来有望な若者が真似をしちゃダメ!
という言葉に負け、あえなく途中で断念。
私はとても真似できそうにないが、さぞかし見晴らしが良かった事だろう。
ここからの展望は島田さんのホームページを楽しみにすることにする。

島田さん、よろしく〜

一方、たぬきさんは無線機を取り出して、CQ。
しばらくして、今日参加予定だったOAPさんと繋がった。
朝起きたら雨だったので二度寝したということだった。

12時15分、下山開始。
ここから宮の谷ダムまでのコースは雑木林の快適な尾根道。
途中で、逃げていく鹿に歓声を上げたり、雑木林が途切れた尾根で、
絶好の展望を楽しみながら、明瞭なけもの道(笑)を歩いていく。

宮の谷ダムから高畑山を望む(55K)
13時20分、宮の谷ダムに到着。
堰堤上は草(すすき?)が一面に生えており、黄金色に輝いている。
また、先ほど登っていた高畑山が、ちょうどダムの向こう側に見えている。
この宮の谷ダムは、生野銀山からでる汚染された水を貯めておくためのダム
ということで、現在はほとんど水が入っていない。
汚染されたダムではあるのだが、妙に平らな湖底が独特の景観を生み出している。

宮の谷ダムを下りると管理施設があり、関係者と思われる男性が物珍しげに
こちらを見ていた。
島田さんが挨拶し、話を聞くとこの裏に作業用のトンネルがあるとのこと。
ぜひ見せてほしいとお願いし、そちらに寄り道することにした。
トンネルは猪野々地区へ向かうためのもので、頭を打ちそうなほど天井は低く、
岩がむき出しになっており、冒険心(島田さんのね)がくすぐられる。

トンネルは意外と短く、とりあえず向こうまでくぐってみることにする。
現在でも使用しているということで、所々に薄暗いながらも照明がついている。

思いがけず、銀山時代のトンネルを堪能した後、舗装林道をデポ地に向けて
歩き始める。
さて、これで今日のオフも終わりかと思っていると、島田さんは林道から谷の方
に下りるという。
非常に滑りやすい岩の多い沢道を下りていくと、お不動さんの祠があり傍らには
小さな滝がある。ここからデポ地の近くまでは滝巡りのコースになっており、
それぞれの滝は小さいながらも箱庭的な美しさがある。
滑りやすい足場に悲鳴を上げながらデポ地まで下りていった。
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