さて、ラスベガスでの仕事も佳境を迎えた日に、やっぱしアメリカだ、ステーキだ、ということで行ったのが、泊まったモンテカルロカジノ&リゾートのステーキハウス。東京ドームくらいあるんじゃないかと思うカジノを取り囲むようにバーやいろんなレストランがある中のひとつ、雰囲気のあるステーキハウス『ブラックストーン』に予約もなしに飛び込んだ。ホテルのパンフレットやアドボードにあるここの広告がイカシてるのよ。いい雰囲気で、ワインとディナーを楽しみつつ、そっと顔を寄せ合う男女のビジュアルに、コピーが“A night well-done.”だってさ。訳せば『上出来の夜。』とかってことなんでしょうが、訳しちゃったら、『肉はrareでも二人はwell-done』みたいな掛けコトバが分からないから面白くない。掛けコトバといえば、ここのホテルの担当コピーライターはけっこうそのテが好きのようで。ここ砂漠の真ん中のラスベガスにもちゃんと周囲にゴルフ場はあって、ホテルのツアーカウンターで紹介しますよ、って悪魔の誘いをするパンフレットには、(どのゴルフ場も数マイルしか離れていないから)“You can spend much time on driving fair way not high-way.”なんて書いてある。気が利いてるよね。まあ、いくら近くても、フェアウェイを行けるとは限らんだろうって?ほっといてくれ。そういえば、ミズラン主人、会社で幼少の砌に、『コピー1本メシの種』と説教してくれたオジサンがいたな。確かにうまかった。「発見がある」ってヤツね。このコピー見せたらなんて言うかな。