第10皿 吾ら悟空となりて、いざビューン。『八戒』
生まれが関西なもので、野球となるとコテコテの虎党なのですが、お好み焼きは大阪を裏切ってやっぱり広島だなあと思う。ここ、「八戒」はお好み焼きばかりの集合ビル「お好み村」に入っている(店主いわく「4階にあっても八戒」)、広島に行くたびに同期入社のポン友と行く店です。札幌の「ラーメン横丁」とかこの「お好み村」とか、人気が先立って味はそうでも・・という店が多いのですが、この店だけは例外(ていうかここ以外はソコソコ止まり・・だとキメてかかっている)。ポン友は、7年に及ぶ在広中にもう100回は来たのではないか、と言う。東京から誰か来る度だけでなく、家族でも通うので、娘息子の成長を、猪八戒のような、あるいはかの三浦和義氏をもっとゴツくしたような大将と、幼稚園の先生のようなお姉さんがずっと知っている。常連を大切にするあまり、フリの客に冷たいなあ、というキライもありますが・・・。とにかく、お好み焼きの前菜として食べる大きな「カキのバター焼き」やら「ウニクレソン」やら「もやしの巣ごもり」といった料理をあれこれ満喫してしまうと、おなかがいっぱいになってしまうのが玉にキズ。メインのお好み焼き(そば玉が基本だが、好みとハラ具合に応じていろいろ)になかなかたどりつかず・・。さて、せっかくのサル年だもん、(とくに年男年女のみなさん!)お釈迦様の手の平で美味に酔うやんちゃな孫悟空になろうではありませぬか。一見コワモテで実はやさしい猪八戒のおっさんも見守ってくれますから。まずはバーゲンフェアのキントー雲でも予約しますか。
●行き方: 広島市中区八丁堀。広島駅〜市電宇品行きで八丁堀下車。いわゆる「パルコ裏」で、タクシーでもすぐ。
● 電話:082−241−8758(これは「お好み村」の代表電話。店の電話は忙しくて対応不能なので公表していない。)
● 営業時間: 6:00ごろから夜遅くまで。日曜休み。
● 予算:2,000円〜4,000円くらい
半年振り再訪(2004.10.30up)
2月に行って以来、8ヶ月ぶりに寄りました。待ち合わせ時間の5分前に行くと、あれ、ガラガラ?「お好み村」内の向かいの店は珍しく一杯なのに・・。と思ったら正解はこういうことでした。「八戒」は全部予約で埋まっちゃってるから、フリの客を入れられない。向かいの店は、どうも学会帰りの先生たちが、予約ナシで、15人入れますかねえ、という感じで来たら、ドーゾドーゾという感じで入れた、と。
今回改めて驚いたのは、コストパフォーマンスですね。もう自分の中で定番メニューになりつつある、写真@のウニクレソンのほかに、写真Aのあわび、それに大型のカキなどを焼いてもらいました。もう感激の味と、ボリューム。値段は、ちょっともう居酒屋に行くのがイヤになるほどのリーズナブルさです。お好み焼屋なれど、お好み焼に行き着くまでにもう胸もおなかもいっぱい。でもシメにはやっぱり2種類のお好み焼を4人で分け分けして食べました。
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@うにクレソン |
Aあわび |