訳したもの、書いたものなど:1995〜1997年

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『ミハイル・バフチンの時空』表紙

『ミハイル・バフチンの時空』 (共訳)
せりか書房、1997年

 ソ連の文芸学者、哲学者のミハイル・バフチンをめぐる内外の論考を集めた本。キャリル・エマーソン「外言と内言――バフチン、ヴィゴツキー、そして言語の内化」の拙訳が収録されている。

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グルジア映画の世界 チラシ

特集◆グルジア映画の世界 (チラシ、パンフレット)
アテネ・フランセ文化センター、1996年

 『ざくろの色』のパラジャーノフ、『ピロスマニ』のシェンゲラーヤ、『不思議惑星キン・ザ・ザ』のダネーリヤらを生んだ旧ソ連のグルジア映画界。パラジャーノフ作品を含む21作品の特集上映。

 1960年代にしゃれた短篇数本を作ったのち沈黙、今ふたたび注目を集めているミハイル・コバヒーゼの代表作2本(『結婚』、『傘』、いずれも短篇)も上映された。

アンドレイ・タルコフスキーとソヴィエト映画の世界 チラシ

特集◆アンドレイ・タルコフスキーとソヴィエト映画の世界
タルコフスキー神話を構成する23本の秀作 (企画協力、チラシ、パンフレット)
アテネ・フランセ文化センター、1996年

 タルコフスキー没後10周年企画第1弾として行われた特集上映。上映作品選びに協力し、チラシおよびパンフレット(上映作品解説)を執筆。ソ連で撮影されたタルコフスキー作品のほか、映画史的にタルコフスキーと関わりの深いソビエト映画を可能な限り集めた意欲的な企画。意外な作品の発見があって、面白い。

アレクサンドル・メドヴェトキンとロシア映画 パンフレット

特集◆アレクサンドル・メドヴェトキンとロシア映画
クリス・マルケル監督「アレクサンドルの墓」をめぐって (パンフレット)
アテネ・フランセ文化センター、1996年

 ソビエト映画史上最大の“怪作”、『幸福』(1934年)の監督アレクサンドル・メドヴェトキン。彼をめぐるドキュメンタリー『アレクサンドルの墓 最後のボルシェヴィキ』(クリス・マルケル監督、1995年)に関係する15作品(『幸福』を含む)の特集上映で、作品解説を執筆した。

ロシア・ソビエト映画祭 パンフレット表紙

《映画100年》ロシア・ソビエト映画祭 (企画・運営、パンフレット、日本語字幕他)
ロシア・ソビエト映画祭実行委員会、1996年

 映画100年(1995年)を機に企画され、ロシアでのシネマトグラフ公開100年を記念して開催された「映画100年 ロシア・ソビエト映画祭」の公式パンフレット。作品紹介(ストーリーと解説)の大部分を執筆し、編集に協力した。

 さらに、上映作品である『未来への迷宮』『メアリー・ピックフォードの接吻』の日本語字幕、特別上映『ミス・メンド』の翻訳(同時通訳)を手がけた。

・この映画祭で上映された作品はエース・ジャパンを通じて貸出中

『タルコフスキーの世界』表紙

『タルコフスキーの世界』 (共訳)
アネッタ・ミハイロヴナ・サンドレル編、沼野充義監修、キネマ旬報社、1995年

 映画『ノスタルジア』や『アンドレイ・ルブリョフ』などの監督タルコフスキーにまつわるさまざまな文章を集めた本。同時代人の評論、証言、あるいはタルコフスキー自身の言葉から、その芸術活動の全貌が浮かび上がる。

 これまであまり知られていなかったタルコフスキーの舞台活動――『ハムレット』、オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』の上演――をめぐる文章、映画監督ミハイル・ロンム(映画大学におけるタルコフスキーの恩師)、撮影監督スヴェン・ニクヴィスト、俳優エルランド・ヨセフソンらの回想の拙訳が収録されている。

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道化師ドゥーロフ

『レスラーと道化師』 (日本語字幕)
ボリス・バルネット他監督、1957年(日本公開1995年、シネセゾン配給)

 “映画話術の天才”ボリス・バルネット監督が晩年に手がけた作品。20世紀初頭にサーカスで活躍したレスリング・チャンピオンのポドゥブヌイ、反骨精神にあふれる道化師ドゥーロフの活躍と友情。実在したスターたちの逸話をまじえながら、舞台の栄光の裏に秘められたさまざまな人間模様を巧みに描き出している。急逝したコンスタンチン・ユージン監督が手がけていた作品を引き継いで完成させたものだが、バルネットの巧みな映画話術はここでも健在である。

初めて日本語字幕を手がけた作品だったが、途中でウクライナ語は出てくるし、果てはそれがロシア語とチャンポンになっていたりしていて、苦労した思い出がある。初めての字幕仕事ということで、児島宏子さんにもお世話になった。

 ボリス・バルネットは、2002年に生誕100年を迎え、アテネ・フランセ文化センターとともに、回顧上映「ボリス・バルネット生誕100年祭」を開催した。

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