存亡の危機にあるモスクワ映画博物館を応援しよう

注:すでに署名活動は終了しています。以下の文章は記録として残してあるものです。最近の動向については、「その後のモスクワ映画博物館」をお読みください。

モスクワ映画博物館への応援署名の呼びかけ

 今月(2004年6月)、モスクワの映画博物館(ロシア国立中央映画博物館)が、またもや存続の危機にさらされているという話が舞い込んできました。「危ない」という話は、これまでもずっとありましたが、今回は相当危機感を覚えているようで、支援のメッセージと署名を募るサイトを開設しています。

・映画博物館に支援を!(公式サイト) http://help.museikino.ru/ (ロシア語および英語、フランス語)[すでに閉鎖]

 モスクワ映画博物館は、ロシア・ソビエト映画祭(1996年)、ロシア・アニメ映画祭2000、ボリス・バルネット生誕100年祭、あるいは第3回東京フィルメックスでの特集上映「知られざるロシア映画」といった、これまで日本でロシア・ソビエト映画のクラシックを紹介する催しに際して、非常に重要な役割を果たしてきました。映画博物館の存在がなければ、これらの企画は日本で実現しなかったかもしれません。それどころか、そもそも企画すらされなかったかもしれないのです。

 それと同時に、モスクワ映画博物館は、日本の小津安二郎や成瀬巳喜男らの回顧上映を開催するなど、すぐれた日本映画を積極的に紹介しているところでもあります。さらに日本文化愛好者のサークルに会場を提供するなど、ロシアに日本文化を紹介する活動のなかで、小さからぬ役割を果たしています。

 そして何より、館長のナウーム・クレイマン氏およびそのスタッフたちの、ロシア・ソビエト映画史に対する深い理解と愛情は、われわれにとって学ぶところが多いとともに、大いなる励ましでもあります。

 モスクワ映画博物館の危機を知っていただくとともに、ご支援の署名をお願いいたします。

2004年6月14日 井上 徹


※公式サイトのトップページにあるアピール文を日本語に訳したものを下記に掲げます。末尾の署名フォームにより、公式サイトへの署名もできるようになっていますので、ご活用ください。

[モスクワ映画博物館によるアピール文]

 ロシアで唯一の国立中央映画博物館が、その仕事のみならず、存続自体がまたもや危機にさらされています。

 もし、ロシア映画人同盟が32%を持つ「キノツェントル」(映画センター)の株式が、賃借人の一人――総合娯楽会社「アルレッキノ」に売り払われれば、今年の夏にもクラースナヤ・プレスニャ(モスクワ市内)にあるキノツェントルの建物は完全に、新しい家主の所有物となるかもしれません。これによって、ソ連映画人同盟が映画博物館のために建設した上映ホールおよび資料保管庫のすべてを、商売に利用するために「解放」するという問題を提起する権利を新しい家主が得ることになりますが、ロシア映画人同盟は、映画博物館が自前の建物を持つことができるまで、博物館を維持することを保証していたのです。

 祖国の映画文化の資料と伝統を保存する映画博物館の収集活動を中断させようとする試みに対し、われわれは断固として反対します。ほかに類のない博物館が、その保管資料を「いい時代がくるまで倉庫にしまう」ということになれば、それは手の届かないものとなってしまい、ユネスコの事業によりつくられた電子カタログシステム全体も崩壊してしまうのです。

 また、現代ロシア映画および世界映画のクラシックおよび最良の作品の上映を一時的であっても中断することは容認できないものと考えます。世界中の数多くの国の大使館および映画アーカイヴ(保存所)と映画博物館がこれまで結んだ契約を反故にするだけでなく、ロシアの観客が人類の文化財にふれる権利をも奪うものだからです。

 われわれは、ロシア連邦政府、モスクワ市政府、ロシア連邦議会文化委員会、および映画博物館を管掌するロシア文化省に対して、この危機的状況に一刻も早く介入し、映画博物館の壊滅を許さず、自前の建物に関する問題を解決するよう訴えます。

(ロシア語からの暫定訳)

 下記の空欄に順に「(1)お名前(2)ご職業(3)都市名・国名」をローマ字で記入して、右側の「SEND iT!」と書いてある部分をクリックしてください。[署名活動は終了しています]

※半角文字を使ってください。全角文字だとエラーや文字化けが起こります。うまくいかない場合は、公式サイト上のページでお試しください。

※なお、ロシアのサーバーが「落ちている」ことがしばしばあります。その場合、時間をおいて再度試してみてください。

署名の結果を確認する (リストの最終ページが最新のもの)[リンク削除済み]


表紙へ戻る