ボリス・バルネット生誕100年祭
РЕТРОСПЕКТИВА ФИЛЬМОВ БОРИСА БАРНЕТА
К 100-ЛЕТИЮ КИНОРЕЖИССЕРА

上映作品の紹介

表紙概要|上映作品|上映日程(終了)追加上映(終了)資料室

帽子箱を持った少女(1927)
雪どけ(1931)
青い青い海(1935)
賞金首(1942)
諜報員(1947)
トルブナヤの家(1928)
国境の町(1933)
騎手物語(1940)
ノヴゴロドの人びと(1942)
レスラーと道化師(1957)
ボリシェヴィキの国におけるウエスト氏の異常な冒険(1924)

『帽子箱を持った少女』
Девушка с коробкой
帽子箱を持った少女

1927年/68分/サイレント/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=ワレンチン・トゥルキン/ワジム・シェルシェネヴィチ
撮影=ボリス・フランツィソン/ボリス・フィリシン
出演=アンナ・ステン/イワン・コワリ=サムボルスキー/ウラジーミル・フォーゲリ/セラフィーマ・ビルマン

 帽子作りのナターシャは、代金のかわりに宝くじを渡される。ところが、なんとそれが当たりくじだった。住宅を確保するため偽装結婚させられた青年との恋の行方もからんで、ナターシャをめぐる大騒動が起こる。ネップ(新経済政策)の時代、金もうけに血眼になっている人びとのこっけいな姿を描く初期バルネットの傑作喜劇。

■9/24 17:20 ■9/27 19:30 ■10/2 17:20  ↑TOP

『トルブナヤの家』
Дом на Трубной
トルブナヤの家

1928年/86分/サイレント/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=ベーラ・ゾリチ/アナトーリー・マリエンゴフ/ワジム・シェルシェネヴィチ/ヴィクトル・シクロフスキー/ニコライ・エルドマン
撮影=エヴゲーニー・アレクセーエフ
出演=ヴェーラ・マレツカヤ/ウラジーミル・フォーゲリ/エレーナ・チャプキナ/ウラジーミル・バターロフ

 田舎から出てきた少女パラーニャは、労働組合に入ったことが雇い主ゴリコフにばれて、仕事をクビになる。ところが、選挙で当選したモスクワ市議会議員のなかにパラーニャの名前があるのを知って、ゴリコフのアパートの住人たちは態度を豹変させる。バルネットの魅力がいかんなく発揮された、サイレント時代のもうひとつの傑作。

■9/24 19:00 ■9/28 13:30 ■10/2 19:00
■11/13 17:00(ピアノ生演奏付き) ■11/14 19:00  ↑TOP

『雪どけ』
Ледолом
雪どけ

1931年/88分/サイレント/白黒

監督=ボリス・バルネット
原作=K・ゴルブノフ
脚本=セルゲイ・エヴラホフ/O・メレシュ
撮影=ムスチスラフ・コテリニコフ/ミハイル・キリロフ
出演=V・マリニッチ/アレクサンドル・ジューコフ/A・マルティノフ/S・プリャニシニコフ

 村の少女アンカは、富農(クラーク)の青年の子どもを身ごもるが、それを知った男はアンカを捨てる。アンカの問題もからんで、集団農場(コルホーズ)建設をめざす貧農たちと富農との対立が先鋭化してゆく。1920年代後半にソ連で進められた農業集団化を描く。春になって、川面の氷がとけて割れるクライマックスは圧巻。

■9/25 15:20 ■9/28 15:30 ■10/3 15:20
 ■11/13 19:00 ■11/14 17:00  ↑TOP

『国境の町』
Окраина
国境の町

1933年/96分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
原作=コンスタンティン・フィン 
脚本=コンスタンティン・フィン/ボリス・バルネット
撮影=ミハイル・キリロフ/A・スピリドノフ
音楽=セルゲイ・ワシレンコ
出演=エレーナ・クジミナ/セルゲイ・コマーロフ/ハンス・クレーリング/アレクサンドル・チスチャコフ

 ドイツとの国境の町へ、第一次世界大戦、そしてロシア革命の波が押し寄せる。昨日まで隣人だったドイツ人が、敵の手先に見えてくる。はたして国や民族をこえた友愛は可能なのか。国境の町の人びとの心はさまざまに揺れる。今なお続く戦争の世紀に通底する問題を投げかけるとともに、バルネットのリリシズムがあふれた名作。

■9/25 17:20 ■9/28 17:30 ■10/3 17:20  ↑TOP

『青い青い海』
У самого синего моря
青い青い海

1935年/71分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=クリメンティ・ミンツ
撮影=ミハイル・キリロフ
音楽=S・ポトツキー
出演=ニコライ・クリューチコフ/レフ・スヴェルドリン/エレーナ・クジミナ

 カスピ海で嵐にあって難破した船の乗組員二人がたどりついた海辺の村。激しい嵐にもかかわらず二人はケガひとつなく、コルホーズの美少女マリアをたすけて働き始めるが、やがてマリアをめぐってライバルに……。カメラがとらえたみごとな海の表情を背景に、歌と踊りにのせて展開するロマンティックなミュージカルコメディ。

■9/25 19:30 ■9/30 17:10 ■10/3 19:30  ↑TOP

『騎手物語』
Старый наездник
騎手物語

1940年/96分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=ニコライ・エルドマン/ミハイル・ヴォリピン
撮影=コンスタンチン・クズネツォフ
音楽=ウラジーミル・ユロフスキー
出演=イワン・スクラートフ/アンナ・コモロワ/アレクサンドラ・サリニコワ/アレクサンドラ・デニソワ

 ベテランの競馬騎手トロフィーモフは、若手のパーヴェルにレースで敗北し、田舎の村へ引っ込む。あるとき、村のコルホーズ(集団農場)で足の速い馬を見つけ、この馬を調教することで、ふたたびパーヴェルに挑戦しようと決意する。日本では姿を消した繋駕(けいが)レースを撮影したダイナミックなカメラワークが必見。

■9/26 14:30 ■9/30 19:00 ■10/4 14:30  ↑TOP

『賞金首』
Бесценная голова
賞金首

1942年/30分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=ボリス・ペトケル/ゲオルギー・ルブリョフ
撮影=コンスタンチン・ヴェンツ
音楽=ニコライ・クリューコフ
出演=ヴェーラ・オルロワ/ウラジーミル・シシキン/ニコライ・チェルカーソフ

 ナチス・ドイツ占領下にあるポーランドの町。栄養失調の子どもを抱えた母親のもとに、賞金がかけられた地下抵抗運動のリーダーが逃げ込んでくる。子どものために男をナチスに売り渡すべきか――母親の心は揺れる。ドイツとの戦争が始まった直後、戦意高揚のためつくられた作品だが、心理描写の冴えが素晴らしい。

※『ノヴゴロドの人びと』と併映、日本語字幕無し
■9/26 16:40 ■10/1 14:30 ■10/4 16:40 ■11/15 18:30  ↑TOP

『ノヴゴロドの人びと』
Новгородцы(Славный малый)
ノヴゴロドの人びと

1942年/67分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
原作=ピョートル・パヴレンコ
脚本=アレクセイ・カプレル/ピョートル・パヴレンコ
撮影=セルゲイ・イワノフ
美術=レフ・ミリチン/ウラジーミル・カムスキー
音楽=ニキータ・ボゴスロフスキー/ニコライ・クリューコフ
作詞=ナターリヤ・コンチャロフスカヤ
出演=E・グリゴリエフ/O・ヤクーニナ/エレーナ・シパヴィナ/ニコライ・ボゴリューボフ

 第二次世界大戦中、ドイツ軍の侵攻を受けたノヴゴロドの人びとは、森のなかにパルチザン闘争の拠点を築いていた。そこへ現れたフランス空軍のパイロットとオペラ歌手。ドイツ軍の秘密基地の位置を探るため、オペラ歌手と少女が派遣される。戦意発揚のために作られた作品だが、むしろ戦争の悲惨を告発するものとなっている。

※『賞金首』と併映、ビデオ上映、日本語字幕無し
■9/26 16:40 ■10/1 14:30 ■10/4 16:40  ↑TOP

『諜報員』
Подвиг разведчика
諜報員

1947年/97分/トーキー/白黒

監督=ボリス・バルネット
脚本=ミハイル・ブレイマン/コンスタンチン・イサーエフ/ミハイル・マクリャルスキー
撮影=ダニール・デムツキー
音楽=ドミトリー・クレバーノフ/オスカル・サンドレル
出演=パーヴェル・カドチニコフ/ミハイル・ロマノフ/ヴィクトル・ドブロヴォリスキー/アムヴロシー・ブチマ

 第二次世界大戦のさなか、ソ連の諜報員(スパイ)フェドートフは、ドイツ軍の極秘情報を手に入れるため、ドイツに潜入する。巧みな作戦でドイツ軍上層部に食い込み、ついに核心の情報へたどりつく。はたしてこの情報を無事に持ち帰ることができるのか。ヒッチコックの映画を思わせるスリルとサスペンスに満ちた作品。

■9/26 19:00 ■10/1 16:50 ■10/4 19:00 ■11/15 18:30  ↑TOP

『レスラーと道化師』
Борец и клоун
レスラーと道化師

1957年/100分/トーキー/カラー

監督=ボリス・バルネット/コンスタンチン・ユージン
脚本=ニコライ・ポゴージン
撮影=セルゲイ・ポルヤノフ
音楽=ユーリー・ビリューコフ
出演=スタニスラフ・チェカン/アレクサンドル・ミハイロフ/イヤ・アレーピナ

 レスリングがサーカスの見世物の一部だった時代、力自慢のレスラー・イワンと、体制批判の毒舌が売り物の道化師アナトーリーが、オデッサのサーカスで出会う。自分の信念に忠実に生きるふたりは、出会いと別れを繰り返しながら、それぞれの世界の頂点をめざして生きてゆく。実在の人物をモデルにした友情と愛情の物語。

■9/27 15:40 ■10/1 19:00 ■10/5 15:00  ↑TOP

『ボリシェヴィキの国におけるウエスト氏の異常な冒険』
Необычайные приключения Мистера Веста в стране большевиков
ボリシェヴィキの国におけるウエスト氏の異常な冒険

1924年/65分/サイレント/白黒

監督=レフ・クレショフ
脚本=ニコライ・アセーエフ
撮影=アレクサンドル・レヴィツキー
美術=フセヴォロド・プドフキン
出演=ポルフィーリー・ポドベド/ボリス・バルネット/アレクサンドラ・ホフロワ/フセヴォロド・プドフキン

 ボリシェヴィキの国=ソ連を訪問したアメリカ人ウエスト氏が、ソ連を滅亡させる陰謀に巻き込まれて「異常な冒険」をする。重要な映画人を多数輩出したクレショフ工房の代表作。バルネットもここで俳優訓練を受けて映画界入りした。この作品では、ウエスト氏のボディガードをつとめるカウボーイ・ジェディを演じている。

■9/27 17:50 ■10/2 15:40 ■10/5 17:10  ↑TOP


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