TUBE COLLECTION 
真空管 電子管  Vacuum Tube  Electron Tube  Vacuum Valve  Electron Valve
 
2006年3月15日 ニュービスタ 追記
6A7 , 12SA7 , 6W-C5 研究
6C6 研究
Electron-ray Indicator マジックアイ
5球スーパー
高信頼管
2006年7月16日 6Z-DH3A 追記
2007年2月12日 807研究追記 
 真空管コレクションリスト ST管 20140103更新
 
TB-634-A
日本独自の真空管、三極管 ソケットUX4P 日本電気

1/4A型三極管 フィラメント電流を1/4に減らした通信管の系統
 
6A7 , 12SA7 , 6W-C5 研究
6A7 → 6SA7 (12SA7-GT) → 6C-W5  Frequency Conversion 周波数変換用7極管
 
6A7 マツダ
6A7(Ut−6A7)周波数変換用7極管.戦前に使用されていた2A7の6V管、7ピンUtベースのST−12型.周波数変換専用としての最初のものが6A7で、これは局部発振用の3極管と混合用の4極管を同心円に重ねたような構造になっていて局部発振と混合を1本で行う.6SA7(12SA7)はこの6A7の高い周波数での安定度を改良したもの、日本では戦後周波数変換は6WC5が主流になり、スーパーへの移行期にしかこの6A7見られない
 
6A7 マツダ
トップグリット
 
12SA7 メタル管 GE製
アメリカでは古くなった真空管を捨てないでいまだにストックし販売している.JAN (Joint Army and Navy)
 
12SA7GT international
12SA7のガラス管タイプ.シールドを施さないと周囲の影響を受ける
 
12SA7GT マツダ
6SA7をST管の6C-W5に作り変えた東芝製の12SA7-GT(黒い帯は導電性塗装カーボン・スート)日本は戦後、GT管を製造することが困難でST管を製造し使用する期間が長かったGT管の生産は短期間で少量であっため国産GT管は希少である

バルブ(ガラス管) の内面に塗布してある黒い帯は導電性塗装、カーボン・スート、バルブ・スートという.電子がプレート等に捉えられずに直接バルブの内壁にぶつかり二次電子放射が発生し悪影響があるのでその放射をなくす為に煤を塗布してあるのである.
 
12SA7‐GT マツダ
螺旋状の金属線がグリッドでそれを支える細い金属の支柱を固定している半透明の板はマイカ(雲母)
 
6W−C5 NEC
スーパーラジオに必要な真空管を大量生産するためには、安定した周波数変換が可能な6SA7を国産化する必要があった.国産化するに当たり我が国での生産設備で作れる廉価なST管に改造し6W-C5作った
 
6W−C5 NEC
6W-C5は6SA7-GTとほぼ同じ特性でヒータ電流が少し多くて0.35Aとなっている.戦後まもなくは電源電圧が低下することからやはりST管のメリットが大きかったのだろう
 
5球スーパー内部4
昭和30年頃までのラジオには電源トランスの一次側に90Vのタップがあり、ヒューズホルダーが100V用/90V用と2個並べてあって、ヒューズを差し替えて電源電圧の調整を行った
  
6C6 研究
6C6 NEC UZ−6C6
戦後の並四ラジオによく使われている球.6ピンUZベースでトップグリット付きST−12型.シャープカット オフの高周波用5極管.再生検波式ラジオ、ラジオの高周波増幅、検波、音声増幅のほかテストオシレーターの高周波、低周波発振に用いられている.管壁内側に導電性塗装(カーボン・スート)されている.再生検波式ラジオに適した高周波用シャープカットオフ(S/C)5極管 57, 77, 6C6.UZ-57, UZ-58が後にヒータ電圧が6.3V化されてUZ-6C6, UZ-6D6 に進化する。やがてラジオの高周波・中間周波は、リモートカットオフ管が主流になりUZ-6D6に移行される.UZ-57, UZ-6C6の系列は、検波にも発振にも増幅にも幅広く使えるが大量生産された五球スーパー中には用いられず.

NECのスクリーン印刷は落ちやすいので決して触れぬように注意すること、特に赤は注意.
 
RCA 6C6
優秀な特性の球で世界各地で生産されたため市場在庫も多い.この球も使用するときはシールドケースが必要.

http://tubedata.tigahost.com/tubedata/sheets/021/6/6C6.pdf
 
各社 6C6 箱
左から、RCA JRC、NEC、新NEC、左のNEC日本電気6C6は Made in Occupied Japan :米占領下の日本製
  
STAR ALL WAVE TEST OSCLLATOR
左から整流管12F、低周波発信6C6、高周波発振6C6
 
807 研究
1937年6L6メタル管のプレート端子を管頂に変更し絶縁耐圧を上げてガラス管の送信管に改良した球が807(ハチマルナナ)

用途 AF (低周波)電力増幅  RF (高周波)発振、電力増幅、変調

OM諸氏で807を知らない方はいないといえるほど有名な真空管.昭和14〜15年から各社で国産化、手頃な送信管(短波)として昭和40年頃まで活躍
 
RCA 6L6 5極ビーム管 電力増幅 GT 8P RCA
RCAが1936年に発表した史上初のビーム出力メタル管

6L6は映画館のPAアンプの出力段として、ギターアンプでは、6CA7(EL34)と並ぶ定番的な存在、オーディオアンプでは、マッキントッシュMC-240などに用いられている

Metal type used in the output stage of audio amplifying equipment, especially units designed to have ample reserve of power-delivering ability. Requires octal socket. This tube, like other power-handling tubes, should be adequately ventilated.
 
日立 6L6G 5極ビーム管 電力増幅 GT 8P 日立
6L6をベースにガラス管になったのが6L6G.1937年発表STスタイルのガラス管.カーボンスート処理された物がほとんどで内部が見えない
 
RCA JAN 807 傍熱型ビーム管 電力、発振、変調 UY 5P RCA
写真の807はRCA製茶色のマイカノールUY(5ピン)ベース

 
トッププレートの真空管 美しい工芸品 3結のシングルアンプを作るか、プッシュプルのステレオアンプを作るか思案中

Specification and max ratings(*)
Filament Voltage 6.3 V
Filament Current 0.9 A
Plate Voltage (max) 400 V
Plate Current (max) 125 mA
Plate Dissipation (max) 25 W
Screen Voltage (max) 400 V
Screen Current (max) --- A
Screen Dissipation (max) --- W
 
RCA 807 傍熱型ビーム管 電力、発振、変調 UY 5P RCA
EIA Bulb 16-2
 
真空管試験器の測定結果
No.1 4300/2275(min) No.2 4300/2275(min)
 
マヅダ UY−807 傍熱型ビーム管 電力、発振、変調 UY 5P マツダ
807はアマチュア無線の送信管として、学校放送用アンプの電力増幅、さらにラジオ放送機の前置増幅に使用されていた

高周波電力増幅用ビーム四極管  ヒーター電圧:6.3V 電流:0.9A

最大定格 EP:750V P損失:30W EG2:300V G2損失:3.5W f-max:60MHZ

冷却:自然空冷 外形:5−21 

推奨ソケット:上部 東芝 HV-3000、下部 JIS C-7600 Y形
 
トッププレート 運用時要注意400−600V!

プレートは炭粉をまぶし黒化したもので,ステアタイト・スペーサは無くマイカ板に弧状のスリットがある,下部にシールド板なし,環状ゲッタ2箇所.上部マイカ板にグリッド支持棒のシールド箱
 
ナショナル UY−807 傍熱型ビーム管 電力、発振、変調 UY 5P ナショナル
拡声装置、短波送信機、ラジオ放送機前段などに用いられた

左 807 ベース記号(下記)
A B
M G
とあり
上段 1971年 2月
下段 1959年 7月
上下どちらかが製造年月
 
プレート表面は黒光沢処理,ゲッタは大型の棒状ゲッタ1つ。上部および下部のマイカ板との間にはステアタイトのスペーサがあり電気的絶縁と加水分解シールド効果を果たしている.上部のマイカ板には第3グリッドとグリッド−プレート間に絶縁のためのスリットがある
 
6L6GC
6L6系列ではパワーアンプの球として最もポピュラー、60年以上も製造が続いている.日本の807Aがアメリカで807Wになり最終的に6L6−GCになった

Glass-octal type used in the output stage of audio amplifying equipment, especially units designed to have ample reserve of power-delivering ability. Requires octal socket.This tube, like other power-handling tubes, should be adequately ventilated. 6L6GC can be used in place of type 6L6 and may be supplied with pin 1 omitted.
Specification and max ratings(*)
Filament Voltage 6.3 V
Filament Current 0.9 A
Plate Voltage (max) 500 V
Plate Current (max) --- mA
Plate Dissipation (max) 30 W
Screen Voltage (max) 450 V
Screen Current (max) 35 mA
Screen Dissipation (max) 5 W
 
マツダ 6BG6−G ビーム管 水平偏向出力 GT 8P マツダ
ビーム管 GT 8P マツダ
RCAが1947年7月に6L6系の807を改良した(耐高サージプレート電圧)、実験段TVの水平出力管などとして使用された特性は807と同じ,高圧パルスに耐える(電極間放電を抑える工夫)構造に改良され業務用の送信管に求められる堅牢さはなくなった
 
国産化は1950年代始め初期のTVならびにその後のオシロスコープなどに使用され民生管ですが業務に用いられた。その後さらに改造され6BG6GAになるが、807の直系はここまで

807のマイカ板と同じデザイン
 
 
CQ ham radio 2006年1月号
CQ ham radio 2006年1月号
CQ出版社
特別号 定価870円

真空管で遊ぼう
JA1AMH 高田継男
807x2ステレオ用オーディオアンプの製作@
 
神工 二渓祭 放送部 放送博物館
松下電器 放送装置 807パラプッシュ(写真右).上部がラジオ受信機、マイク前置増幅器.下部が電力増幅器で807が使用されていた超重量級
 
5球スーパー
6Z−P1 日立
6Z−P1(ラジオ最終段電力増幅管 日本独自の球).真空管本体ガラスとベース(ベーク)を弾性接着剤で接着し修理した
 
5球スーパー一式

 
5球スーパーST管ストック
非売品、ネットオークションで真空管ST用白箱を購入して整理した.
 
高信頼管
RCA 高信頼管 5654 高周波増幅用5極管
電気的には6AK5と同等の特性を有する。高周波増幅、広帯域中間周波増幅に使用し、振動、衝撃の多い個所の使用にも耐える
 
高信頼管 5654 高周波増幅用5極管
DELICAのディップメーターの保守用として購入。左:SYLVANIA 右:RAYTHEON
 
DELICA NEW HAMBAND DIP METER
6AK5W 5654
 
GE 6AK5 高周波増幅用5極管
6AK5は第二次世界大戦中にアメリカのウエスタンエレクトリックが開発した電子管で、開発当時は優れた発明品として賞を取ったという記録がある。約400MHz迄の周波数の広帯域増幅及び超短波の発振周波数混合用。RCAが戦前に開発したエーコン管954に換わるVHF帯用5極管として開発
 
GE 6AK5 高周波増幅用5極管
この真空管はその優れた性能を評価され主として高周波機器や測定器などに多く使用されていたため、現在その残存している真空管の数が豊富で比較的入手しやすい。特にこの6AK5W真空管ではTelefunken製の真空管がきわめて優れた音質を有しているらしい。写真はGE製

 
6AK6
6G6-GのmT管版で6Z-P1相当の小形ミニアチュア管,ヒータ電流が6Z-P1(0.35A)に比べて小さく(0.15A),ヒーター電力が低くても高いエミッション性能を得る特殊な陰極材料が必要で1950年代初頭に製造できる真空管会社は戦後の日本になかった.その後,6AR5に取って代わり使命を終えた。米国互換の6AK6は通信用の特殊な分野(多分米国製通信機の保守用)に神戸工業TENが国産化し1960年代まで製造された
 
5678
5678はRF増幅用5極管で,フィラメント電流50mA。RaytheonのCK569AXの米国EIA名登録名が5678。1950年。ラジオに良く使われた。スプレーシールドRaytheon JRP-5678(RF Pentode/増幅用5極管)
 
RAYTHEON JRP 5678
EIA name/ Others :CK5678/XFR2CV2254/ DF60
Raytheon type :CK569AX 、Class :Pentode 、Base :1AD4 (F5p) 、Out-line :TX 、Ef V :1.25 、If A :0.05 、Eb V :67.5 、gm :1.1
 
5787 Voltage Regulator
低電圧放電管,Raytheon,1950年。馴染みの名前では"VR100"相当。NECが国産化。NEC 5787, Discharge Tube with Gas/ガス入り低電圧放電管
 
E180F(6688)はSQ管(Special Quality tube)で材料から検査まで全てが吟味された特別な真空管である。ピンを金メッキしソケットとの接触不良によるノイズの発生を防止している。ソケットも金メッキ品を使用する。写真は、松下電子工業製でPhilipsと技術提携して製造された。価格3,600円(1969年価格表、ラジオ用6BA6が375円)
 
NUVISTOR 6CW4 HITACHI
       日立のNUVISTOR(ニュービスタ)真空管 6CW4  3極管 超小型セラミック金属真空管
ニュービスタはRCAが開発した超小型セラミック金属管。半導体の欠点であった超高周波領域の動作、半導体に対抗するための小形化、低消費電力化を考慮して設計された真空管。高周波のフロントエンドや発振段などにも使われた.グリッドディップメータ(GDM)にも適している

ニュービスタ

Lafayette HA-55A Aircraft Receiver

真空管「ニュービスタ」物語
 
Electron-Ray Indicator  マジックアイ  電子線指示器

秋葉原のキョードーのマジックアイ展示装置
6R-E13 by
Toyo and Matsushita
離調 同調

6RE13
6R-E13 by Toyo and Matsushita
電子管の歴史にはNHK技研の内田秀夫氏が開発。東洋,松下が製造とある。

ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオMagic Eye/Tuning Indicator -Japanese Type/マジックアイ/同調指示器 -日本型 から引用させていただきました。
 
 
6Z-DH3A 研究 検波・増幅用単2極高増幅率3極管
UZ-2A6 → UZ-75 → 6SQ7 → 6Z-DH3 → 6Z-DH3A  (3Z-DH3A電池, 12Z−DH3Aトランスレス) 
UZ-2A6 → UZ-75 → 6SQ7 → 6AV6

検波用の小型の2極管と低周波増幅用の増幅率100の3極管が1つのST管の中に入っている複合間である。昭和23年 6SA7 のST版として 6W-C5 が発売になり、6W-C5、6D6、6Z-DH3A、42 or 6Z-P1、80 or 12F の組み合わせは、日本の5球スーパーの標準管となり多量に生産された.GT管の6SQ7の日本版でもあり3極部は音声アンプなどの低周波電圧増幅に優れた性能を持っている.スーパーヘテロダインの検波出力をこの3極管で増幅し後段の出力管に送るために開発された。増幅率が大きいのでノイズ防止のためシールドケースを用いる.
 
UZ75
UZ-2A6(2.5V,1.0A), UZ-75(6.3V,0.3A)スーパーヘテロダイン受信機の検波・低周波増幅用の双2極3極管複合管である.米国では75, 2A6は1933年に発表..国内では東芝マツダがUZ-2A6, UZ-75として1934-35年に国産化。1935年7月マツダUZ-2A6は卸3.25円だった.戦前は,UZ-2A6はスーパーヘテロダイン受信機の中でも高周波増幅付きのゲインの余裕のある受信機だけに辛うじて使用された。6.3V管は主として業務用,軍用に使用された。戦後は、国産の6Z-DH3が登場する1947年までテンなどによってUZ-75が製造さた.戦後,UZ-2A6は製造されることは無かったようだが,1950年頃,UZ-2A6の代替に3Z-DH3Aが松下他から作られ,保守というよりは2.5V系のラジオの改造に使用したようだ.
http://www.geocities.jp/radiomann/HomePageVT/Radio_tube_32_super.html#UZ75 より
 
UZ75
写真の球は昭和19年5月製で製造年月の刻印は珍しい。製造年月が必要な発注者への納品だったのだろうか?製造者が物資の少ない中でもこの真空管を作っていた事を後世に知らせるよう刻印したのではないかと想像する.

当時工場は長野などに疎開して製造を続けていたと聞くが、原料の調達はどうしていたのだろうか?この球は、ガラス原料の質が悪かったのか青みがかっている。酒瓶などの代用原料で製造されたに違いない.詳しい方はご教授をお願いします.
 
UZ75 ピンアサイン
UZ 日本では、戦前に 75 も発売されていたが普及せず、戦後ようやく 75 の二極管部を一個省略した 6Z-DH3 とそのシングルエンド型 6Z-DH3A が、スーパーの流行に伴って出回るようになった.75 は「元祖100μ管」として大いに後世に影響を与えた.
http://homepage.mac.com/ryomasuda/VT/num/75/ より
 
6Z-DH3 QB MATSUSHITA 1234
6Z-DH3は,日本独自の5球スーパー用ラジオ球で、1947年に東芝マツダにより開発された.この球は、時の政府によるスーパーラジオへの切り替え政策により主流になった.しかし,同じ年にトップ・グリッドを廃止した6Z-DH3Aも開発され,主流はそちらに移る。僅か半年程の天下であった.しかし、6Z-DH3はその後も作り続けられた.6Z-DH3のトップ・グリッドは捨てがたい魅力があったと考えられる。この球も交換部品として作られたもの.プレートは灰色(アルミクラッド鉄)で近代的。角ゲッタ.マイカ板は3層.プレート・フィンが片側しかない.これは電極構造がグリッドをステム下部に引き出した6Z-DH3A用に設計されたものを流用しているため.

http://www.geocities.jp/radiomann/HomePageVT/Radio_tube_42.html
#Matsushita6ZDH3

引用
 
 
松下独自製造年月コード

アルファベット2文字   第1文字は年  第2文字は月 
製造年 次の表の通り:1946年がZでアルファベットをさかのぼる。

1946 Z 1947 Y 1948 X 1949 W 1950 V 1951 U 1952 T 1953 S 1954 R 1955 Q
1956 P 1957 O 1958 N 1959 M 1960 L 1961 K 1962 J 1963 I 1964 H 1965 G
1966 F 1967 E 1968 D 1969 C 1970 B 1971 A        

製造月 1月がAで2月がB 以降 C,Dと正方向に進み12月はL

1月 A 2月 B 3月 C 4月 D 5月 E 6月 F
7月 G 8月 H 9月 I 10月 J 11月 K 12月 L

使用時期:1946年-1971年まで

表示位置:

ST管,GT管はベース側面に銀インクで印刷(1952年頃)

ST管 QB = 1955年2月,表示位置:ベース印字(筆書きかスタンプ)

http://radiomann.hp.infoseek.co.jp/HomePageVT/Tube_Identify_Date.html#Mat
より引用
 
6Z-DH3 ピンアサイン

戦後スーパー受信機を製造する為の第2検波 低周波増幅3極管として作られたのが6ZDH3.これは戦前から作られていた75(双2極 3極)管の代わりにも使えるようにピンは位置を決め、3極管のグリットはトップに出したもの.双2極の片側を省略してコストダウンを図った。次にトランスレス用の12ZDH3A(12V 0.175A)が作られた. 
これは75との互換が必要無いので、配線に不便なトップグリットを廃止した.当時のNECが12ZDH3Aの6.3V管 6ZDH3Aを工業会と独立に勝手に製造.しかし、この方が便利なので各社NECの真似をした。電気的特性は同一.
http://f2.aaa.livedoor.jp/~radio/handbook/1/6ZDH3A-x.html より

 
6Z-DH3A X_OL
トップ・グリッドを廃止して,ベース・ピンに接続した.この球は日本のスーパー用球の決定版として,その後の約10年間君臨し続けた.
http://radiomann.hp.infoseek.co.jp/HomePageVT/Radio_tube_4.html より
 
6Z-DH3A Z_IC
箱のふたの裏側には、「ナショナル眞空管 NO.3510 共栄券 2点 この本券を同色の台紙にお貼りください」と書いてある.松下電器産業株式会社は販売店をバックアップして販路を拡大して行った。共栄券(クーポン券)は、販売促進のための還付金システム。大東亜共栄圏の共栄圏とは違う.
 
6Z-DH3A マツダ
東芝マツダ1950年代初頭の6Z-DH3A.プレート板の張り合わせがスポット溶接から4つ穴のカシメに変わる.マイカ板も透明なものからマグネシア塗布型に替わる。ただし,ゲッタは旧式のままである.

<参考>
http://radiomann.hp.infoseek.co.jp/HomePageVT/Radio_tube_4.html
 
6Z-DH3A X  MATSUSHITA 6Z-DH3A X  MATSUSHITA
 
6Z-DH3A X_OL  MATSUSHITA 6Z-DH3A X_OL 1957年12月製造 MATSUSHITA
 
6Z-DH3A Z_IC MATSUSHITA 6Z-DH3A Z_IC 1963年3月製造 MATSUSHITA
 
6Z-DH3A NEC
NECの1950年代初頭の6Z-DH3A.この当時のスクリーン印刷は質が悪く剥離しやすい.特に赤は要注意。電極構造は2極部にシールド.3極部プレートは大型化,材質もやや茶色,グリッドには上部にU字型フィンが付き,引き出しも電極上部からになった.2極部下部にもマイカ板が使用してある.

<参考>
http://radiomann.hp.infoseek.co.jp/HomePageVT/Radio_tube_4.html
 
6AV6
6ZDH3Aは6SQ7GTを国産化するためにSTに作り替えたものである.6SQ7GTのmT管が6AV6であるから6AV6で代用可能。電極間の容量が本物と違うので調整の必要あり

<参考> 
http://www.ne.jp/asahi/uchio/tokyo/tube/daiyou.html
 
TUBE COLLECTION LIST 
 真空管コレクションリスト ST管 20140103更新
 真空管コレクションリスト GT管
 真空管コレクションリスト mT管
 真空管コレクションリスト SUB-mT管
ピン矯正器
ミニチュア管7ピン、9ピンの曲がったピンをまっすぐ修正する工具.2007ハムフェアで購入
ピン矯正器
東京真空管商会で購入
   
海外メーカー MT管 箱

GE,ウエスティングハウス、フィリップス、テレフンケン、RCA
 
NHK 放送博物館