8.蒲田ってこんな街

ここに住んでから、既に10年以上が経過しました。
私にとって第二の故郷(?)蒲田。少し冷静に考察してみました。


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あやしいイメージ。

蒲田。甘美な響きが素敵なこの街は、神奈川県川崎市と東京都大田区の中間に位置し、渋谷・新宿・横浜等のプレイスポット(死語)にも、容易にアクセス可能な、そこそこ栄えた街である。

高校卒業後、まだあどけなく、ダンディズムのカケラもない私。今でもダンディとは程遠いのだけれど、18歳でこの街にに引っ越してきた当初、私にとって蒲田は「恐い街」だった。

熱海駅から東海道線の川崎駅で下車。京浜東北線で東京方面に一駅でこの街に到着する。改札を出ると正面左にみどりの窓口があるのだけれど、その自動ドアの前で見てしまったのである。林家パー子みたいなおばちゃんが突然座り込んだと思うと、ズボンとパンツを同時におろし、小便をひりだしたのである。これは驚きだ。顔はパー子なのに、髪型がペーである事に驚いたのではない。
そんな光景を目撃したのは私だけではないはずなのに、顔色一つ変えない蒲田の人たち。何とも変ちくりんな街に来たものだである。

住まいも蒲田なら当時の勤務地も蒲田。通勤時間は自転車で8分程度といった、他人様から見れば恵まれた環境に私は暮らしている。通勤に時間をかけるなんてアホらしいのだ。それに屈辱の警備員時代に千葉だの横須賀だの、くだたない現場に飛ばされまくっていたのだから、今の職場くらい近くたって良いのだ。

同じく蒲田近郊の会社に勤務する香奈ちゃんも、千葉県の船橋市郊外から1時間半もの道のりを満員電車に揺られて通勤しているらしい。バカな奴め。往復3時間と言えば1日の1/8である。来るだけで疲れちゃうじゃないか。ファミコンのRPGのように、自分の体力がグラフで視覚的にわかるのなら、間違いなくその半分は朝の通勤で消費されることだろう。それに、その時間を何か有効な事に使えば良いのに。
なんて言っているヤツほど時間を有効利用しないから不思議だ。

「うえちゃんは良いよね〜。会社が近くてさぁ〜。」

「だったら引っ越せば良いじゃん。蒲田にさ。」

「えぇ〜。やっだぁ〜。だって蒲田って怪しいじゃん。うえちゃんもいるしさぁ。あはは。」

失敬なやつめ。

さっぱりとした性格が評判の、男性にもそこそこモテる彼女とは専門学校時代からの縁。

当時、彼女は何を血迷ったか、ティナ・ターナーを思わせる、強烈チリチリパーマをかけて登校してきたことがあった。
華奢な体型にその髪型は「異様」以外の何者でもない。それなのに、

「いいじゃん」

「似合うじゃん♪」

オタッキー揃いで有名な情報処理科には、1クラス120名中、女性は10名程度しかいない。そんな貴重なおねーちゃんのひとり、香奈嬢に気に入られようと、スケベ根性丸出しのオタどもは見え見えの賛辞を浴びせる。
そんな中、

「え、何?紙の毛切ったの?確かに似合よね♪美容院の人に【若い頃の鶴瓶みたいにして下さい】って言ったの?」

正直でピュアな気持ちを口にして以来、未だに私への態度が冷たい。
そんな昔の事を・・・どこが「さっぱりした性格」なんだか。

そんな数年振りに再会した彼女と、母校の日本工学院専門学校前で待ち合わせ、近所の居酒屋に飲みに行くことになったのだけれど、そこから居酒屋までのほんの数分の間に、我が街「蒲田」のあやしさを所々にかいま見るのであった。


ストリート・ミュージシャン。

夜も8時を過ぎると、閉店後の銀行や店舗の閉じたシャッターの前には、ストリート・ミュージシャン達が集まっては、ギター片手に自己表現とういう建前の騒音まき散らし始める。

蒲田のストリート・ミュージシャンは、渋谷のそれらと比較しても、歌詞・歌唱力・ルックス等、どれをとってどこか抜けている。特に歌詞がひどい。

「♪大人がぁ、勝手に敷いた人生のレールにぃ〜〜。ラララ〜♪」
「♪乗ってぇ、生きるなんて、まっぴらゴメンさ〜。ベイビー♪」
「♪うざいぃ、学校なんて辞めてやるゼ〜。♪マイ・ドリ〜ム♪」
「♪だからぁ〜〜、俺はぁ俺の道を行くぜぇ〜〜〜♪イエ〜イ♪」

どいつもこいつも、打ち合わせでもしたかのように同じような歌詞なのだから救いようがい。

「本を読まないから、こんなアホな歌詞しか書けないんだよ。人生を語る前に学校に行けっつ〜の。」

「でもさぁ、うえちゃんも専門学校辞める時、似たような事いってなかったっけぇ?」

「・・・・・」



だれもが積極的?

「いらっしゃいませ〜〜」
「寄って行かれませんかぁ〜〜?」
「当たりますよ〜〜〜!」

自ら呼び込みを行う占い師を見たのはこれが初めてだ。


流行には敏感。

目的地の居酒屋のビルの前に到着。

「ねぇねぇ、あそこってカジノバー?」

「そうそう。最近蒲田にも出来たんだよ。」

「へぇ〜。いまさら?」

蒲田という街は、意外と流行には敏感である。
六本木でカジノバーが流行れば、蒲田にもカジノバーができるし、
渋谷でブラック系のクラブが流行れば、蒲田にもできる。

ただ、少しだけ六本木や渋谷と違うのは、それらが流行しだしてから、ビルの内装等の工事を始めるもんだから、それらが完成する2〜3ヶ月後には、ブームもすっかり下火になっている点である。

そして、知らないうちに潰れていく。蒲田のパターンである。
いつまでたっても、情報の発信地にはなれないらしい。


蒲田にもホストクラブ。

居酒屋からの帰り道。

「ねね、2次会さぁ、ホストクラブ行かない?知ってる店があるんだぁ♪」

すっかり、上機嫌の香奈ちゃん。

「2人なのに2次会ってか?それにホストクラブ?嫌だって。俺が楽しくないもの。」

「ええぇ。いいじゃん!行こうよ!私おごるし。ね、ね?」

このコは昔からこんな遊びをしていたのであろうか?しかし、いかんせん私は「おごり」という言葉に弱い。

「おごりったって、ホストクラブは高いだろ?大体、蒲田にそんな店あるのか?」

「レッツゴー♪」

人の話聞けよ。

「いらっしゃいませ。」

「こ、この方々・・・本当にホスト??」

壁を背に一列に並んで元気良く挨拶をするのは、ホストとは名ばかりのおやじダンサーズもどき。体系もおやじそのもで、終電に乗るために全力疾走でもしようものなら、腹周りの贅肉をプルプルしそう。いつ絶命してもおかしくないような息づかいが聞こえてきそうだ。
服装はコナカの\19,800、2着目は\1,000セールで買ってきたかのような、グレーかつ貧乏くさいサラリーマンスーツに身を包んだ男たち。関係ないけれど、6人中2人はそれぞれ頭頂部、前頭部に毛がない。かなりハイアベレージなハゲ率だ。

この人達からはホストが持つ、独特の高級感やセンス等がまるで感じられない。うち1人のネクタイなんてテディ・ベアじゃないか。

しかも、隣についた彼はこの店でNo.2だというのだから驚きは隠せない。でも、こんなのがホストとして成立いるのだから、よほど話術に長けているに違いない。

「いや〜〜。最近は本当に不景気で・・・。でへへ。」

「でへへ」じゃないよ、おっさん。
彼女はこの店の、一体どこが気に入っているのだろう。

「あのさぁ、香奈ちゃん。」

「・・・・・・・・・・・」

寝るなよ。。。。(泣)

こやつはこうなると絶対に起きないのだ。
学生の時も、さんざん飲んだくれた挙げ句、学校内のテラスのベンチにで就寝。朝になって守衛に起こされるまでの数時間、爆睡するといった快挙を成し遂げた強者なのだ。少なくとも、ハタチの女性がする事じゃあないと思う。

「ふ、不景気ですかぁ。大変ですね。僕も頑張らないとなぁ。」

柄にもなく「僕」とは何事だ。妙な緊張感は人を加山雄三にさせるのか。
一体、何が悲しくて、こいつと日本経済について語り合わなければならないのだろう。香奈ちゃん、頼むから早く起きて!

聞けば、今年で35になるこのおやじ、名前は順次さんと言うらしい。昼は不動産屋に勤めており、不景気のため2年前から夜はホストとして妖怪ババア相手に大活躍しているそうだ。

「ん〜〜〜。よく寝た♪」

彼女が起たのが会計を済ませた後である事が未だに納得いかない今日この頃である。

 

蒲田は良い街です。みなさん、是非遊びにきてね。
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