怪獣図書館・案内板
地下一階
ノンフィクション収蔵庫
ドキュメント・探検記・研究書etc.
未確認動物本の王道といえば、やはり「探検記」であろう(だよね?)。
謎の怪物が現われるという土地に、勇敢にも足を踏み入れ、様々な困難を克服して、前進する探検隊。
読者も手に汗握りつつ、実際に自分も隊員になったようなつもりでページを繰っていく。
ボクも子どもの頃、ひとり図書室に籠っては、そのような本をあさり、血わき肉躍らせたものである。
ここでは、そのようなまさに探検記を中心に、また「探検」とは行かないまでも、未確認動物出現について地道に取材し、様々な資料を集めているものや、そしてそれらについて考察し、独自の仮説を立てたりしている文献についても集めてみた。
かつては大手新聞社やテレビ局などの主導、もしくは資金援助によって成り立っていた怪獣探検も、最近は交通手段の発達とインターネット普及によって、「志のある個人」によるユニークな探検&取材と、その報告としての充実したレポートが増えてきた感がある。また、1970~80年代のオカルトブームの洗礼を浴びた人々が、このジャンルの書き手の主流として台頭してきたが、切り口もそれぞれにオリジナリティがあり、今後とも楽しみである。
地下二階
フィクション収蔵庫
国内外の未確認動物をテーマにした創作文学
未確認動物を扱った創作文学はけっこう多い。
広い意味では、すべての怪獣文学は、未確認動物文学である、とも言える。未知の怪獣の出現とその脅威を描いた『ゴジラ』(香山滋、1954)や、『空の大怪獣ラドン』(黒沼健、1956)などもそうだ。特に黒沼健の『~ラドン』は、前半部の謎の生物(=実は古代昆虫メガヌロン)による連続殺人事件の描写など、「正体不明のモンスターの恐怖」を描いている点で、日本の未確認動物小説の中でも出色の出来である。 しかし、当「怪獣図書館」では、そのような小説(映画)オリジナル怪獣の作品を、ひとまず措き、すでに「未確認動物」として世間的に認知されている存在ーーネッシー、雪男など、いわば既存(?)の怪獣ーーをテーマに創作された作品を中心に収蔵していく方針である。現実に様々な目撃談が寄せられ、それだけですでに小説以上に奇妙な物語世界を形成している未確認動物たちを、作家たちはどのように料理し、我々好き者の読者に供してくれているのだろう……。
地下三階
概説書・図鑑・名鑑類収蔵庫
ここでは、一応館長の独断と偏見でジャンル分けをおこなっております。
正直、分類に迷う書籍も多々ありましたが、あくまでもだいたいの傾向ということでご容赦ください。また、当コーナーのジャンル分けについては、今後もいろいろと試行錯誤するかもしれませんので、あしからず。
目次
・【動物学味多め系】
主に動物学的考察を加えているものを集めました。
・【オカルト味多め系】
概説書の中でも、眉唾情報濃度が高めのものを集めました。
・【激辛オカルト系】
陰謀や秘密組織てんこ盛り。独自の世界を構築しているモノを集めました。
・【博物学・民俗学・妖怪・幻獣系】
博物学的・民俗学的考察を加えているものを集めました。
・【文系その他/文化誌研究・社会学・文学・サブカル】
その他のアプローチでUMAを考察しているものを集めました。