DxMxSx (Japan)



<インタビューをご覧頂くにあたって> 今回のインタビューは国内ブルータルデスの先駆者であるDEFILEDに、ただバンドのプロモーションのみならずシーンの現状分析、 そしてより強固なシーンを築くため 道を模索する意味も含め、かなり踏み込んだ事を訊いた内容になっています。事前にそういった 含意を踏まえてからご覧になって下さい。



1.DEFILEDにとって4枚目となるアルバム、"Divination"がフランスのSeason of mist recordsよりリリースされますが、まずは リリースの経緯と 新作のプロモーションをどうぞ。

前作"Ugliness Revealed"はレーベルもバンドもお互い様子見という事であえてワン・ショット(一枚)契約にしていました。よって その後のアルバム に関しては法的な拘束はなんらありませんでした。ですので今回のアルバム”Divination”に関しては作品を 仕上げていく過程でいろいろなレーベルと接触し感触を 探りながら交渉もアルバムの仕上げも時間をかけてやりました。 いろんなレーベルと接触しベスト・オファーをくれたのがSeason Of Mistでしたので彼らと契約しました。 リリースは2003年5月12日です。アメリカ・カナダに関しては5月20日になります。ミキシングはMorrisoundで Jim Morris氏とやりました。



2.新作では、前作”Ugliness Revealed”に比べてどのような音楽的進化、深化がありますか?ドラマーが交代したことはどのような 影響を及ぼし ましたか?レコーディングの出来には満足されていますか?

概して出来には満足しています。ドラマーチェンジ後初のレコーディングでしたので若干ドラムのアプローチが前作までと変わっています。 ブラストビートは増えたかもしれません。特に裏打ちは増えました。方法論・サウンドのコンセプトは変わっていませんがDEFILEDなり の進化は示せていると思います。 特に曲の展開におけるテンポチェンジ(クリックチェンジ)は以前までのアルバムよりわかりやすく かつ頻繁に登場します。それによる酩酊感を狙っています。



3. DEFILEDの音楽性にとって重要な要素はなんでしょう?また、曲を作る上で心掛けていることはありますか?曲が生まれる過程は どういったもの なのでしょう?

冗長なリフのリピートは好みではありません。楽曲のどのパートにおいてもその意義をもって組み込まれなければと考えています。 パッと聞きが カッコよくても既にどこかで聞いた事のあるような典型的なフレーズやコンビネーションはなるべく避けるように しています。デスメタルのお約束的・典型的な展開、 フレーズを排除しつつも、リスナーの音楽的琴線に触れようとする事自体が 矛盾しているかもしれません。が、そういったチャレンジこそオリジナルなサウンドへ至る道 だと感じています。曲が生まれる過程は 様々です。共通したプロセスとしては創作前に曲それぞれ固有のコンセプトが明確にされた上でアレンジが施されていきます。 DEFILEDは似た曲がアルバムに入る事を好みません。常に裏をかこう、としている部分があります。しかし曲が増えるにつれ ”裏をかく”ための方法論がマンネリ化して しまいます。そうなるとその新たなマンネリを打破するために更に”裏の裏をかく” 必要性が出てきます。今回のアルバムには”敢えて”リフ数を少なくしリフの配列、 リピート数も1番〜3番まで同じでパッと聴き凄く シンプルでストレートな曲もあります。しかしリズムのコンビネーション自体はよくよく聴くと全く同じモノというわけ ではない、 というような曲(Fear and Epicureanism)なども入っています。曲の伏線をどういう感じにするかを工夫していかなければ、と 常に考えています。これ以上の タネあかしは止めておきますので、それぞれで探ってくれれば嬉しいです。



4.DEFILEDの音楽性にはUSなどのアンダーグラウンド・デス・シーンでここ最近拡大された方法論とは明らかに一線を画している と思います。 全員黒髪長髪で黒ずくめなファッション・イメージによりDEFILEDを一括りにオールドスクールと捉われてしまって いる感もありますが、ご自身が考えるDEFILEDの (ファッション・イメージ的要素を抜きに)音楽的位置付け、 そしてオールド/ニュースクール感とはどういったものでしょう?またそのファッション・イメージは プラス・マイナスに 働いている要素もあると思いますか?ある意味ロングヘア・プライドというのは保守的ではないでしょうか?

ファッション・イメージもバンドカルチャーの要素の一つである事は否定しません。DEFILEDのファッション・イメージにより音楽に 興味を示す人、 苦手意識を持つ人、興味の範疇から自動的にはずしてしまう人、左右されない人とそれぞれだと思います。が、 ここでは最重要である音楽について先に回答しようと 思います。上でも述べましたが音楽的には他のバンドがやっている事に なるべく影響を受けないように意図的にしているつもりです。アンダーグラウンド・トレンド・ リーダーのコピーキャットに なろうとする事は簡単ですがそれはDEFILEDの望むところではありません。オールド・ニューの線引きはヒトによってそれぞれ 違うようですし オールドにもニューにもカテゴライズできないバンドも多い時代です。ですのでシーン全体での自分達の位置付けや カテゴライズなどは敢えて考えずに曲作りをしています。 DEFILEDのジャンルがどう呼ばれようと気にしませんし自分達自身に ついてオールドという意識もニューという意識も別段持っていません。アンダーグランドにおける流行や潮流とかに媚び惑わされず 好きなことをやれればそれでよいと思っています。それは音楽のみならずファッションについてもです。日本のアンダーグラウンド に昔から 脈々とある”欧米バンドは長髪OKでも日本のデスメタルは長髪NG”、という暗黙のプレッシャーがあるようですがそういった事 も嘲笑して敢えて無視しています。リスナー もバンドマンも日本人は一般社会との擦り合わせや他人の眼を基準にファッションを 過剰なまでに気にしすぎる傾向があると言えるでしょう。欧米にツアー滞在時に長髪 でいることに(デスメタルバンドとして) 肩身が狭い、マイナスだ、と感じた事などは一度もありません。日本のデスメタル・アンダーグラウンドでロングヘアでいる事は 上記理由も含め必ずしも保守的とは言えないと思います。



5.DEFILEDはデスメタルシーンの黎明期から活動をされていますが、日本でも国内盤が多く発売された黎明期の後、デスメタルシーン では90年代の 半ばに明らかに低迷期があったと感じられます。そして90年代後半より若いバンドも増え、デスメタルというジャンル も細分化されていきました。こういったシーンの流れ を目の当たりにし、重要な転換期となったものは何だとお考えですか? そして現在のWorldwideなデスメタルシーンの状態にどのような印象をお持ちですか?デスメタル シーンが国内外を問わず健全な状態 であるために必要なこと(或いは不必要なこと)は何であるとお考えですか?

転換期(90年代中期)がおとずれた要因の一つに巨大商業レーベルの都合による方向転換にそれまでシーンをリードしてきたバンド達 が翻弄され次々 とドロップしてしまった事が多々関係していると思います。そのままレーベルのサポートを順調に受け続けていたら 円熟期に入り更なる音楽的進化を示せてたであろう バンド達にとって3枚目、4枚目のアルバムをスムースに出せなかった事はバンド のみならず進化し続けていくデスメタルシーンにとっても大きな打撃だったはずです。 個人的にも非常に惜しまれます。 混乱期・低迷期の到来によりそれまでのシーン全体に暗黙としてあった攻撃性増加の進化の一定の方向性がぶれてしまいました。 舵取りをしていたバンドは、一握りのオリジネーター世代のトップ集団以外は商業的のみならずそれを受け売りで受け入れたファンから も切り捨てられたのです。 一番これからシーンの活性化に貢献する可能性があったのはトップ集団に追いつけ追いこせと更なる過激さ と斬新さを競っていた当時の一握りの第2世代の先鋭部隊バンド 達であったのは明白でした。彼らが次々と失速していった事により デスメタルシーンの方向性は一旦リセットされた感があります。DEFILEDの存在の意義の一つにこの 第2世代の先鋭部隊達が なし遂げられなかった意志を他の模倣と懐古主義を意識的に排除しつつ独自に進化させたサウンドを持って21世紀の今現在に担って いければ、 と考えています。リセット後、アンダーグラウンドではそれまでのデスメタルとは全く違う新たな方向性での コンペティションが(特にアメリカの)新しい世代のバンド 達によって始まったと思います。それは96年以降顕著化、拡大していき、 今現在ここでいうところのニュースクールと称されているモノのはじまりではないでしょうか? ブラストビートとデスボイスを 使うという表面的なフォーマットの共通点以外はそれまでのデスメタルとは表現したい音楽観や方向性がファッションのみならず 全く別の ものなのでニュースクールと呼ぶようになったと考察しています。ショートヘアにキャップをかぶり半ズボンやスポーツ・ギア を身につける事がニュースクール、長髪に バンド黒Tシャツがオールドスクールいう区分けは音楽性のカテゴライズではなく ファッション・イメージによるカテゴライズだと思います。ニュースクールサイドでは ”ニュースクール以外のモノ”という 意味あいで便宜上それ以外を一まとめにしてとりあえず”オールドスクール”と呼んでいる感がありますが、ニュースクールと よばれているモノを中心においた視点のみによる偏ったカテゴライズ、興味の集中は広い意味での今後のデスメタルのエクストリーム な方向への進化の妨げになる可能性 があります。もし真の意味で過激な音を追求するのであればニュースクールと呼ばれるモノ のみに固執する事は自ら音楽性の幅を狭める事になります。逆にニュースクール を毛嫌いしている人たちにもまた同じ事が 言えるでしょう。音楽の方法論を分析した場合「ニュースクール以外」のモノを一括り一色単にオールドスクールと捉えるのは あまりに乱暴すぎると思います。なぜならそれらのモノ全てが”古臭い”、”保守的”、”スラッシュメタルに毛の生えたモノ”、 ”懐古主義”を必ずしも意味しないから です。この事を改めて認識する必要があります。むしろリズムやリフのコンビネーション に関しては本能的に心地よいノリや掴みやすいキャッチーなモッシュを優先しがち なニュースクールとよばれているそれより 革新的でラジカルな要素を含んでいるモノも多々あるのです。懐古主義に走らずそういったハイパーな進化を目指す ”非ニュー スクール”も”オールド”なのでしょうか?それは全く違うと思います。デスメタル進化のベクトルが 今後ノリノリ・モッシュやキャッチーさのみを追求するモノに すり替わってしまうのであればいくらボーカルが下水道 になろうが、チューニングが下がろうがドラム(ブラスト)が更にハイパーになっていこうがジャケットや歌詞が 過激 になろうが、もはや真の意味での過激な音楽性の追求とは呼べなくなっていくと思います。メロデスが既にデスメタルの本来の 本質とはかけ離れたモノの追求に なっていったように。リスナーもバンドも今あえてニュー・オールドという粗い枠組みの呪縛 を一旦はずし”何が更なる過激さへの進化・挑戦なのか?”を今一度問い詰め なおしてもよいと思います。そういった事に 気付けるかどうかによって(デスメタル)シーンの本来の健全性と発展は大きく変わっていくのではないでしょうか? そもそも 何を指してシーンというのか、進化と呼ぶのか、また何をもってして過激とするか、でこの話も随分変わってきます。 デスメタルというジャンルが確立、認知されて既に 10年以上が経ちましたし、そのスタイルが多様化・多極化するのはある 意味当然で、人それぞれで定義も解釈も好みのツボも様々になりました。ですのでもはや一定の 方向性で括ろうとする事自体、 不可能であり無意味なのかもしれません。もしデスメタルを過激で攻撃的なモノを目指す音楽と定義するのであれば オールド・ニュー・ 非ニュー非オールド、それぞれがお互いの存在と表現方法を認めつつ切磋琢磨していくのがあるべき 健全な姿だと考えています。(ここでいうところの)ニュースクール の出現はデスメタルの可能性、表現方法の幅を広げた のは明らかです。ニュースクールの出現がデスメタルの本来あるべき発展/進化の妨げになったというような事 は断じて 申しておりません。曲解、誤解を避けるために重複しますがそこを強調しておきます。どういう流派であってもパターン化 した手法に固執せずにブルータルな ベクトル上にて革新性を追求していく事こそがデスメタルの真の進化・発展につながる と信じています。またデスメタル以外にもまだまだ過激な音楽ジャンルは存在する 事実を認める事も重要だと思います。 フリージャズやノイズ、現代音楽やガバは表現方法の違いこそあれ過激で危険な要素を多々含んでいると思います。 初期パンクや 出現当初のグラインドもその精神性という意味を含め十分過激でしたし。



6.日本より海外に進出していったデスメタルバンドでDEFILEDやVOMIT REMNANTSといったバンドがいますが、これらに続く新しい バンドが海外での リアルな活動を実践し、通用するようになるためにはどういった努力が必要だとお考えですか?

当たり前の事ですがまずはオリジナリティと演奏能力の向上を追求しつつよい楽曲をつくりカッコいいライブを(できればツアーも) 精力的にする事が 大事だと思います。アティテュードがストイックである事も重要かもしれません。海外へのアプローチはスタッフ ・マネージャー任せ、レーベル任せの他人任せでは本当 の意味でのチャンスはなかなか巡ってこないと思います。バンドメンバー自ら が常にDIY精神をもちそういう努力を怠ってはいけないと思います。「英語が苦手だ」 「カネがない」「時間がない」「仕事・学校・ 家庭があるからムリ」は所詮言い訳です。万難を排してビビらず億劫がらず自身で裸一つで現地に飛び込んでいく気概が なければ 何も始まりません。まずは現地のFesなどに観に行ってみるのがよいと思います。きっといろいろなヒント・チャンスを発見できます。 いろいろなヒトやバンド との出会いもあるでしょうし。また、バンドの方向性をメンバー全員でキチンと話し合いあわせておく事も 大事です。それは音楽性についてのみならず活動スタンス、 フットワークもメンバー全員足並みをそろえないと後々大きな活動は 難しくなってきます。バンド結成時、メンバー加入時にそういった事についても話し合っておく事が 大事だと思います。バンドは成り行きで偶然うまくいくものではなかなかありません。バンド個々のビジョンとストラテジーは必要不可欠です。情熱やロマンだけでは 頓挫してしまいますから。随分と偉そうなモノ言いをしてしまいましたがDEFILEDの海外進出へのアプローチも全然まだまだという自省自戒も含めて述べたつもりです。 海外でただライブ(フェス・ツアー)をやってくればいいのでしょうか?ただ海外のレーベルからリリースされればそれが海外進出なのでしょうか?それは全く違うと 思います。海外でライブをやる事やリリースされる事によってあくまで”海外進出できるかもしれない”、という可能性の土俵にはじめてあがれだけの事であって ”海外ツアー・リリース=海外進出”では全然ないと思います。海外進出を真剣に考えているわけでもなく日本国内へのただ単に箔付けとして海外リリースを目指すバンド はむしろ日本のこれから海外へ出て行こうとするバンド達への間接的害悪になっている可能性すらあります。それは(海外レーベルの)日本の(真剣に海外進出を意識して チャレンジする若い後続)バンドへの(どうせリリースしてやっても現地にツアーにもこない、インタなどのセルフプロモーションもやらない、語学力の問題 で コミュニケーションがとれない etcとレーベルに思われる) 偏見材料になり日本出身バンドに対して”CD出し逃げバンドばっかり” という心象を上塗りするだけになります。 そうすると本来正当に評価され海外リリースなどのチャンスを手にしておかしくない シリアスな若いバンド達への触手が鈍るという結果になるのです。DEFILEDがそういった 間接的害悪にならないよう己の活動に 全力を尽くすようにしたく考えています。



7.我々は日本国内で海外のデスメタルバンドのライブを見る機会も少なく、インターネットなどの擬似空間で得られる情報のみを 頼りにシーンの 動向を把握していかなければならない状況だと思いますが、海外でのライブでの共演などで最も衝撃を受けたことは (バンド単体の演奏力・パフォーマンス等で)何ですか?

1997年(タンパ・フロリダ)と2000年(ニュージャージー)に共演した際のAngel Corpseに特別な感銘を受けました。個人的には メンバーそれぞれが 大御所、アンダーグラウンドを含め感銘を受けたバンドはまだまだたくさんあるのですがそれを全て答える と大変長いリストになるので敢えてこれだけを挙げておきます。 バンドのメンバー全員一致で感銘を受けたのはやはりAngel Corpse でした。それは演奏力・パフォーマンス・ライブの運び、等全ての要素を総合しての判断です。



8.DEFILEDの音楽性にはデスメタル以外のジャンルからも影響を受けているのではないかと感じられます。ご自身の、そして他の メンバーの音楽的 嗜好はどういったものでしょう?デスメタル、それ以外を問わず好きな/影響されたジャンルはありますか? またDEFILEDの音楽性とはどういったものを表現したいので しょうか?

細かく言えばメンバー全員それぞれバックグラウンドが違います。ですがDEFILEDをやるにあたっての共通した認識として、叙情的な 要素やノリ易さ を追求するのではなく(たとえノリ難くても)プログレッシブな展開やコンビネーションのトリックなど追求しましょう、 という感じです。といってもプログレッシブ・ ロック的なフレーズをそのまま拝借して挿入するという事ではなく、曲展開の方法論 やリズムのアプローチにさりげなくインスピレーションを受けているという意味です。 テクニカルなモノが好き、というのもメンバー 共通の嗜好ですがテクニックは表現するための手段であって目的ではないという根本は踏まえての話です。ベーシストは ファンク やフュージョンが元々の畑ですのでプレイにもそういった影響は多々あります。テクニカルなモノが好きといいつつも実はギター のプレイはプリミティブで パンク的な要素もあったりします。ボーカリストとドラマーはとても幅広い音楽的嗜好を持っています。 DEFILEDのサウンドの狙いの一つに走馬灯のようでありパズル的な 展開という要素があります。多くのデスメタルのテーマである 攻撃性や残虐さ、邪悪さに加え、DEFILEDが特に強調して表現したい要素は、混沌、奇妙さ、破廉恥さ、 破天荒、気狂い、酩酊感 といったモノなどが挙げられます。これらのサウンドテーマは一歩間違えるとコミカルになる危さをもっていますがそれをシリアス にやるところに チャレンジがあります。理屈よりも頭のネジを一つ飛ばして聴ければ楽しめると思います。



9.DEFILEDの次期、そして将来的展望を教えて下さい。

既に次作(Divinationの次のアルバム)へ入る曲の創作活動に入っています。同じような内容のアルバムを作っていては意味がない、 と考えています。 創作活動は常にマンネリとの戦いですしアイデアの枯渇は創作者としてのジ・エンドを意味しますので、どうやったら DEFILEDらしさを保ちつつも、いかに今までのアルバム とも違った斬新なアプローチができるか、と模索しています。既出の偉大な バンドの曲を無意識にしてもトレースしてしまうような事がないよう極力注意しています。 物真似はオリジナルの創作とは呼べないし シーンの発展に真の意味で貢献するとも思えません。恥ずかしげもなく他人のフンドシで相撲を取るようなマネはしないよう 心掛け、似た物は全てNGにしていくつもりでいます。それはなかなか難しい事ですが本当の意味で唯一無比なモノが創れるように なるまで挑戦するつもりです。偉そうな 事を長々と述べましたがDEFILEDも独創性の確立という意味ではまだまだなのでそういった点 を意識的に創作する必要があると感じています。今後はラディカルで アバンギャルドな要素が強くなっていくと思いますのでそういう モノが好きな方はご期待ください。アルバムDivinationのリリース後は国内外、出来うる限りツアーを するよう努力します。 東京をメインに行っている自主企画ライブBizzare Voiceもマンネリを排しもっと面白いモノにできないか、と考えています。 長々と回答してきま したがこのインタビューがDEFILEDに興味をもつキッカケになれば幸いです。素晴らしいインタビューの チャンスをくれたDxMxSx zineのToshiyasuさん、Akitoさんの二人に 加え最後までインタビューを読んで下さった皆様に感謝の意を 表したいと思います。どうもありがとうございました。



Interviewee : Yusuke Sumita / DEFILED Guitarist

2003 April