
お話
私がこの「卒業」という映画を初めて見たのは、12歳(中学1年生)の時でした。(恐らく計算すると1983年だと思う。)
それはフジテレビのゴールデン洋画劇場で、高島忠夫氏の解説つきで放映された映画でした。
その映画が初めて見た洋画という訳でもなかったのですが、なぜかその映画に引き込まれる部分があったのかもしれません、「卒業」を見て以来、その映画の中の風景を自分の目でみて、感じてみたいと思ったのです。
実際は、その映画の挿入歌である「サウンド・オブ・サイレンス」のことを無性に気に入ってしまい、当時、新宿、渋谷、お茶の水にあった中古レコード屋に行って、その歌の色々なバージョンをそろえまくって一つのテープに集めていたこともありました。
中学2年生の時までには、まだ意味は分からないけど、今思うとかなりのレベル(発音とか)までその歌を歌えるようになっていました。
その歌が好きだったせいだけではないと思いますが、そのころから、英語を分かりたいと思っていたことは確かです。
まずは、サイモンとガーファンクルの歌っている歌の歌詞は一体何を意味しているのか、ということを知りたいと思いました。
それには、単純に、和訳されている歌詞カードを読めばいいのですが、私はそういう方向には進まないで、英語を自分で読んでみて、分かりたいと思ったのでした。
短絡的に和訳の歌詞カードを見ればよい、と行かないで、自分で英語を勉強して、分かりたいと思ったことは、結果的には、それなりの有名大学(上智大学外国語学部英語学科)に入れて、それなりの一部上場企業(さくら銀行)に入れた要因の一つとなりました。
今思うと、当時の彼(私)の選択は間違ってなく、英語で書かれているもの、話されているものを、日本語に訳しても、何にも自分でそれを理解したこと(感じたこと)にはならないので、英語で直接歌詞を分かろうとしたことはラッキーなセンスでした。
日本語にしても、同じ内容のことでも、関西弁(良く知らないが、大阪、神戸、京都、奈良とかの中でも違うのだろうけど)で言うのと、関東弁で言うのでは、聞く方の印象(感じ方)も違うのは、英語が分からなくても日本人ならその違いが分かると思う。
しかし、究極的には、日本で英語を勉強し英語を理解できるようになって、その歌詞が理解できても、勉強の過程で、日本語の辞書を使って勉強していては、本当に分かったことにはならないのです。
私の友達にも英語の先生はいるのを分かっていてこう思うのですが(彼(彼女)らは当然外国語学部だからかなり英語はできる)、
恐らく当時の中学の先生とかは、現地等で英語を体得した訳ではないから、あまり英語を理解できないにも関わらず(つまり、少なくとも自分の考え(行動)に反映される
程度の英語圏の人々の文化背景を多少たりとも持ちながら、それなりのレベルで喋ったり聞いたり読んだりして理解すること)、
「英語は習うより慣れろ」など、(今では結構そういう機会もあるが)外国人と対面する機会のない田舎の中学生に
(自分たちもそれほど「慣れる」ということを分かっていないのに)理解できないことを言っているのだと思っていたし、英語を(勉強したいではなく)分かりたいと思っていた
当時の私は、確か当時も担任の先生に、「親切でない」というようなことを言ってました。
言いたいことは、「好きこそ物の上手なれ」ということかと思います。
好きなら何でもよい、と言うわけではないし、好きなら何事も上手になれる、とは思わないけど、出来れば先生はそういう観点から、生徒にいろんなことを教えてあげるべきかなと思う。
単に、英語が「出来ない」とか「嫌い」とか言うからといって、「食わず嫌いだ。」、「さあみんな食わず嫌いはやめて、プリントをやろう。」
などと言っても、嫌いな人を好きとは言えないだろうし、好きとまでは言わなくても理解はしようかなとか、試しにやってみようかなとか、とまで言えるほど中学生は価値観がしっかりしてないかなと思う。
だから、銀行員が金融商品を強引に売るのではなく、何とかお客さんがその商品に興味を持ってもらえるように努力して、
それを売ることによりお金とか地位とかみないな物をもらえるように、
先生も自分の教えている教科に興味を持ってもらい、自ら授業などに参加してくれるようにすることで、お金がもらえるようになるのでは?と思う。
でも、そこまで先生には求められていないし、そういうのは今までとは違うし、教えてればお金をもらえるし、何だかんだいって残業多いし、などと言ってしまうこともあろうかと思う。
なら、進路指導なんてしないで欲しい。
中学生ともなれば、進路といっても事情次第では色々あるのだから、その進路指導を、「そういう人がやるべきではないのでは?」と思う。(言い過ぎ?)
つまり、小学とか中学の先生は子どもの長所(大抵好きなもの)を見つけ、それを伸ばせるように、生徒に「君はこういう点がよいのだから、こうしたらどうか」とか、言って欲しいのです。
当然、「こうしたらいいのでは」、と言うには、普段から色々なことに触れて、広い視野でないと難しいと思います。
自分の商品の売り先である生徒にそうしたアドバイスをするために、営利団体である銀行なんかよりも、先生自ら色々な勉強・体験をする努力を、かなり真面目に取組まないといけないかと思います。
そういう気でないと、(直接の担任ではなかったが)私が中学生の時に会った先生のように、私が学校の廊下で「サウンド・オブ・サイレンス」を歌っていたのを聞いて、
(中学生でその歌をそらで歌えるのも珍しいから)「お前、英語が好きなら東京外国語大学か上智大学に行けば。」と(たまたま彼はそういう歌が好きだったのだけど)言えないだろう。
たまたま、そういう風に「卒業」という映画の中の風景に魅せられて、実際に行って見てみたいと思ったことも、(別に唯一の選択肢ではないのですが)大学に行って英語の勉強をしてみたいと思ったことにつながりました。
お金の関係などさまざまな自分の考えで、大学に入り、その中の交換留学制度を使い、やっと映画の舞台のカリフォルニア・サンフランシスコ周辺の大学に行くことが出来ました。
21歳だったので、12歳から数えると9年で念願かないました。
一家の中では初めての海外、しかも、私にとっては初めての飛行機。成田でもそうでしたが、サンノゼ国際空港に着いたときはビビってました。税関の人も「初めてかい?」とか言ってたので、はっきりと覚えてます。
続く。
コメディ映画
ロビンソン氏が夫人との離婚が決定して、ベンに文句を言いにきたシーン
Ben "What happened between Mrs. Robinson and me was nothing. It didn't mean anything. We might just as well have been shaking hands."
「ロビンソン夫人と私の間に起こったことは、何でもないことです。握手をしたようなものです。」
Mr. Robinson "You'll pardon me if I don't shake hands with you."
(怒りながら帰り際に)「握手をしないが失礼する」
ベンがエレーンに求婚しているシーン(図書館内)
Elaine "He said he thought we'd make a pretty good team."
「彼が、私たちはいいチームになれると言ったの」
Ben "Oh, no. He said that?" "Where did he do it?" "I'd like to know where it happened." "It wasn't in his car, was it?"
「本当?どこでそう言ったの?もしや、車の中じゃないだろうね?」
...ロビンソン夫人との会話の中で、エレーンが車の中で出来てしまい、仕方なく結婚するようになってしまったことを知っていて
続く。
場所について
「実際に見てみたい」というところから、この映画の中に出てくるシーンの場所には、大体行って見てきました。
基本的には、サンフランシスコ周辺が印象深く画面に出ますが、ロビンソン夫人との不倫とか、教会のシーンなんかとか重要なのは、ロスの方で起きているのでしょう。
出てくるのは、
ロスアンジェルス国際空港(たぶんUAの国内線で出て行く時の通路)
カリフォルニア州立大学バークレー校
※エレーンに会いに行ったとき、大学の噴水のところに座って待っているのですが、そのシーンは南カリフォルニア大学のドーニー記念図書館前の噴水で撮ってます。
※そのあと、バスに乗って、サンフランシスコ動物園(サンフランシスコのダウンタウンからMUNIで南西方面)へ行き、猿の檻の前で、エレーンが付き合っていた、カール・スミスと会います。まだ猿の檻はあります。また、動物園のシーンが初めて映った瞬間に見える猿山みたいのは今はあるけど、猿はいません。
※エレーンを追って、ベンジャミンはUCB周辺に住みますが、そのとき、Moe's Booksが見えます。(今でもテレグラフ・アベニューにその本屋はあります)
サンタバーバラの教会 (と言われている)
※裏話によると、最後に「エレーン」と叫びながら教会のガラスをたたきますが、その教会を貸してくれた神父(もしくは牧師)から、「もらったものでとても大切なものだから、強くたたいて割らないでくれ」とのクレームがあり、腕を広げて軽く小刻みにたたいたそうです。(大抵、みんなの記憶に残っているのは、ダンダンダンと強くたたいている感じなのですが)
※10年2月に教会に2度目の訪問をしました。たまたまそこに行ったときに、教会の正面扉を開ける人がいたので近づいて、中の写真を撮ってもいいかと聞いたところ、
親切にもOKだったので下の写真を撮る事が出来ました。色々自分の事を説明したりして話をして分かったことは、彼はその教会の牧師さんだそうで(外見は日系人ぽい
が、こちらが日本人といっても反応しなかったのでそうでないのでしょう)、教会についていくつか教えてくれました。ベンがたたくガラスは数年前のサンフランシスコ地震で
バリバリに割れてしまい、今では以前なかった補強の棒をガラスの中間に入れるようになったとのこと。確かにガラスの真下のじゅうたんにはガラスで傷ついた痕がしっか
りと残ってました。
タフト・ホテル
※未だにどこなのか不明です。
※ベンジャミンがホテルの部屋内で、壁に頭を何回もぶつけて「こんなこと(不倫)をしちゃだめだ」というシーンは、その前にある、
後ろからロビンソン夫人の胸を触るシーンを見たマイク・ニコルズ監督が笑ってしまい、ダスティン・ホフマンが(壁に頭を何回もぶつけて)笑いをこらえるためにやったことを実はシーンにいれているのだそうです。
バークレー周辺でベンジャミンが住むアパート
※実際にUCB周辺にあるらしいが、まだ不明
続く。
この映画の間違い
ベンジャミンはUCBのエレーンに会いに行くのにも関わらず、サンフランシスコの上下に別れているベイブリッジの上側を車で走っています。上側はバークレー方面からサンフランシスコに行くために使います。
この映画の内容について
不倫をして、その人の娘と結婚しようとするが、その娘は親の言う通りに医者の卵と結婚しようとする。
そこに大学時代にはスーパースターであったが、今では何もやっていない所謂プーが出てきて、教会から娘を連れ出すのである。
その時にも、男は父親を肘鉄で倒し、女は母親に「もう遅い」と言われながらも「私には関係ない」と言って、女の側の両親(また親族)と決裂する。
(実際に私はそういう記事を見たことないけど)よく、「この後二人は幸せになっただろうか?」というような話をしているようだが、両親に祝福されて結婚はしたいものだ。
この後、バスに乗り込み彼らは最初は「やった」と言った顔をしているが、「サウンド・オブ・サイレンス」をバックに、次第に無表情になっていく。
詳しい行き方を知りたい方は、メールでどうぞ。
また、ここに載っていない新たな情報も教えてください。

created originally on November 16, 1995.
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