2006.08.04 fri.
夜、大蟻食と一緒にビデオで 『男たちの大和/YAMATO』 を見る。予想にたがわぬ仕上がりであった。
2006.08.05 sat.
頭痛。なぜか 『パットン大戦車軍団』 を見始める。
2006.08.06 sun.
頭痛。ぐったりとしている。
2006.08.12 sat.
夜、大蟻食と一緒にビデオで 『赤ちゃんの逆襲』 を見る。
2006.08.12 sat.
午後、雷雨。雨のなか、所用で上町へ。夜、大蟻食と一緒にビデオで 『ザ・ソプラノズ』 の43,44話を見る。
2006.08.13 sun.
お昼を食べながら、大蟻食と一緒にビデオで 『ザ・ソプラノズ』 の45話を見る。夕方、大蟻食と一緒に出かけて今年最初のかき氷を食べる。お店はとても込んでいた。
お知らせ:小説すばる9月号に短編『魔術師』が掲載されています。

2006.08.17 thu.
頭痛。大蟻食は新潟へ。トーマス・ベルンハルト『石灰工場』(竹内節訳、早川書房)を読み終える。ベルンハルトの3つ目の長編で、大蟻食が目黒区の八雲中央図書館の開架にあったのを見つけてきた。ジッキングといういささか辺鄙な土地に古い石灰工場があり、この廃工場となって久しい場所にコンラートと名乗る男とその妻が越してきて住み着くものの、ある日、コンラートの妻が殺害され、コンラートは殺人の容疑で警察に逮捕される。語り手はどうやら生命保険の代理人で、この「わたし」がコンラートと交流のあった不動産管理人、建設監督官の証言、地元での噂、さらに「わたし」自身がコンラートと交わした会話を再現する、という手法を使い、実は最初から最後までまったく登場しないコンラートという人物のモノローグがつづられていく。だから「とコンラートは夫人に言った、とヴィーザーは言った」というような文章が平気で出てくるのである。複数の証言で殺人者のプロファイルをする、という外見は犯罪小説のような気配をうかがわせないこともないものの、正体はそういうものではまったくなくて、つまりベルンハルトの小説であった。例によって章立てはなく、改行もない。コンラートは後の、たとえば『消去』のムーラウに比べるとまだどこか小振りで人間的なひだを備えているものの、やはり破滅的であり、やはり、というか例によって偉大なる書き物仕事を企画していて、それをまったく書き始められないことに苛立っている。つまり書き始めるための絶好のタイミングをいまかいまかと待っているうちに人生が終わってしまった男の苛立ちに関する話で、誇張された苛立ちの右往左往ぶりがなんとも言いがたいあの「味」になっているのである。訳も悪くない。というわけで堪能した。
2006.08.18 fri.
頭痛。ビデオで 『DOOM』 を見る。
2006.08.19 sat.
ビデオでイタリア映画三本立て。 『殺しのテクニック』『地獄の戦場コマンドス』『死神の骨をしゃぶれ』 と続けて見る。最初の二本はたぶん35年ぶりくらい。最後の一本は始めてである。
2006.08.20 sun.
引き続き頭痛。大蟻食が戻ってくる。夜、ビデオで 『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』 を見る。やはり傑作であろう。
2006.08.26 sat.
ビデオで 『アンダーワールド:エボリューション』 を見る。一作目よりもまとまっている。夜、 『ザ・ソプラノズ』 を見る。
お知らせ:大蟻食の『小説のストラテジー』(青土社)が出回っている模様です。

2006.08.27 sun.
だるい。ほぼ終日、突っ伏している。夏バテらしい。夜、大蟻食と一緒にビデオで 『アイス・エイジ』 を見る。思っていたほど悪くなかったが、ストレートな分、あまり好みではない。
2006.08.29 tue.
『アイス・エイジ』 を見たのだから、ということで、夜、大蟻食と一緒にビデオで 『ロボッツ』 を見る。けっこういける。
2006.08.31 thu.
夜、大蟻食と一緒にビデオで 『マダガスカル』 を見る。やはりこれは傑作だと思う。


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