2002.7.1 mon.

七月になった。西原理恵子「サイバラ茸」(講談社)を読んだ後、「まあじゃんほうろうき」を読んだり「サイバラ式」を読んだりしている。


2002.7.5 fri.

夜、晩御飯をたべながら「ロック、ストック」なんとやらの続き(ワン・ビッグ・ブロック)を一話だけ見る。かなり破綻してきているような気がするのだが、大蟻食はそれでも好きだと言い張るのである。


2002.7.6 sat.

大蟻食は朝から学校へ。わたしは一人で 「ジーパーズ・クリーパーズ」 を見る。うわさによると続編を作ってるみたいだけど、ほんとうにそうなら登場人物の知能指数をもう少し上げてほしいものだ。大蟻食が帰宅してから、晩御飯を食べながら「ロック、ストック」なんとやらの続きを見る。やっぱり破綻していた。続いてワインを飲みながら 「エクスカリバー/聖剣伝説」 を見たけれど、これは面白いと言っていいのかつまらないというべきなのか。ちなみにこれ、ジョン・ギールグッドで期待して見ない方がいいからね(そういう期待で見るひとがたまにいる)。


2002.7.7 sun.

小林宏明「GUN講座」(エクスナレッジ)をめくっている。エルロイの翻訳者による銃器関係基礎講座である。これはものすごく役に立ちそう。


2002.7.10 wed.

台風6号接近中。夜、大蟻食と一緒に巽・小谷夫妻のお宅のパーティへ。小谷真理さんのお誕生日前夜祭、兼マーク・ドリスコル氏来日歓迎会、しかも兼「妻の帝国」出版記念ということで、これはもう身にあまる光栄である。東・大下夫妻、高原・佐藤夫妻、YASUKOさんから贈り物をいただく。巽孝之氏からは「ユートピアの期限」(慶応義塾大学出版会)をいただく。皆さん、ありがとうございます。さんざん飲み食いをして、あこがれの大串女史ともお話をして、深夜、台風が千葉県に上陸した頃に帰宅する。


2002.7.11 thu.

台風一過でものすごい晴天。昼から原宿へ。時間が余ったので久しぶりにキディランドを見物する。ミリタリー系のブロック玩具が出現していたので驚いた。MECCANOとかいうフランスのメーカーのスチーム・パンクな組立て玩具はちょっと面白いかもしれない。大蟻食と落ち合って渋谷へ。 「メン・イン・ブラック2」 を見る。客層が若い。見終わってから西武百貨店へ。大蟻食がYOJI YAMAMOTOの秋冬コレクションの下見の予約を終えるのを待って、TSUTAYAへ。ビデオを借りて、ロゴスキーで夕食を食べて帰宅する。帰宅してからなんとなく 「ヴィシャス」 を見始めて、見終わってから欲求不満に苛まれて結局 「ザ・ウルフ」 も見てしまう。

で、ここで突然ですが大蟻食の近況です。まず先月、ハンガリー製の本物のジプシー・バイオリンを手に入れて、これは相性がよかったみたいで毎日引き狂っています。バイオリンの調子はいいみたいですが、本人の調子はあまりよくありません。ここのところの高温にたたられてかなり煮えているようです(すぐにラジエーターが壊れてしまう)。新作長編「天使」は別冊文春での掲載が無事に終了しました。単行本は年内に刊行される予定です。今後は、まずタレイランを主人公にした短編を書いて、メッテルニヒの伝記を再開しながら大学の講義録を本になるようにまとめていって、それと並行してウクライナ史の調査を進めてあのあたりを舞台に何かを書く、ということになっている模様です。とはいえ大蟻食は多重処理がものすごく苦手なので、実際にどうなるのかは今はまだ誰にもわかりません。


2002.7.12 fri.

相変わらず暑いけれど、湿度が低いので今日は少しだけ過ごしやすかった。ところで6日にはジョン・フランケンハイマーが亡くなり、9日にはロッド・スタイガーが亡くなっているのである。やっぱりそういう時期がやってくるんだね。


2002.7.13 sat.

大蟻食は昼から学校へ。わたしは大蟻食を見送った後、いろいろと買い物を済ませて帰宅する。買い物のついでに「ダンデ・ライオン」(作画:木村直巳、脚本:若菜一人、小学館)と「サクラテツ対話編」上巻(藤崎竜、集英社)を買って、さっそく読んでみる。前者は電車の吊り広告がちょっと目立っていた劇画で、内容は派遣社員版の 「チャーリーズ・エンジェル」 なんだけど、作りがずいぶんと古めかしい。「サクラテツ」の方は、実はわたしはこの作者のコマ使いにいつも戸惑うのだけど、それでもめちゃくちゃぶりを楽しめた。こちらは大あたり。下巻であの無意味な波乱万丈ぶりが沈静しないことを祈っている。夜、大蟻食が予定よりも遅く帰ってきたので、久々に「キッチン・カントリー」へ(もしかしたら2年ぶりくらい)。自由が丘デパートの三階にあるハンガリー料理のお店である。大蟻食はサクランボの冷たいスープとハンガリー風のステーキを食べ、わたしは暖かいコンソメとグラーシュを食べて、充実したおなかを抱えて家へ戻る。戻ってからなんとなく 「キプール 勝者なき戦場」 を見始めたけど、なんだろうね、いったいこれは。


2002.7.14 sun.

暑い。風が強い。一瞬だけ渋谷へ出てすぐに戻る。


2002.7.16 mon.

台風7号がきているというのに、なんの因果か朝から横須賀へ。案の定、横須賀線が止まってしまう(閉じ込められはしなかったけど)。


2002.7.18 thu.

大蟻食と朝から渋谷へ。 「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」 を見る。渋東シネタワーの一回目で八割の入り。とにかくこの前のよりも断然いいと思う。


2002.7.20 sat.

暑い。朝食の後、大蟻食と一緒に美容院へ。昼食の後、大蟻食は聖歌隊の練習へ。夕方、二子玉川で待ち合わせをして玉川高島屋の食器売り場へ。ティーポットが老朽化してきたので新調する。ついでに朝食用のマグカップも新しくしてみた。


2002.7.21 sun.

前日よりも暑いような気がする。大蟻食のバイオリンの発表会、ということで早めに家を出て、渋谷、明大前経由で八王子へ。今回はリベルタンゴ。練習不足がどうのこうのと直前まで嫌がっていたけれど、やってみればちゃんとこなせるのであった。発表会の後は去年(2001/6/17)と同じパブでビールを飲んでフィッシュ・アンド・チップスを食べて、菊名経由で帰宅する。


2002.7.25 thu.

夜、大蟻食と一緒にビデオで 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見る。 妙な映画なのであった。


2002.7.26 fri.

夜、大蟻食と一緒にビデオで 「クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡」「クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦」 を見る。


2002.7.27 sat.

大蟻食とルディ(くたくた犬)と一緒に美羽ちゃんの家へ。昨年の 10/7 に我が家へやってきてぬいぐるみと戦った女の子である。もうすぐ三歳になる、ということでお土産にレゴの赤いバケツを持っていく。夕方までお邪魔して、帰宅してから 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」 を見る。


2002.7.28 sun.

夕方から矢川澄子さんを送る会へ。遅刻して到着したら、すでに会場はいっぱいであった。改めてご冥福をお祈りしながら献花を済ませて外へ。
ファンタジー・ノベル大賞の受賞者が集まって、ちょっと同窓会のような雰囲気がある。佐藤茂さん、井村恭一さん、山之口洋さんと久しぶりに会う。沢村凛さんも元気そう。粕谷知世さんとは初めてお会いした。南條竹則さんからは開口一番太ったと言われた。送る会が終わった後、巽・小谷夫妻、高原英理・佐藤弓生夫妻、佐藤茂さん、井村さん、山之口さん、粕谷さんほか総勢12名で会場の近くの"つぼ八"へ。そこで11時頃まで飲んで騒いで、巽・小谷夫妻にうまい中華そばを食べに行こうと誘われて西麻布方面へ進出したらそこが休み、ということでブッシュ(Jr)大統領も訪れたという居酒屋"権八"へ。かき揚げ丼を注文して小腹を足して帰宅する。


2002.7.29 mon.

近所のとある家の玄関の前に一匹の白猫が暮らしていた。一昨年の秋口の頃にどこからともなくやってきて、しばらくしてからそのお宅の外猫になったのである。きれいな声の持ち主で、まるで人見知りしなかった。だからたぶん、悲しい経験をしてきたのだと思う。なでてもらうのが大好きだった。大蟻食もわたしもよく買い物の行き帰りに挨拶をしたりなでたりしていた。すでにかなり年を取っていたのだと思う。外猫だったのは下の始末に問題があったからなのかもしれない。詳しいことは何も知らないけれど、チバちゃんと呼ばれていたその猫は一種の地域猫になっていた。そのチバちゃんが死んでしまった。夜の間に息を引き取ったらしい。朝見つかった時にはもう誰かが花を添えていたという。遺体は桑の木の下に埋められたそうである。大蟻食とわたしも買い物へ行く道すがら一礼をする。


2002.7.30 tue.

夜、大蟻食と一緒にビデオで 「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」「クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝」 を見る。


2002.7.31 wed.

夕方、ゴンゾの家へ。大蟻食も後からやってくる。母がビデオを処分しようとしていたので、その中から数本を持ち帰ることにする。食事をして帰宅。持ち帰った中から大陸書房版の 「ネレトバの戦い」 を再生してみる。状態を確認するだけのつもりが、なぜか最後まで見てしまう。


 < 亭主の日々 >