スモレンスクからの脱獄
- Aloysius' Rating:  4/10
2010年 ウクライナ 206分 TV
監督:セルゲイ・チェカロフ
出演:キリル・ルブツォフ、ヴィクトル・ソロヴィヨフ、アンドレイ・フローロフ、ミハイル・タラブーキン


1941年9月のウクライナ。ラーゲリの独立収容地点にNKVDの少佐が現われ、ドイツ軍の進路にある弾薬庫を処理するために地雷工兵と保安部隊、囚人からなるグループを送り出すが、一行が乗り込んだトラックは途中でドイツ空軍の攻撃を受け、無頼漢で構成された囚人たちは最初から脱走をもくろんでいたので生き残った保安部隊の兵士を倒して武器と制服を奪い、身を隠すために地元出身の囚人の案内で地図にない集落に訪れてみるとそこは聖者と鍛冶屋を除けば女と子供ばかりになっていて、歓迎を受けた囚人たちは恋をしたり家の修理を手伝ったりというようなことを始めるが、NKVDの少佐が率いる捜索隊、なにやら密命を帯びたドイツ山岳猟兵などが近づいてくる。 『スモレンスクからの脱獄』という邦題はまったく意味不明。ウクライナのテレビシリーズで、もしかしたらオリジナルはDVDに収録されている分量の倍くらいあったのではあるまいか。囚人たちと村の部分はどうにか完結しているけれど、NKVDや途中でいきなり登場するウクライナ分離主義者と思える集団はほとんど話につながってこない。収録されている範囲で見ても演出は構成に乏しいし、うしろにいくにしたがって微妙に立ち往生気味になるのも困りものだが、村の場面などは雰囲気があるし、いずれも個性的な無頼漢をはじめ出演者もなかなかにいい味を出している。戦闘シーンは小火器のみで、銃声をあまりいじらないなどの妙なこだわりが見えるものの、さほどの迫力はない。

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