HIT&RUN
- Aloysius' Rating:  4/10
2012年 アメリカ 100分
監督:ダックス・シェパード、デヴィッド・パーマー
出演:ダックス・シェパード、クリステン・ベル、ブラッドリー・クーパー、トム・アーノルド、マイケル・ローゼンバウム、クリスティン・チェノウェス、ボー・ブリッジス


紛争解決学で学位を取ったアニー・ビーンはかなり最果てた場所にある大学で教えながら証人保護プログラムで地元に足止めされている男チャーリー・ブロンソンと暮らしていて、カリフォルニアの大学からポストをオファーされてもチャーリー・ブロンソンと離れられないという理由で断ろうとするが、それはよくないと考えたチャーリー・ブロンソンがエンジンを700馬力に改造した1967年型リンカーン・コンチネンタル(オリジナルは350馬力くらい)を納屋から引っ張り出して、これでアニー・ビーンをロサンゼルスまで送ろうとすると証人保護プログラムを担当している連邦保安官、アニー・ビーンの元彼のギル、ギルのフェイスブックのおともだちでチャーリー・ブロンソンのかつての強盗仲間などが追いかけてくる。 監督、脚本、チャーリー・ブロンソンがダックス・シェパード、アニー・ビーンがクリステン・ベル、チャーリー・ブロンソンの裏切りにあって猛烈に怒っている銀行強盗がブラッドリー・クーパー、チャーリー・ブロンソンの父親がいきなりボー・ブリッジス。どこかにジェイソン・ベイトマンもいたらしい。もしかしたらこれは、こじゃれた会話と軽快なアクションで、という意図で作られた映画なのではないかと想像しているが、冒頭、ダックス・シェパードとクリステン・ベルのだらだらとした掛け合いを眺めているうちにかなり不安になり、以降も格別意味があるとは思えない会話のためにアクションをキャンセルする、という繰り返しを見て確信に達した。これはだめな映画である。ダックス・シェパードは本人が思っているほど才能はないし、クリステン・ベルはかわいいけれど魅力がない(『ベロニカ・マーズ』のころはよかったが)。ブラッドリー・クーパーはいちおう面白いけれど、全体に撮り方が素人くさくて生きるべきところが生きていないし、カーチェイスのシーンも予算の関係からか単調なつくりで、これは見ているうちに飽きてくる。

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