ヤング≒アダルト
- Aloysius' Rating:  7/10
2011年 アメリカ 94分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、コレット・ウォルフ、ジル・アイケンベリー、リチャード・ベキンス


学園もののヤング・アダルト小説(規格つき)のゴーストライターをしている37歳のメイビス・ゲイリーはミネアポリスのアパートで原稿を書く、酔っぱらう、突っ伏して寝る、ひどく粗略なしかたで飼い犬にごはんをやる、といった具合に満たされない生活を送っていたが、そこへ高校時代の元恋人バディ・スレイドから赤ん坊が生まれたことを知らせるメールが届き、始めは意図を怪しむものの、衝動に負けて寝ているときに着ていたHELLO KITTYのTシャツのまま、荷造りをすると飼い犬を抱えて生まれ故郷のマーキュリーの町へ戻り、バディ・スレイドと接触しようとしていると同じく同窓のマット・フリーハウフとたまたま出会い、そのマット・フリーハウフに向かって自分はバディ・スレイドと関係を修復するつもりであると宣言し、それを聞いたマット・フリーハウフはバディ・スレイドには妻子があると当たり前のことを指摘するが、メイビス・ゲイリーはすでに心を幻想に浸しているので突撃する。 高校時代の幻影をいまだに引きずっているメイビス・ゲイリーがシャーリーズ・セロンで、そのいわゆる自己チューぶり、元彼の女房に向ける憎しみに満ちた視線など、壊れ方が痛ましい。ジェイソン・ライトマンはヒロインを確実な手つきで描写し、脚本は確実にキャラクターを配置してヒロインとその状況を包囲していく。ほぼ全編にわたって不可解な緊張が支配し、ヒロインが最終的に到達する(最初から到達していた、と言うべきかもしれないが)心理的な破綻はほとんどホラーを見ているようであった。やはりジェイソン・ライトマンはうまいと思う。

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