追想
- Aloysius' Rating:  7/10
1975年 フランス/西ドイツ 104分
監督:ロベール・アンリコ
出演:フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー、ヨアヒム・ハンセン


1944年、フランス南部のドイツ軍占領下の町で医師をしているジュリアン・ダンディユは連合軍の進撃にともなう混乱を恐れて妻子をケルシー地方にある自分の城に疎開させるが、五日経っても連絡がないということで現地を訪れてみると村人は殺戮され、城にはドイツ軍の影があり、這い寄っていった視線の先には妻と子の死体が転がっているので、さっそく頭のなかにドイツ軍による殺害の光景を思い浮かべ、村の教会に隠してあった古い銃(原題)を引っ張り出すと、なにしろ城のことは裏のことも秘密の通路も知り尽くしている、ということで城にもぐり込んで、まず城の出口にある橋を壊してドイツ軍を孤立させ、あわてふためく兵士を一人ずつかたづけにかかり、かたづけているあいまに妻の面影を頭のなかに追いかけ、幸福であった過去の日々を追想する。 少々肥満気味で眼鏡をかけている医師ジュリアン・ダンディユがフィリップ・ノワレ、その美しい妻がロミー・シュナイダー。ジュリアン・ダンディユの復讐がおそろしいまでに生々しい。ロベール・アンリコの演出は格調があり、どちらかと言えば朴訥な医師と若くて天真爛漫な妻の暮らしをほどよく抑制されたダイアログ、適切なカメラワークでよどみなく描き出している。ドイツ軍占領下の町の様子、敗走を始めるドイツ軍の様子など、背景の描写も含めて非常によくできた映画だと思う。

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