くるみ割り人形
- Aloysius' Rating:  6/10
2010年 イギリス/ハンガリー 109分
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
出演:エル・ファニング、ネイサン・レイン、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ジョン・タートゥーロ、リチャード・E・グラント


20世紀初頭とおぼしきヨーロッパ某所(設定は1920年代のウィーンらしい)、町はクリスマスを迎えてにぎわい、メアリーも自分の家でクリスマスツリーの飾りつけを進め、そうしていると両親が出かけて、かわりにアルバート伯父が現われてメアリーと弟のマックスのために巨大なドールハウスとくるみ割り人形を運び込み、そのくるみ割り人形は夜になってメアリーに話しかけ、くるみ割り人形に誘われるままにツリーを置いた居間へ入っていくと、居間は広大な空間に変わり、人形は命を吹き込まれ、巨大化したツリーのいただきでは雪の精が舞い踊り、雪の女王の力によってくるみ割り人形は王子の姿に戻り、人間に戻った王子の口から王子の国で起こった事件が伝えられ、王子の国はねずみの軍団に占領されてねずみの王の支配下に置かれ、王子はネズミの王の母の魔法によってくるみ割り人形に姿を変えられたことが明らかにされ、王子を見張るために送り込まれたネズミの軍団の斥候はねずみの王のもとへ飛んで王子の復活を伝え、ねずみの王の母の新たな魔法によって王子は再びくるみ割り人形に姿を変えられ、ねずみの攻撃によって巨大なツリーはかじり倒され、くるみ割り人形となった王子は国を救うために出発するがねずみの王に捕えられ、メアリーは王子を救うためにチンパンジーのギールグッドとともに鏡を抜けて王子の国を訪れ、煙工場で王子を見つけて愛の力で王子を再び人間に戻し、煙工場の奴隷たちは王子の帰還を目にして暴動を起こし、ねずみの王はメアリーを捕えて宮殿へ逃げる。チャイコフスキーの『くるみ割り人形』をベースにしたミュージカル超大作である。 フロイトやアインシュタインまで放り込んだ欲張り過ぎの脚本は整理が悪いし、編集にも難点が目立ち、アンドレイ・コンチャロフスキーの作品としては決して出来がいいとは言えないものの、エドゥアルド・アルテミエフによる編曲は美しくて楽しいものに仕上がっているし、ビジュアル面はいろいろと見ごたえがある。そしてメアリーを演じたエル・ファニング(ダコタ・ファニングの四歳下の妹)はかわいいし、パパはリチャード・E・グラントだし、ジョン・タトゥーロは微妙にアンディ・ウォーホルなねずみの王の役で現われて歌って踊る。ねずみの軍団はおおむね両大戦間のドイツ軍の軍装で現われ、これが見たまんま、ハンガリーの街並みへ乗り込んでくるところはかなりなまなましい、というか、まがまがしい。。そのねずみ軍団によるぬいぐるみ大虐殺には思わず目をそむけた。

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