ブリューゲルの動く絵
- Aloysius' Rating:  6/10
2011年 ポーランド/スウェーデン 96分
監督:レフ・マイェフスキ
出演:ルトガー・ハウアー、シャーロット・ランプリング、マイケル・ヨーク


ルトガー・ハウアー扮するブリューゲルが『十字架を担うキリスト』を製作していく様子を前景に置き、その背景に『十字架を担うキリスト』の細部が驚くほどの精密さで実写化され、ブリューゲルの視野にあるフランドルの「現在」に接続されて現われる。絵を注文するヨゲリングがマイケル・ヨーク、老いた聖母マリアがシャーロット・ランプリング。ブリューゲルの絵からそのまま移し替えられたような山々と空の色、質感にあふれた色彩とフランドル絵画そのまんまの登場人物は半端ではない仕上がりで、それが立体的に活人画となって現われるありさまはなかなかに心楽しいが、映画的な意味では必ずしも確実には構成されていない。場面のつなぎはやや乱暴な印象があり、総じてカットが短すぎる。マイケル・ヨークが老いてもなお軽い、というのには驚かされたが、キャストはこれでよかったのか。

IMDb IMDb で  を検索します。
* Search provided by The Internet Movie Database.